概要
悪ノシリーズの中の『悪ノ娘』に登場する。
アレンがエルフェゴート国へ行ったときに会った女性。(モチーフは初音ミク)
とても美しい緑の髪を持ち、美しい声を持っているためエルフェゴートの人々からはとても愛されていた。
また、キール=フリージスの元で親友のクラリスと共に使用人として働いている。
正体は大地神エルドが生み出した精霊。エルルカ=クロックワーカーに協力する為に人間に転生した。その際イヴ=ムーンリットの姿を借りて転生した。
殺害されたあとはエルドの後継者として苗木に転生した。
精霊時代
千年樹の森に住んでいる精霊。顕現する際の姿はコマドリ。
一人称は「ぼく」。
好奇心旺盛なところがあり、長く続いていた森の平和に飽きを感じていた。
自分より若い精霊にエルフェゴート国の特産品であるトラウベンの実の素晴らしさを教えるためにエルドから禁じられていた「森の外へでること」を破り、実を取りに行って森へ帰ろうとしていた途中で天敵である黒ローラム鳥に襲われ、怪我して落下していたところをクラリスが偶然見ており、彼女に助けられる。
怪我が癒えるまではクラリスの家にいることになる。このとき彼女の義母が精霊であるミカエラの言葉が聞こえていたらしく、ミカエラの存在がエルフェ人に迫害されていたクラリスの心の癒やしになっていると教えられた。
完全回復し、森へ帰ってから何日か過ぎたある日、エルドの大樹で迫害される悲しさと寂しさで自分のそばにいてくれる友を望むクラリスの声を聞き、これがのちにミカエラが「人間」への興味を大きくするきっかけになる。
人間時代
自分の後継者としての弟子を求めてきたエルルカの転生術によって人間に生まれ変わる。
転生するための姿は原罪者イヴ=ムーンリットを選んだ。
一人称は「私」に変わる。
クラリスとの再会~ヤツキ村での生活
人間としての生活基礎と大罪の器の在処を捜索するための歌の魔術を学んだあと、エルルカとグーミリアに別れの挨拶をしてエルフェゴートに残るが何故か熱に浮かされ千年樹の森で倒れてしまうがクラリスに発見されコマドリのときのように彼女の家で介抱される。
その後はクラリスを助けるためにヤツキ村で暮らし、エルルカから渡されていた金銭で家の家賃が満足に払えなかったことに悩んでいたクラリスの代わりに払っていた。
クラリスもミカエラの優しく温かい心に触れていくことで次第に彼女と打ち解けられるようになるが、クラリスを疎ましく思っていた村長が彼女に殺人の濡れ衣を着せたことを同じ村人のエインから聞かされ、クラリスを連れて首都アケイドに逃亡。
とある宿にて隠れ住んでいたときにミキナ=フリージスに会い、フリージス家の使用人になる。
エルフェゴートの歌姫誕生~緑狩り令
クラリスに歌を披露していたその様子を偶然見ていたキール=フリージスが好評したことで彼女の「エルフェゴートの歌姫」が誕生し、大きな活躍をし始めたことでミカエラの名を知らない者はおらず、逆に貴族などからプロポーズをされ、マーロン王族の一人であるカイル=マーロンもその例に漏れず彼女に好意を持ち、せめてもの気持ちとして貝殻のペンダントを渡される。
しかしこれがルシフェニアの王女リリアンヌの逆鱗に触れることになり、エルフェゴート国は火の海と緑狩り令の板挟みにあってしまう。
多くの緑髪の女性が凶刃に倒れていくなかキールの協力によりヤツキ村まで逃げるが、ここでもルシフェニア軍の魔の手が伸びており、今度はクラリスが囮になることでフリージス家の隠れ家まで逃げ延びる。
人間として死に、エルドの後継神として生まれる
エルルカ達の到着を待つがリリアンヌの刺客の手にかかり人間としての生を終えた……が遺体が木の苗に変わり、彼女はエルドの後継者として生まれ変わることになった。
ルシフェニア革命から五年後……
クラリス達によって千年樹の森に帰ってきたその後はエルドから神としての今後の生き方や『やるべきこと』を教わっていき、傲慢の悪魔に取り憑かれ暴走状態に陥ったカイルと絶体絶命になったグーミリア、ジェルメイヌ、ユキナを助けるために生前得意としていた「歌」で彼を悪魔の呪縛から解き放った。
マーロン国での屍兵異変でもカイルがネイに息の根を止められる前に間一髪で助ける。
眠らせ姫からの贈り物
エルドが地上から去り、次代のエルドとして君臨するがエルルカに対する態度はどこか下に見ているようなものになっており、平然と彼女を煽るような言動も取るようになっている。
過去に死への恐れから不老不死を望んだショウ=フリージスの願いを聞いたことで使用人として仕えていた情から『神が必要以上に人間世界に干渉してはならない』というエルドが頑なに守っていたルールを破り、不老不死とまではいかずとも人間の平均寿命よりだいぶ長い寿命をショウに与えてしまったことでエルルカと揉め、しばらく疎遠になっていたことがある。
悪魔がもたらした毒「gift」に対抗するために神の力で作られたワクチンの原料が自身の身体である大樹の一部分だったため、そのことから人間に削り取られたことを不服に思っていた。
しかしこれがgiftによる毒霧事件に終止符を打つことになる。
セカンドピリオド時代(⚠ネタバレ注意⚠)
人間だった頃の名前はマイケル=アークロウ。
リッチ=アークロウの弟であり、グーミリア=マツモトの婚約者でもあった。
レヴィア曰く「血気盛んな男」。
サードピリオドで名前が異なっていたのはエルドが彼の名前の読みを「ミカエラ」と誤読してしまったことからである。
千年の誓いの果てに(⚠ネタバレ注意⚠)
主に人間時代のミカエラを歌った樹の乙女〜千年のヴィーゲンリート〜とは異なり、本曲はミカエラのサードピリオドの生涯を傍観者としての視点から歌った、いわばヴィーゲンリートの再構成とも言える曲なのだが、本曲で判明した新事実として精霊時代に出会ったイブ=ムーンリットに一目ぼれし、壊れていた彼女のためにメータ=ザルムホーファーの子供である双子の居場所をイブに教えてしまい、原罪の一端を引き起こしてしまったという重大な事案が語られている。