概要
キールの妻であり、ユキナ達の母。
子供思いで年齢に似合わないほどの童顔の女性。
彼女の顔を見たエルルカは驚いていたがその理由は不明のままである。
エルフェ人を憎んでおり、アケイドの宿でミカエラとクラリスに会い、ミカエラを雇うことを拒否していたがクラリスの熱意に負けて二人を使用人として雇うことになる。
彼女の過去
フリージス姓になる前はマーロン国では有数の名家であるスファルツ家の令嬢で当主でもある父親から溺愛されていた。
しかしキールと出会い、恋に落ちたことで家の全てを捨てて彼と駆け落ちし、エルフェゴートで暮らすことになる。
この時は18歳でユキナを出産している。
最初は異国人差別でキールの商売があまり立ち回っていなかったため生活も良いといえるほどでなく大きな不安の中でショウを妊娠したことが分かり、堕ろす決意をして堕胎の薬を手に入れるため「まじない師」がいるヤツキ村に向かっている途中で崖に転落し、気を失っていたところをプリム皇后に介抱される。
このとき自分が今抱えている不安や迷いを彼女に隅から隅まで話し、「持ち主に金運をもたらす品」と言われたスプーンを受け取ったことでキールの商売が軌道に乗り始めるようになり、やがて豪商と呼ばれるほどの裕福を手に入れた。
⚠ネタバレ注意⚠
ショウが赤子だった頃、当時雇っていたエリフェ人の子守がミキナの父親に彼女達の情報を売ったことで現在地がバレてしまい、ショウをスファルツ家の跡取りとして連れ去ろうしたためそれに抵抗して無意識に青い炎を出し彼らを焼き殺してしまう。
実はプリム皇后から受け取ったスプーンは強欲の悪魔が宿る大罪の器であり、それを知らずに悪魔と契約してしまったことをプリム皇后から教えられ、悪魔から家族を守るため彼女やアビスI.Rに従うことになる。
ルシフェニア革命に関わっており、ことの発端となったカイルによるリリアンヌとの婚約破棄は彼に色欲の悪魔を憑かせ、破棄させるようにしたのも間接的に彼女である。
アビスI.Rからは次の身体の候補として乗っ取られてしまい、マーロン国での屍兵騒動後にカイル達がプリム皇后から回収した数個の大罪の器を強奪し、キールに怪我を負わせルシフェニアの浜辺まで逃亡して憤怒の器を探していたところをユキナ達に見つかり、五年前の革命の真実をアビスからの強制で話し、ユキナを殺しかけるがジェルメイヌ達の活躍で呪縛から解放される。
その後
全ての騒動が終わった後は生涯をキールの介護に費やし、彼の死後に遺産放棄してユキナ達から姿を消し、マーロンの民家で余生を一人で過ごす。
ショウが居場所を発見し、それを知って駆けつけたユキナ達の前で息を引き取った。