プロフィール
性別 | 男性 |
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またの名を | ヴォルデンベルグ男爵 / オリオン / 何者でもない者 |
英語表記 | Baron Munchausen / Baron Vordenburg / Orion / Non-person |
出典/物語 | ほら吹き男爵の冒険 |
Illust | ブンお |
概要
ミュンヒハウゼン男爵とは、『グリムノーツ』2章のサブキャラ。
中盤から登場する、プロメテウスの協力者である謎の青年。他者を過剰なまでに扱き下ろす罵倒が特徴的。ある理由からエレナを非常に敵視している。で偽者のヴォルデンベルグとして初登場して以来、プロメテウスの手先である謎の男爵として“虚構空間”などの力で何度もエレナたちを苦しめた。
プロメテウスやモリガンには、“オリオン”という古き神々の名からとったコードネームでと呼ばれることもあった。アリシアによると、フォルテムには“聖主直属のエージェントで、長期間に渡って特殊任務に就いていた”と残される存在だったという。
自分の近くにいる“選ばれし者(エレナ)”を憎むことで、自分が“選ばれなかった”事実から逃げようとする少年は“創造主であることを拒んだ”創造主である“ミュンヒハウゼン男爵”の魂とコネクトして、自分が創造主だと名乗り始める暴挙に出た。
(エレナたちの前では、創造主としてのミュンヒハウゼンではなく、ミュンヒハウゼンが創作した“ほら吹き男爵(ミュンヒハウゼン男爵)”として立ち回ることも多かったが)
ちなみに、豆の木イベントでカオステラーを生み出していた“豆の木の旅人”の正体も男爵である。
最後には自ら豆を食べてカオステラーと化した。『リ・ページ』の12想区(騎士道物語の想区)でエレナの“創造”を受けた男爵は、カオス・ミュンヒハウゼンの力を失い、コネクトが解除されることに。
これにより、コネクトを解かれて本来の姿に戻ることになった男爵=かつての少年だったが……。 だが、コネクトをしたまま何百年もの時間を過ごした結果、少年とミュンヒハウゼン男爵の魂は溶け合い、もはや“少年”という自我はなくなってしまった。
コネクトが解除され、そんな歪な状態となっても存在することができたのは、彼が“聖杯(万象の栞の半分)”の力を得ていてから。
だが、デウス・プロメテウスは元男爵(少年)から“聖杯(万象の栞の半分)”を回収。元男爵は、デウス・プロメテウスから「君の名前はなんだったかな」という言葉をかけられ、“意味消失”をしてしまう。
エレナは、そんな“何者でもない者”に対して、「思い出せない…あなたが…あなたが誰だったか!!!」「あなたの名前を、思い出せない!! わたし、知っていたはずなのに!! 忘れちゃいけなかったはずなのに!」「ごめんなさい!ごめんなさい…! ごめんな…さい…!!」と号泣する。
そんなエレナを前に“何者でもない者”となってしまった元少年は、「ナンデ…オマエガ…アヤマル…バカ…エレナ…」と「ソウイウ…トコロガ…ダカラボクハ…オマエガキライダ…」悪態をつきつつ、「“鏡”ヲ…サガセ、エレナ!」と、デウス・プロメテウスを倒すためのヒントをエレナに残すのだった。
なお、そもそも少年がコネクトしようとしたのは“お月さま”だったが、“ワイルドの紋章”も素質も持たない彼は選ばれず、“お月さま”の力は少女(エレナ=モリガン)が得ることとなった。男爵(少年)がエレナに見せる激しい敵意は、自分が得られなかった力を得たエレナに対する憎しみが原因とも言える。
男爵(少年)からすれば、エレナは自分の最後の希望(おほしさまとなるためのお月さまの力)を横から奪った、憎むべき存在だったのだ。
男爵に対しては、マザー・グースが手厳しくも的確な感想を述べている:
「人は、その生を生き抜くことで、その生き様が物語となり、物語がこの世に残ることで、ヒーローとなる」
「あの男は、「他人の模倣」しか、してこなかった。自分自身に、嘘をつき続けていた」「己の生を生きなかった者は、この世になにも残せない」
「そこにいた」という事実すら、残ることはない…」と。
登場
- 限定武器進化イベント「聖なる夜の、小さな奇跡・後編」(初登場)
- メインストーリー「フランケンシュタインの想区」
- メインストーリー「フィーマンの想区」
- メインストーリー「プロメテウスの想区」
- ヒーローエピソード「プロメテウスの微笑み」(プロメテウス)
- メインストーリー「フォルテムの想区」
- メインストーリー「騎士道物語の想区」
- メインストーリー「終局の世界・後編」
- ヒーローエピソード「名無しの男の帰還」(影法師アンデルセン)