概要
序幕
『再編の魔女』一行を自称する愚かなる者どもは、
“プロメテウス”と彼らが呼ぶ、
“彼”を倒そうと…
ドロテア・フィーマンより教わった、『創造』の
力を発動させた。だがそれは、限りなく万能に近い
“彼”の掌の上の出来事に過ぎなかった。
『創造』の力を利用し、完璧なる肉体に宿った
“彼”は、デウス・プロメテウスとなった。
絶望する『再編の魔女』どもに、“彼”は
最後の慈悲として、全ての決着の場を、
お膳立てしてくれた。
愚かなる…いや、正確に言うならば、
愚かで無知で阿呆な小娘のエレナは、
恥ずかしげもなくその挑戦に応じる。
彼らはどのようにして、いかなる
絶望の叫びを上げてくれるのか…
ストーリー
スタート地点
開幕:“プロメテウス”の想区を訪れた一行。そこで待ち構えていたのは、男爵であった。一行を嘲り笑い、エレナに激しい憎悪と殺意を向ける男爵は、突如として、黒い鳥の姿をしたヴィランを差し向ける。
終幕:襲いかかる黒い鳥たちを倒した一行に、男爵は「ルール説明」を行う。この想区には、一行がいる「門の島」以外に、五つの島があり、それぞれに『調律の巫女』一行が一人ずつ囚われている。全ての島を巡り、再び「門の島」に戻り、扉を通って外に出れば、一行の勝ちだと告げられる。
悪漢の島Ⅰ
開幕:第一の島、「悪漢の島」に着いた一行。そこは、虚無の海に客船が浮かんでいる島であった。客船の名前は「プロバンス号」――その因縁に気づいた一行の前に、この島に囚われているサードに“縁”のある存在、アルセーヌ・ルパンが現れ、一行の前に立ちはだかる。
終幕:アルセーヌ・ルパンに勝利した一行。ルパンは消えゆく前に、「あの娘を頼む」と、そして“守護者”の運命と言い残す。その言葉の意味がわからず、困惑する一行。ともあれ、サードを見つけるべく、三手に分かれて、船内の捜索を始める。
悪漢の島Ⅱ
開幕:三手に分かれ、船内の捜索を行う一行。その途中で、異様な態度となるエレナに、レヴォルは戸惑う。その正体は、カオス・カリオストロだった。
終幕:カオス・カリオストロに勝利した一行。彼女もまた、謎の言葉を残し、消え去る。消滅した後、現れるサード。『調律の巫女』一行は、それぞれ“コネクト”に近い力を悪用する形で、ヒーローの魂を押し付けられ、“番人”として立ちはだかることが明かされる。助け出したサードとともに、一行は次の島を目指す。
青髭の島Ⅰ
開幕:一行が訪れた二つ目の島は、「青髭の島」。城内に足を踏み入れた彼らの前に現れたのは、フランス救国の英雄、“ラ・ピュセル”こと、ジャンヌ・ダルクであった。先の島と同じく、自分を“守護者”と名乗るジャンヌを相手に、一行は戦う。
終幕:ジャンヌ・ダルクに勝利した一行。レヴォルは、“守護者”とはなんなのかと、ジャンヌに問うが、彼女の口からは、答えを聞き出すことは出来なかった。自身の無力への嘆きと、この先に囚われている、「彼」のことを託し、ジャンヌは消滅する。
青髭の島Ⅱ
開幕:青髭の城の中を進む一行がたどり着いたのは、おぞましい空気漂う、実験室であった。そこに現れたのは、凶気の錬金術師フランソワ・プレラティと、数多の物語でも屈指の殺人鬼と言われる、青髭こと、ジル・ド・レであった。両者の発する圧倒的な気迫の前に、一行はたじろぎながらも、勇気を振り絞り戦いを挑むのであった。
終幕:青髭、そしてフランソワ・プレラティに勝利した一行。青髭は、一行の姿に、わずかな希望を見出し、自分のようになりたくなければ軽々しく絶望するなと告げ、クロヴィスのことを託す。その言葉の真意を掴みかねる一行の前に、解放されたクロヴィスが現れる。再会を喜ぶシェインに、クロヴィスは、エクスがこの想区に来ていないことを、「よかった」とつぶやく。
一時休憩
終幕:第三の島へと向かう一行の前に、再び現れる男爵。前半戦を終えた一行に、休憩の場を与える。そのらしからぬ動きに、一行は疑念を向けるが、その言葉に甘え、一時休息を取る。その場で、男爵の名前“ミュンヒハウゼン”が、“ほらふき男爵”の物語の作者の名前であることが語られる。しかし、“創造主”というには疑問が残る彼に、一行は更に、困惑を深めるのであった。
いばら姫の島Ⅰ
開幕:第三の島にたどり着いた一行。その島は一面茨に覆われた、「茨の島」であった。「茨」に“縁”のある存在…この島に誰が囚われているのか、察するシェインやクロヴィス。そんな一行の前に現れたのは、“守護者”である、いばら姫であった。
終幕:いばら姫に勝利した一行。ここに至って、レヴォルは、説明の出来ない違和感を覚え始める。「自分たちはすでに、デウス・プロメテウスの罠にかかっているのではないか」その言葉に不安を覚える一行だったが、後戻りはできないと、先に進むことを決意する。その時、何者かの警告の声が、レヴォルの耳に届く。
いばら姫の島Ⅱ
開幕:いばら姫の城の中を進む一行の前に現れたのは、この島の“番人”、十三番目の魔女であった。どこか、以前に戦った敵を思い出させる魔女に、一行はエイダを救い出すために、戦いを挑む。
終幕:一行は、十三番目の魔女に勝利する。消え行きながらも、魔女は一行に、謎掛けのような、激励のような言葉を残す。解放されたエイダは、シェインもまた、自分と同じく百年の時を戦ったことを知り、彼女を強く抱きしめ、その労苦を慰めるのであった。
密談
終幕:第四の島を目指す一行。シェインは、タオとレイナを解放すべく、厳しい顔つきになっている。一方、クロヴィス、エイダ、サードは、なにか不穏な会話を交わす。
鬼の島Ⅰ
開幕:第四の島は、「鬼の島」であった。現れたのは、桃太郎…それも、タオとともに戦った、先代の桃太郎であった。『調律の巫女』一行のことも知る先代の桃太郎。彼の登場に、一行は驚く。そしてシェインは、彼が、かつて鬼ヶ島で何があったのかを知っていたことに激しくうろたえる。
終幕:先代桃太郎に勝利した一行。消えゆく桃太郎は、シェインに、過去に縛られるなと告げる。シェインの口から語られた過去の真相。先代桃太郎の死のきっかけを作ったのは、誰あろうシェインであったことがあきらかになる。
鬼の島Ⅱ
開幕:鬼の島にて、一行の前に立ちはだかったのは、カオス・桃太郎と双頭の鬼であった。悪辣な誘惑を撥ね退け、一行はタオを救うべく、カオス・桃太郎たちと戦う。
終幕:カオス・桃太郎に勝利した一行。助け出されたタオに、シェインは過去の真相を語る。しかし、タオから、全てを知った上でシェインを妹分としていたことを告げられる。百年の間隙が埋められ、一行は、最後の島に向かう。
疑念
終幕:最後の島へと向かう一行。意気軒昂…と思われたが、レヴォルは、あまりにも順調に進みすぎている事態に、不安を覚える。一方、タオたち、『調律の巫女』一行は、エレナたちには聞こえないように、なにか、悲壮な会話を交わす。
白雪姫の島Ⅰ
開幕:“フィーマン”の想区では、残されたエクスが、己の無力を呪い、ただうなだれていた。一方、一行は最後の島に到着。そこは、レイナと“縁”がある、「白雪姫の島」だった。現れた白雪姫と、一行は戦う。
終幕:一行は白雪姫に勝利する。しかし、一行が「何も知らない」ことを知った白雪姫は、是が非でも彼らを先に進ませまいと、自らの姿を未来の己である「毒林檎の王妃」に変え、いずこかへと走り去る。不安を覚えた一行は、その後を追う。
白雪姫の島Ⅱ
開幕:毒林檎の王妃となった白雪姫を追いかける一行。その先には、この島の“番人”であるもうひとりの、毒林檎の王妃がいた。二人は、一行をこれ以上先に進ませないために合体し、シャドウ・毒林檎の王妃となる。凄まじい力を放ちながら襲い来るシャドウ・毒林檎の王妃と、一行は戦う。
終幕:シャドウ・毒林檎の王妃に、一行は勝利する。倒れ、消滅するシャドウ・毒林檎の王妃は、最後に、「もはや救いはない」と、絶望の言葉を残す。そして解放されるレイナ。仲間たちと再会を喜びあい、その場に笑顔があふれる。
凶兆
終幕:一行は五つの島を一周し、再び「悪漢の島」に戻る。一方そのころ、“フィーマン”の想区には、女神キュベリエにいざなわれたシャルル・ペローらが到着し、エクスたちから現状を伝えられる。一行は既に、デウス・プロメテウスの罠の中にあるとわかるが、助けに行こうにも、“プロメテウス”の想区には、女神の力でも入れなくなっていた。
交錯
終幕:「門の島」に戻る途上、橋の上で、レイナとレヴォルは、言葉をかわす。あともう少しでエクスに会えると告げるレヴォルに、レイナはどこか含んだ顔で、「あなた達は何も間違っていない」と話す。その言葉の真意がわからぬまま、一行は橋を渡る。
プロメテウスの罠
開幕:「門の島」に戻ってきた一行。しかし、扉は固く閉ざされ、想区を出ることが出来ない。そこに三度現れる男爵。この扉を開くには、この想区のカオステラーを倒さねばならない。そして現れたカオステラーは、本来ならカオステラーになるはずのない、『空白の書』の持ち主。ヘカテーであった。カオス・ヘカテーと化した彼女の力で生み出されたヴィランの大群と、一行は戦う。
終幕:黒い鳥たちは倒したものの、カオス・ヘカテーはさらに多くのヴィランを生み出し続ける。デウス・プロメテウスは、自分の世界の登場人物としての“ヘカテー”を、ヘカテーの『空白の書』に転写し、その上でカオステラー化させたことが明かされる。外道極まりない手段に、怒りを覚える一行。だがそれはまだ、ほんの始まりでしかなかった。
答えなき絶望
開幕:真実が明かされる。それは、彼らが立つ“プロメテウス”の想区は、想区ではなく、デウス・プロメテウスが自分の精神世界を、想区の形にしただけだということであった。一行は自らの意思で、デウス・プロメテウスに取り込まれたのだ。だが、戻る方法がないわけではない。この世界で『再編』を施せば、ヘカテーも元に戻り、扉も開き、脱出できる。しかし――――
終幕:次々と生み出されるヴィランは、その力も、数も、強力になっていく。レイナは一行に、一刻も早く『再編』を施すように言うが、そこでさらなる真実が明らかにされる。それは、『再編』を施せば、魂だけの状態で囚われているレイナたちは、本当に死んでしまうということだった。戸惑うエレナたち。その間にも、カオス・ヘカテーによって、さらにヴィランは生み出されていく。
魔女と怪物
開幕:一行が窮地に陥っていたその頃、“フィーマン”の想区では、シャルル・ペローたちが、声を届けることすら出来ず、ただ見ていることしかできない状態にあった。悔しさに拳を握るエクスが、己の無力さを呪ったその時、突如として、彼に声を掛ける者が現れる。その者は――
終幕:エクスは自分の心の中で、死した後、エレナの元に宿っているはずのファムと再会する。ある事情から、彼女はエクスの側に移っていたのだ。レイナを救いに行けと発破をかけるファムに、エクスは、その手段がないことを嘆く。しかし、ファムは一人でエクスの元に来たのではなかった。もうひとり、彼の元に宿っていたのだ。その存在が大きな雄叫びを上げる。
白馬の王子様
開幕:次々と繰り出されるヴィランの大群に、一行は徐々に追い詰められて行く。それどころか、島が崩壊を始め、カオス・ヘカテーも無茶なカオステラー化によって、その身を傷つけ始めていた。もはや選択の余地はないと、自分たちに構わず、『再編』を施すよう訴えるレイナ。どちらに進んでも絶望しかない状況に、エレナは運命を嘆く。
終幕:無尽蔵に襲い来る敵に、追い詰められる一行。そんな中、レイナは孤立し、ヴィランに囲まれる。これ以上自分がいれば、エレナの決断を妨げると考えたレイナは、その死を受け入れようとする。エレナが絶望に叫び、男爵の嘲笑の声が響き渡る。その時――ありえぬ奇跡が起こる。扉をこじ開け、現れたのは、怪物…マキナ=プリンスであった。
この悪夢の終わり
開幕:現れたマキナ=プリンスはエクスがコネクトした姿だった。群がるヴィランたちを、凄まじい力でなぎ倒すエクス。レイナの危機に、激しい怒りをあらわにしたマキナ=プリンスは、ありえないことに、その力をエクスに貸したのだ。扉が砕かれたことで、シャルル・ペローの声が一行に届く。『再編』を行え、吾輩を信じろ。その言葉を頼りに、一行はカオス・ヘカテーへの攻撃を決断する。
終幕:カオス・ヘカテーに勝利した一行。エレナは、今までで最大の奇跡を起こそうと、『再編』を発動させようとする。それを阻もうと走る男爵であったが、マキナ=プリンスによって、それも止められる。そして、エレナの『再編』が発動した。
百年前の返事
開幕:エレナの『再編』は成功し、ヘカテーは元の姿に戻る。しかし、『再編』が成功したゆえに、デウス・プロメテウスの精神世界は、想区の形を維持できなくなり崩壊が始まる。一行はレイナたちを先に行かせ、逃すまいと迫りくるヴィランたちを止めるため戦う。
終幕:崩壊を始めた“プロメテウス”の想区から脱出しようとする一行。だが、生きていた男爵が、エレナを道連れにしようとする。しかし、そこに現れる謎の影――それはプロメテウスに吸収されてなお存在していた、アンデルセンの意思だった。アンデルセンにいざなわれ脱出に成功する一行を、シャルル・ペローとダ・ヴィンチの力で肉体を取り戻した『調律の巫女』一行が出迎える。ようやく戦いは終わり、安堵の声を上げる一行。そんな彼らに、ヘカテーからの伝言が伝えられる。
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