概要
登場キャラ
- 主要人物(レヴォル / エレナ・ウィスルト / アリシア・キハーノ / ティム / パーン / シェイン / エクス)
- モリガン
- ジュード
- モイラ
- 灰雪姫(初登場)
- ニルヴェル
- カオス・笛吹き男(想区ボス)
- ヴィルヘルム・グリム
- グレーテル
- キメラ(想区固有ヴィラン)
- イルザ(初登場)
- 災いの運び手
- カオス・グレーテル
- シャドウ・モルジアナ
- シャドウ・ハインリヒ
- プロメテウス
- ツヴェルク
- 魔法の鏡(初登場)
- ルイーサ
- 白雪姫(リ・ページ)
- 毒林檎の王妃(リ・ページ)
- デウス・プロメテウス
- 鏡の巫女(初登場)
序幕
むかしむかし、あるところに…
まるで白雪のように汚れのない、
無垢なお姫様がおられました。
しかし、どんなに美しい白雪も、
時とともに踏み荒らされ、泥と混じり、
黒く染まってしまいます。
それは白雪の名を冠された彼女も同様。
人はいつまでも、無垢なままでいられません。
知ってしまう時が来るのです。
残酷で、冷酷な現実を…
「鏡よ鏡」彼女は「魔法の鏡」に問いかけます。
いつだって、自分の知りたいことを答えてくれた、
「魔法の鏡」に問いかけます。
だけど白雪姫は、大切なことに気づいていません。
鏡とは、「映すもの」なのです。
そこに映る姿同様、そこから返ってくる答えも、
彼女の中に、もう「ある」ものなのです…
ストーリー
“灰雪姫”の想区
開幕:一行が訪れたのは、“灰雪姫”の想区。そこは、エクスやシェインが、今まで何度か接してきた、“白雪姫”の想区とは、また異なる運命の世界だという。眼の前にそびえる要塞から、一行をスパイと勘違いした兵士たちが現れ、襲いかかってきて、戦闘となる。
終幕:兵士たちとの戦いに勝利した一行。この想区に来る前に、創造主マザー・グースは、彼らに語っていた。かつてこの“灰雪姫”の想区の調査に、ウィリアム・シェイクスピアが訪れていたのだという。その際、「“灰雪姫”の想区は、全ての“白雪姫”の原点とも言える想区なのかも知れない」と語っていたのだという。一行が去った後の要塞で、謎の「楽士」と呼ばれる男は、魔女モリガンと不敵な会話を交わしていた。
圧制下の街
開幕:要塞を離れた一行は、近くの街を訪れる。街は、暗い雰囲気に包まれ、生きながら死んでいるように、活気のない有様だった。その街の名は、“ハーメルン”といった。自分の生まれ故郷と同じ街の名に、動揺するティム。そんな時、兵士に追われる少年を発見する。一行は見過ごすこともできず、仲間を呼んだ兵士と戦う。
終幕:怪物と化した兵士たちを倒した一行。そこに現れる謎の男。ジュードと名乗った彼は、一行の力を見込み、自分たちに力を貸してくれと頼む。彼は、灰雪姫の打倒を計画する者であった。
反撃の狼煙
開幕:ジュードより、この想区のあらましを、一行は聞く。すでに先王と王妃は亡くなり、あとを継いだ王子も早逝し、この国は、灰雪姫が統治していた。彼女は隣国との戦争を企んでおり、人々を無理やり徴兵し、巨大な要塞や堀を築かせていた。ジュードたちはレジスタンスを結成し、灰雪姫にあらがっていたのだ。一行に助力を乞うジュードの求めに応じ、一行は、レジスタンスのアジトに向かう。
終幕:一行はジュードとともに、レジスタンスのアジトにたどり着く。レジスタンスは少数で、まともに戦って、城にいる灰雪姫を倒せるとは思えなかったが、彼らは城とその周辺の詳細な見取り図を手に入れていた。決行に備え、体を休める一行。そして、情報提供者である、“ある女性”に接触するジュード。その正体は…
全ては魔女の掌中
開幕:一行は、見取り図を元に、城の地下脱出口から、灰雪姫の城に潜入する。その途上で、二年前の灰雪姫の凶行を聞く。二年前、ヴァルト王が亡くなって間もない頃、突如として灰雪姫以外の者が、皆殺しにされた。それ以降、誰も彼女に逆らえなくなり、独裁が始まったのだと言う。
終幕:襲い来る怪物化した兵士たちをなぎ倒す一行。だが敵の罠が発動し、分断されてしまう。レヴォルとエレナは、他の仲間達と分かたれてしまい、城の中を逃げ惑う。そんな中、謎の女に助けられる。
とある語り部の弟
開幕:分断されてしまった一行。レジスタンスたちは敵の罠にはまり、壊滅、皆殺しにされてしまう。一方、レヴォルとエレナは、他の仲間たちと合流に成功するも、そこにこの想区のカオステラー、「楽士」が現れ、異形の怪物「キメラ」をけしかける。
終幕:キメラたちに勝利した一行、そこに現れるモリガン。そして正体を現す「楽士」。その正体は、カオステラーと化した笛吹き男、カオス・笛吹き男であった。その笛の音の力によって、エレナとティムは、身動きができなくなる。窮地に立たされる一行であったが、そこに現れた男によって救われ、エレナはリ・ページを発動させる。
ヴィルヘルム・グリム
開幕:リ・ページを発動し、最初の場所に戻った一行。 モリガンの登場について話し合う一行であったが、その中で、ヴィルヘルムがなぜここに現れたか、そのことが話題に上がる。グリムノーツのヴィルヘルムは、確かに百年前、この世を去ったはずである。現れた彼は何者なのか…しかし答えは出ず、まずは彼の助言どおり、一行は森を目指す。
凶獣
開幕:ヴィルヘルムの言葉に従い、一行は森を行く。しかし、森の中になにがあるのかもわからないため、あてもなくさまよう形になる。灰雪姫の行動は、カオス・笛吹き男の力の秘密は…考えても答えが出ない。そこに悲鳴が聞こえ駆けつけると、キメラに襲われている、グレーテルの姿があった。
終幕:グレーテルを襲うキメラに勝利した一行。だが、助けたグレーテルの態度に、違和感を覚える。そこに現れる、「イルザ」と呼ばれる娘。彼女はグレーテルの保護者であったらしく、一行に礼を述べる。イルザになにかを感じたエクスの提案もあって、一行は彼女に話を聞くべく、彼女らが住む小屋へと向かう。
-災いの運び手
開幕:森の中にある、イルザたちの住む小屋を訪れた一行。イルザは“手なしむすめ”という物語の主役であり、かつて『調律の巫女』たちとも戦った、お菓子の魔女と同じ出自を持つ人物であった。彼女より、冷酷な想区の実情を聞かされ、一行は憤慨する。そこに、逃げたキメラが、群れと獣使いを連れて小屋に襲撃をしかけてきた。一行は、小屋の中の子供らを守るため、獣使い――災いの運び手と戦う。
終幕:災いの運び手たちに、一行は勝利したものの、すでに小屋の場所は報告済みであり、新たな刺客が差し向けられるであろうことが告げられる。そうでなくとも、このままではイルザと子どもたちは渇き死んでしまう。一行は隣国へ逃げるための計画を立てる。
逃げられぬ魔手
開幕:一行は、二手に分かれ、片方がおとりとなって、もう片方を逃がす、陽動作戦を決行する。一行の襲撃に、混乱する要塞の兵士たち。そこに投入される、敵味方問わず襲いかかるキメラ。混乱する戦いの中、一行はキメラたちと戦う。
終幕:倒しても倒しても現れるキメラたちの群れ。一行はやむなく、要塞内を逃げ回ることになる。 一方、別行動をとっていたティムとシェイン、そしてイルザと子どもたちだったが、カオス・笛吹き男の卑怯な策略にはまり、窮地に立たされることになる。だが、間一髪で、彼らを助ける者が現れた。
パイドパイパー
開幕:間一髪で、シェインとティムの元に駆けつけたエレナたち。しかし、カオス・笛吹き男は、さらに卑怯な策略を巡らせる。「罪悪感」を持つ人間を操る、笛の音の力を利用し、エレナとティムを支配し、二人にシャドウの魂を強制的にコネクトさせた。襲いかかる二人を、レヴォルたちは悲壮な決意のもと、迎え撃つ。
終幕:シャドウとコネクトした、エレナとティムを倒した一行。だが、カオス・笛吹き男は、再び笛の音の力で、二人を一行に打ち掛からせようとする。絶望の中、突如として再び現れるヴィルヘルム。 一行の危機を救い、エレナにリ・ページの発動を促す。そして、今度は「ツヴェルクを探せ」と告げるのだった。
“ハーメルン”の過去
開幕:リ・ページが発動し、再び最初の場所に戻る一行。カオス・笛吹き男の笛の音が、「罪悪感」を利用したものとわかったものの、モリガンのことで負い目を持つエレナはともかくティムの理由がわからない。レヴォルは過去を 隠そうとするティムと激しい言い争いになる。
終幕:一行は、ティムの過去を知る。『空白の書』の持ち主であるがゆえに犯してしまった、取り返しのつかない罪、それが、彼を縛り、カオス・笛吹き男の力に支配されてしまう理由であった。話を聞いたレヴォルたちは、今こそ、過去を 乗り越える時だと、ティムを説得する。一行は、ヴィルヘルムの第二の助言に従い、ツヴェルク探しに向かうことにする。
いざ、こびとの家へ
開幕:七人のこびとツヴェルクを捜す一行は、森の中を行く途上で、その叫び声を聞く。大急ぎで向かうと、やはり襲われているツヴェルク、彼を捕らえようとしていたのは、シスター・ニルヴェルであった。一行は、ツヴェルクを助けるべく、戦いを挑む。
終幕:ニルヴェルの操る怪物に勝利した一行。助け出したツヴェルクは、ヴィルヘルムのことを知っており、さらには「想区」の概念も知っていた。一行が外の世界から来たと知ったツヴェルクは、自分の住む家に、一行を案内する。
灰雪姫の過去
開幕:こびとの家を目指しながら、一行はツヴェルクに、この想区の事情を聞く。灰雪姫の治めるこの国は、隣国との戦争一歩手前であり、 彼女が国民を兵士にし、巨大な要塞を築かせているのは、隣国に攻め込まれないための防衛であることがわかる。 しかし、このままでは国が疲弊し、戦争は避けられても、国が滅びる危機にあった。そうならないために、運命が回るはずだったのに、それが二年もの間、止まっていたのだ。
終幕:ツヴェルクは語る。今から二年前、この想区にモリガンが現れた。モリガンは笛吹き男をカオステラー…カオス・笛吹き男に変え、灰雪姫の城を襲撃させた。灰雪姫の持つ、“あるもの”を奪うため。灰雪姫はカオス・笛吹き男に抗えず、あともう少しでそれを奪われそうになるが、その直前に現れたヴィルヘルムによって阻まれる。ヴィルヘルムは、乱れた想区の運命を直すことができる者が、半年後には現れると言って去った。その者の名は、レイナ・フィーマンであった。
鏡よ鏡
開幕:ツヴェルクとの会話で、ようやくことの真相が明らかになる。“灰雪姫”の想区は、他の想区と時間の流れが異なり、この想区の二年前は、百年以上前の話だった。本来ならヴィルヘルムに育てられたレイナが、『調律』に訪れる はずだったが、その約束を果たす前に、ヴィルヘルムはこの世を去ってしまい、果たされぬまま時が流れていたのだ。
終幕:ニルヴェルの操る怪物たちに勝利した一行に、こびとの家にいた謎の少女は、その正体を明かす。彼女の正体は「魔法の鏡」、代々、“白雪姫”と、“毒林檎の王妃”の運命を見守ってきた存在であった。彼女は、自分の望みを叶えるために、一行へ助言する。元の運命に戻るための、手がかりを。
反撃作戦開始
開幕:一行は、「魔法の鏡」の助言に従い、行動を始める。まずはハーメルンの街に向かい、レジスタンスと、カオス・笛吹き男のスパイであったニルヴェルとの接触を阻むのであった。
終幕:災いの運び手を倒した一行は、真実を知ったジュードに自分たちの味方になってくれるよう頼む。一方その頃、別行動をとっていた、ティムとシェインは、森の中の小屋に住むイルザと子どもたちを説得、グレーテルに裏切りを思いとどまらせ、ともに国境を越えるために動き出す。
自由への架け橋
開幕:一行は合流し、イルザと子どもたちを、ジュードたちレジスタンスに託す。そしてあらためて、要塞攻略のための行動を開始する。
終幕:要塞に向かった一行は、一目散に、地下水路に向かい、水門を開放する。それによって、堀の水が流れ出し、ジュードやイルザたちは、隣国へ逃げられるようになった。それを知り、激怒するカオス・笛吹き男だったが、その前に現れるヴィルヘルム。カオス・笛吹き男…もとい、“悪魔”の下卑た本性を看破する。
兄妹
開幕:怒り狂うカオス・笛吹き男は、またしても笛の音の魔力を用いて、ティムを操ろうとする。苦しみながらも、必死に抗うティム。そんな彼に、ヴィルヘルムは、ティムとルイーサしか知らないはずの、真実を語る。ヴィルヘルムの正体は、彼の魂をコネクトした、『空白の書』の持ち主、ルイーサであった。自身のつらい過去を打ち明けたことで、ティムの罪悪感を晴らした彼女は、一行と力を合わせ、カオス・笛吹き男に挑む。
終幕:カオス・笛吹き男に勝利した一行。ルイーサは、皆に、この想区に来た事情を話す。彼女がここを訪れたのは、レイナとタオによるものだった。ここにいたり、ようやく和解する、ティムとルイーサの兄妹。そして、計画は最終段階に進むのであった。
禁断の真実
開幕:別行動を取っていた、エレナとレヴォルは、ツヴェルク、そして魔法の鏡とともに、無防備となっていた、 灰雪姫の城に潜入する。一方、ルイーサと合流した一行も、城へ向かう。その途上、一つの疑問が浮かぶ。「灰雪姫の罪とはなんなのか?」――
終幕:レヴォルとエレナは、灰雪姫と対面を果たす。そして、『再編』を行うために、この想区の運命の全貌を語るよう、灰雪姫に頼む。彼女の口から、“灰雪姫”の想区の隠された真実が明かされる。それは、“毒林檎の王妃”は、“白雪姫”の、実の母親だということだった。
きのうはあした
開幕:“灰雪姫”の想区の真実を知ったエレナとレヴォルは、困惑する。想区の運命を直せば、灰雪姫に待つのは、我が子と知らず、我が子を殺そうとし、我が子に殺される運命なのだ。そこに現れたモリガンが、彼らが今まで行ってきた『再編』は、表面を取り繕っただけだと告げる。しかし、エレナはそれを受け入れず、抗う。「あきらめない」と譲らないエレナたちに、モリガンは百年前に見せた「真モリガン」となって、一行に襲いかかる。
終幕:「真モリガン」と化したモリガンに、一行は勝利する。力を使いすぎ、モリガンの魂を宿したホムンクルスは限界に達していた。「これがあなたの末路だ」と、エレナに告げるモリガン。だがレヴォルは、モリガンを説得し、新たな可能性を「あきらめない」道を生きさせようとする。しかし、そこに現れるデウス・プロメテウス。彼はモリガンに、ある役割を果たさせようとする。
ひび割れる仮面
開幕:デウス・プロメテウスの目的は、魔法の鏡を使い、アルケテラーの居場所を探ることだった。だが、魔法の鏡は、使った者を破滅させる呪いを持つ鏡だった。そこでデウス・プロメテウスは、エレナと「二人で一つ」の存在のモリガンに使わせることで、一行に呪いを押し付けようとしていた。人の心を弄ぶデウス・プロメテウスに、戦いを挑もうとする一行だったが、その前に、倒したはずのカオス・笛吹き男が、再び現れる。
終幕:再び、カオス・笛吹き男に勝利する一行。しかし、レヴォルは傷を負い、その隙をついて、デウス・プロメテウスは、モリガンに魔法の鏡に問いかけるよう迫る。重傷を負いながらも、レヴォルはモリガンに、言いなりになるなと叫ぶ。イラだつデウス・プロメテウスが、レヴォルに魔手を伸ばしたその時、シャルル・ペローが現れ、デウス・プロメテウスの仮面にヒビを入れる。その瞬間、エレナは『再編』を発動させる。
砕かれた鎖
開幕:エレナとモリガンは、心の中で相対する。そこでエレナは、自らの本心を打ち明け、現在を生きるための道を、ともに模索することを、モリガンに提案する。そして『再編』はなされ、“灰雪姫”の想区の結末が語られる。毒林檎の王妃となった灰雪姫は、処刑の運命を甘んじて受け入れ、その生涯を終えた。だがその前に、魔法の鏡の願いであった、「ある答え」を返すことで、世界に変化を生むのであった。
終幕:一行は、シャルル・ペローと合流し、“灰雪姫”の想区が、いかなる形に変化したか、その詳細を聞く。灰雪姫によって、魔法の鏡の呪いは解かれ、運命は変化し、長きにわたり存在した運命の鎖は砕かれた。語り終えたシャルル・ペローの前に現れるエレナは、モリガンを受け入れたことで、あらたなる姿に成長を遂げていた。そして一行は、シャルル・ペローの導きで、伝説の創造主、イソップの元へと向かうのであった。
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