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エクス(グリムノーツ)

えくす

エクスとは、スクウェア・エニックスのスマートフォンRPG「グリムノーツ」のキャラクター。 所謂プレイヤー視点のキャラクターであり、ゲームではプレイヤーネームに置き換えられる名前の公式ネームである。
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概要編集

「この悪夢を終わらせる!」


Illust: 穂里みきね / DWE(サマー/学園)

CV:逢坂良太


シンデレラの想区』にて生まれ育った、「空白の書」の持ち主の少年

幼いころに両親を亡くし、カボチャ農家を営む叔父夫婦の元で育った。

叔父夫婦と壁を感じながらもその生活に馴染んでいったある日、小さな崖の中腹に御遣いのバスケットを落として泣いていた少女と出会い、その落としたバスケットを取ってきてあげた。

それが、この想区の『主役』になることを運命づけられた少女にして彼の幼馴染となる、彼とシンデレラの出会いだった。

時がたちお互いに年頃の男女となると、彼はシンデレラに対して淡い想いを抱くようになる。

しかし、彼女の「運命の書」には、シンデレラはお城の舞踏会で王子様と結ばれる運命となっていることが記されていると昔から本人に聞かされて知っていたため、その想いを告げられずにいた。


そして遂に、シンデレラが妖精フェアリー・ゴッドマザーの魔法によってプリンセスとなる運命の日が訪れる。

継母たちに虐げられてきたこれまでの暮らしから、約束された幸福で華やかな生活が訪れることに喜ぶ彼女を祝福して見送る中、改めて自分にはそうと決まった運命もなくこれからは特別に親しい者も周りからいなくなってしまうことに気付き、このまま孤独に一生を終えていくのかと憂鬱な気分になり夜の森で一人たそがれる。


そんな時、突然現れた怪物ヴィランとそれに襲われる少女レイナに出会い、彼女を助けたことから、全てだと思っていたこの世界が想区と呼ばれる小さな世界であること,彼女とその仲間がヴィランを生み出したカオステラーを倒すためにその想区の外からやってきた自身と同じ「空白の書」の持ち主であることを知る


カオステラーによって歪まされた自身の想区をレイナ達に協力して『調律』した後、自らの運命を選び取るため、彼はレイナたちの旅に同行することを決める。


容姿編集

緑に近い青髪と赤い瞳を持ち、優しそうな雰囲気を醸し出す少年。

しかしそれ以上の特徴らしい特徴を挙げにくい、敢えて言うならこの上なくシンプルなデザインが特徴。

というよりわざわざ「モブ」や「エキストラ」らしいデザインを制作陣からリテイクされて描かれている。

理由はより多くのプレイヤーに親しみやすいデザインだとのこと。

(まあ、ソシャゲの主人公なんて大体そんな感じだよね…。)

そのせいで公式でもカオス・赤ずきんなどの口の悪いキャラクターからは「モブキャラ」とからかわれることもある。

肉体もどちらかといえば線の細い体つきだが、かねてから万が一何か起きたとしても誰かを守れるようにと独学で剣術を会得しており、サラシを巻いた細身の木剣を背負っている。


性格編集

「空白の書」を持って生まれ何の役目も与えられなかったために、周りからは「モブの役無しっ子」だとバカにされ疎まれてきたが、本人はそれに腐ることなく素直な性格のまま育つ。

また、想区で出会った『主役』,ヒーロー達の想いにすぐ共感し手を差し伸べるお人好しな面もある。

時にはその性格を利用されてしまう時もあるが、時にはその誠実さから出会って間もない人物にも信頼されることがある。

一方で仲間や親しくなった人物を貶められた際には他のメンバーが冷静になるくらいに激しく怒り、敵に対する容赦がなくなる。

正に物語の主人公が持つべき資質を軒並み揃えていると言えるが、当人は育ってきた環境のせいかどこか自虐的な面があり、自身の良さに中々気付けない。

しかしそんな彼も想区を旅しながら、様々な『主役』たちの想いに触れる内に少しずつ前を向くようになり、自らの戦う意味を見出していく。


性能編集

グリムノーツ編集

「導きの栞」を手にした際に、全てのヒーローの魂とコネクトできる『ワイルドの紋章』を発現させている。

これは他の主人公たちとは違い、導きの栞(ゲームシステムではユニット)の表と裏、どちらにもあらゆるヒーローがコネクト可能な万能型。

この力は、喩え偉大な英雄でも気高いプリンセスでも、どのような人物にでも親身に接して共感することが出来るエクス自身の性格が基になっている。


初期のメンバーではそれぞれヒーラー、ディフェンダー、シューターが表属性なため、彼にはアタッカー役を担当させるとバランスが良い。


リーダースキルは「アタック攻撃大アップ」のため、やはりアタッカーとの相性が良い。


Repage編集

最高レアリティヒーローの1人としてコネクト可能。

アタッカーで片手剣の使い手。

その没個性的な容姿とは裏腹に流石は主人公と言った感じの性能で、素早い突きを駆使しながらの斬り上げで隙の無いコンボ攻撃を行う。

必殺技の「エクス・サーガ」は、戦闘画面である3レーンを奥2レーン,手前2レーン,全3レーンと時間差で攻撃する衝撃波を放つ。

従って、中央ラインの端で放てばステージ上全ての敵を攻撃可能な強技となる。

なおイラストでは細身の剣を持っているが、専用武器「メルヒェン・フリューゲル」(ドイツ語で「おとぎ話の渡り鳥」、数々の想区を渡り歩いた『調律の巫女』一行の一人としての彼,最終盤の『万象の想区』で明かされた彼が故郷で確かに存在したと彼女に残された証の2つを表している)は虹色の刀身を持つ両刃の洋剣。

光属性を持ち、敵を撃破する度に回復する効果がある。


関連イラスト編集

エクスくん多め三人。


関連タグ編集

グリムノーツ 主人公 ソシャゲの主人公 モブ お人好し 昼行燈

関連人物編集

レイナ(グリムノーツ)…シンデレラがいなくなり空っぽになろうとしていた自分の人生に新たな出会いを与えるきっかけとなった少女。

度々披露するそのポンコツっぷりに他のメンバー共々振り回されながらも、彼女のことを支え時には主体となって励ますことで彼女から好意を寄せられるようになる。

しかし自己評価の低さからその思いに一向に気付かないため、彼女をやきもきさせることになる。

タオ(グリムノーツ),シェイン(グリムノーツ)…レイナとほぼ同時期に知り合った『兄妹』。

加入した当初は新入りとして一歩置かれた距離感だったが、旅の中で彼らの過去や人となりをよく知り同格の存在として親しくなっていく。

ファム(グリムノーツ)…初めて顔を合わせた時から彼女の顔にどうしてもあの子の面影を感じてしまい、戸惑うことが多かった。

やがて彼女の過去と出自を知ることになると、やはり記憶の中の彼女と重ね合わせてしまうのか一行の中でも特に彼女にかかることが多くなった。その結末は…。

エイダ(グリムノーツ)…一行の中では個人間の絡みは多くないが、彼女との出会いでは残酷な運命よりも目の前の人命を守ろうとした彼女に真っ先に助太刀しており、彼女が一行に加わるきっかけを作った。

クロヴィス(グリムノーツ)…当初はロキやカオステラーに操られていたジル・ド・レの従者として一行の前に立ちはだかった。

ジャンヌ亡きあと悪の道へ堕ちることが運命づけられた主君をその定めから救うべく身を削って奮戦する彼を打ち負かし、そのやり方が間違っていること,ジャンヌが身代わりを拒み死を選んだのは自らの死後もジル・ド・レを側で支える意思を受け継げる彼という存在がいたからこそだということなどを悟らせた。

ジャンヌとジル・ド・レの意思を受け継いで送り出されてからは、自分の目を覚ましてくれたエクスに多大な信頼を寄せている。

サード(グリムノーツ)…初めて出会った時は東洋の名探偵の助手、「コバヤシ少年」と名乗っていた。

その後カオステラーに追い込まれていたところを一行に救出されたことで素性を明かす。

戦いの中で彼女が本来生まれるはずのない,生まれるべきではない存在であることが明らかになった時も皆と共に、同じ「空白の書」の持ち主として何も求められないことへの痛みに理解を示しその存在を肯定した。

カーリー(グリムノーツ)…『混沌の巫女』である彼女から度々勧誘を受けるもそれを断り、彼女が「人形」として自分自身のものではない考えを受け入れているだけの現状を理解させる切っ掛けを作った。


※以降、最終盤のネタバレ注意※

アーサー王の想区』の終盤、『災厄の魔女』モリガンの策略によってファムが一人キャメロット城に残る形で戦いを余儀なくされた際は、その事態に真っ先に気付き彼女を助けようと単身引き返す。

駆け付けた先では既に勝負は決しモリガンの姿はなく、ヒーローの魔法でも治癒が不可能なほどの傷を負ったファムが横たわっていた。

彼女を医者に見せようと励ますように話し掛けながら担いで城を抜け出そうとするが、カオステラーやヴィランとの連戦など疲労が溜まったせいかあと一歩の所で力尽きてしまう。


再び目を覚ました時、皆から恐る恐る彼に告げられたのは、耳を塞ぎたくなるほど残酷な「真の絶望」だった…。


絶望に打ちひしがれる中、『災厄の魔女』はその長年の野望を叶えようと動き出した。

ファムを喪った一行はその仇に報いるべく彼女の本拠地へ乗り込むが、以前にも増して圧倒的な力を手にした彼女に圧倒されてしまう。

頼みの綱の『調律』の力も失われ最早全滅と思われたが、創造主たちの介入によって散り散りになり逃れることに成功する。

依然として絶望から立ち直れずにいたエクスだったが、初めてコネクトしたヒーローであるジャックからの励まし,そして2度と戻れないと思っていた故郷の村で幼馴染だったあの少女がいつか帰ってくるかもしれない「かぼちゃ畑の渡り鳥」に宛てた手紙の石碑を受けて、今までの人生と旅路で積み上げてきたものを思い出し再起する。

一行と合流する道中では次々と襲い来るモリガンのイマジンやヴィランを退け、再びモリガンの本拠地フォルテムの城に乗り込む。

そして紆余曲折の末、新たに『再編』の力に目覚めたレイナを皮切りにモリガンを追い詰め、彼女の野望を打ち砕いたのだった。


※以下、ラストにおける重大なネタバレ注意※

こうして『災厄の魔女』モリガンを打倒し、世界に平和を取り戻した『調律の巫女』一行。

『再編』の力を本格的に発動させて一つに合わさった想区を元の形へと戻し、これからの新たな旅路へと思いを馳せようとしていた…。


その時、エクスの脳内に突如知らない声が響き渡る。

驚く彼を他所に意識は薄れ、暗い闇の中へ落ちていく。

その最後の瞬間に彼が発した言葉は、

「みんな………!逃げ、て………!」


初めての意識下での『再編』に手こずるレイナを囲む一行。

その傍らにはぼんやりと立ちすくむエクスの姿があった。

反応がないことに気付き心配する一行に対し彼が行ったのは…。


「ごめんね………。」

剣を手に仲間たちを刺し貫く豹変した彼の姿とシェインの悲痛な叫びをもって物語は一先ずのおしまいへとたどり着くのだった…。


その後の彼だった者については、こちらの記事で触れることとする。

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調律の巫女一行 ちょうりつのみこいちこう

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