「もっともっと戯れましょう。」
概要
CV:水島大宙
エクスがドンキホーテの想区にて出会った、魔法使いを自称する不気味な青年。
その正体はフォルテム教団の一員であり「混沌の巫女」であるカーリーの忠実な僕。
フォルテム教団、ひいてはカーリーを妄信しており、様々な想区にカオステラーをバラまき続けている。
対の存在となる「調律の巫女」を敵視しており、主人公らであるエクス達と対立することになる。
悪役キャラではあるが、公式では半ば無印時代の9人の主人公と同列に扱われている。
特徴
丁寧だが人を見下しているかのような口調で話す。「クフ」という笑い方も重なって、かなり気味の悪い雰囲気を醸し出している。
昔ある出来事で顔に大怪我を負い、それを隠すために仮面をつけているが、それがより一層不気味さを強調している。
主要人物の中ではかなりの長身キャラだが、その見かけに反して声が高め。担当声優の水島氏の怪演ぶりが光っている。
目的のためなら手段を択ばない冷酷で残忍な性格をしているが、主人であるカーリーには高い忠誠心を誓っているので、彼女の命令は絶対的。故に、カーリーが無益な殺生を望まないため、彼もそれに従っている。
また、決して残忍なだけではなく、カーリーの世話係として勤しむ姿はかなり親切で生真面目である。
故にか、教団の中には友人もいる模様。
性能
「今だけは、貴方に味方して差し上げますよ」
本編ではオズの魔法使いの想区にて「ワイルドの栞」を用いてヒーローにコネクトして襲い掛かる。
「白雪姫」の想区では事実上ボスとして立ちはだかる。
Repageではヒーローキャラに昇格。魔法使いを自称しているのに使用武器はまさかの両手剣。
9人の主人公がそれぞれ違う武器を使っているが、両手剣を使うキャラだけいなかった関係上、彼に両手剣が当てられたのだろうか。
ただし、両手剣使いとしては剣を空中で回転させるなど、独特な攻撃スタイルを持っている。
見た目をイメージしてか闇属性持ちで、パーティ全員の闇属性を強化できる。
必殺技は発動こそ遅いものの範囲は広く、火傷・毒の状態異常を与えることができる。
ヒーローエピソード
仮面の奥Ⅰ
とある魔法使いの不出来な弟子としての一生を義務づけられたその青年は、『運命の書』とストーリーテラーを呪っていた。そんなある日、旅に出かけようとした師匠が怪物に襲われ、彼の目の前で惨殺される。
怪物はさんざんに暴れ回り、想区は滅亡してしまう。そして…。
仮面の奥Ⅱ
『混沌の巫女』カーリーに恩義を感じたロキは、彼女に誘われるままフォルテム教団に入り、彼女の従者となる。
そんなある日、教団のとある人物から、カーリーと正反対の性質の力を持つ天敵がいることをほのめかされ、カーリーのために排除しなければという考えに至るのだが…。
仮面の奥Ⅲ
不思議な想区に迷い込んだロキは、自分を助けてくれた姫レイナを『調律の巫女』であると認め、レイナの従者を殺傷した上、彼女のことも殺そうとする。その瞬間、謎の怪物が現れ、ロキは顔に大ケガを負い、命からがら逃げ延びる。
後日、ロキはカーリーの供をし、想区という想区にカオステラーを蔓延させる旅をする。そんな中、カーリーからレイナが側にいることを教えられ、単独行動の許可を取るのだった。
専用武器
ナハト・シュナーベル:一羽の鳥がいた。鳥は籠の中の世界がすべてだと信じ、空を飛ぶことを諦めていた。 しかし籠の外に広がる空を知った鳥は、自らの嘴で籠を壊すことに決める。
ネタバレ注意
元々は運命の書の持ち主で、出身は魔法使いの弟子の想区。
名も無き魔法使いの弟子であったロキは、運命の書に定められていた「魔法の才能も開花せずに雑用を強いられ、やがて自らの魔法が失敗して世間から笑いものにされる」という運命に絶望していた。それ以外の運命を歩むことすら許されない現実を嘆き、自らを「鳥籠の中に閉じ込められた鳥」に例えてすらもいた。
そんな彼に、ある日、自身の運命を大きく変える事態が訪れる。
その日は師匠がロキに水汲みの仕事を押し付けて出かけてしまった。しかし、突如現れた謎の怪物により師匠は殺されてしまい、村人たちも怪物に豹変させられてしまう。
命からがら逃げ延びたロキであったが、謎の怪物「カオステラー」により、自身の想区は崩壊、ロキだけが生き残る形となった。
想区の外の世界にて、自身の想区を破壊した元凶であるカーリーと出会い、そこで彼女から、自身の運命の書が「空白の書」へと変わったことを知らされる。
己の運命を呪っていたロキは、自分を呪縛から解放してくれたカーリーに敬意を示し、以降はフォルテム教団に所属し、人々の運命の解放を謡って各想区にて暗躍するようになる。
なお、ロキという名前はこの時に授かったものである。
故郷の想区への思い入れは無いようだが、魔法使いを自称しており、作中でも魔術らしきものを会得している辺り、魔法というものには関心があるのはかもしれない。
反面使用武器が魔導書ではなく剣なのは、想区での設定がある程度生きているからなのだろうか。
当然ながらフォルテム教団への反発の声は多く、そのことを嘆いていたロキであったが、そんな最中、姿も見えぬ謎の人物から「調律の巫女」の存在を知らされることになる。
カーリーの存在を脅かすであろう存在を滅ぼすべく、ロキは各想区を回り、ついに「調律の巫女」であるレイナを発見。
彼女を始末しようとするも、思わぬ存在からの反撃を食らい、顔に大きな怪我を負うこととなった。
生き延びたロキは、逆にその力をどうにか利用できないかと目論みつつ、カーリーに協力。ここから本編へのシナリオに繋がっていく。
「白雪姫の想区」にてついにレイナの力を横取りすることに成功するも、成長したエクス達の前に敗れ、滅びゆく想区の中で1人取り残されてそのまま絶命する。
と思いきや、悪運の強いことに生存しており、想区が滅びる直前にキュベリエが助けてくれた。
そして回復した彼は「万象の想区」に駆け付け、災厄の魔女モリガンに一泡吹かせる機会を窺っていた。
フォルテム教団に属しているロキではあるが、彼が慕っているのはあくまでカーリーであるため、カーリーが調律の巫女一行と共に戦っているのを知り、利害の一致で救済に来てくれたのである。
モリガンの力が弱まったのを機に出撃したロキは、持ち前のヴィランを操る力を利用し、モリガンが生み出したヴィランの動きを封じることに成功。モリガンをあと一歩のところまで追いつめる貢献を果たす。
戦いを終えた彼は、再びカーリーに付き従うことになったのだが、その後の彼らの行方についてはというと……?