序幕
それはどこかのとある街のお話…
その街には、一体の像が
飾られていました。
全身が金箔で覆われ、
腰に下げた剣の柄には、
大きなルビーが飾られ、
両の目には、大きな
サファイアがはめ込まれていました。
その美しい像を、人々は
“幸福な王子”と名付けました。
“幸福な王子”は毎日、
高い台座の上から、人々の
暮らしを見守りました。
そんなある日、その像の足元に、
一羽のツバメが降り立ちます…
これは…この世で最も、
美しきものの物語…
ストーリー
フォルテムの想区
開幕:“フォルテム”の想区に、アルケテラーの新たな手がかりを求めやってきた一行。かつて敵対した組織の本拠地に、複雑な気持ちになるエクス。しかし、フォルテムはすでに、教団から学院へと姿を変え、敵対する関係ではなくなっていた…しかし、プロメテウスに支配されていたエクスを、敵と誤認したフォルテムの研究員が、襲いかかる。
終幕:フォルテムの研究員に勝利した一行。しかし、なおも誤解は解けず、困惑する。そこに現れる、ツバメと、温和な美青年。彼らは、フォルテムの職員と、学院長代理の秘書であった。彼らの仲裁によって誤解は解け、一行は学院長代理ヨハネの元にむかう。
おでむかえ?
開幕:学院長代理の部屋に向かう一行。その途上で、百年前の騒乱の後、フォルテムがいかなる経緯で、現在の形となったかが語られる。そして部屋についたところで、突如としてメガ・ヴィランに襲いかかられる。
終幕:襲いかかってきたメガ・ヴィランは、フォルテムの研究室で作られた、擬似ヴィランだった。しかしなぜそれがこんなところに…?という疑問が解消される前に、一行は学院長代理の部屋に案内される。
学院長代理Ⅰ
開幕:一行はフォルテム学院長代理ヨハネと対面する。
そこでヨハネは、一行の口から、ここまでの経緯を説明することを要求する。
学院長代理Ⅱ
開幕:ここまでの事情の説明を聞き終えたヨハネは、一行に「カーリーの遺産」の存在を伝える。そして、一行がそれを受け取る資格のある人間か見極めるべく、メガ・ヴィランを差し向ける。
終幕:メガ・ヴィランを倒した一行。その後に、一個の鍵が落ちているのを発見する。学院長代理ヨハネは言う。学院内に、あと五つの鍵がある。全てを集めれば、「カーリーの遺産」を引き渡すと。一度決めたら絶対に譲らない学院長代理の言葉を、一行はしぶしぶ受け入れ、鍵回収のために動き出す。
試練開始
開幕:鍵集めの試練に挑戦することとなった一行。とはいえ、いくらなんでも命を賭けるものではないだろうと考えるエレナであったが、学院長代理の人となりを知るティムたちは、「あの人はやると言ったら本気だ」と悲壮な顔をする。
動き出す影
終幕:一方その頃――先の想区での戦いで、危ういところで命を拾った男爵。彼の前に現れたデウス・プロメテウスは、次なる侵攻を行う想区を、“フォルテム”の想区に定め、「カーリーの遺産」奪取をもくろんでいることを語る。先の戦いでの失態を返上したい男爵は、その侵攻作戦に志願するが、彼と共に送り込まれる、男女二人を目にし、その顔は苦渋に歪む。
敵はコネクト使い!?
開幕:鍵の探索のため、生徒たちが暮らす、宿舎に向かった一行。そこで、ティムやアリシアの朋友たちと遭遇する。彼らは鍵を持っていたが、学院長代理からの命令で、「タダで渡すな」と言われていたため、一行と交戦する姿勢を見せる。彼らが取り出したのは『導きの栞』。コネクトした生徒たちと、一行は戦う。
終幕:コネクトした生徒たちに勝利した一行。彼らが用いたのは、『導きの栞』を元に作られた、量産型の『導きの栞』であった。かつての『ワイルドの栞』と異なり、使用者への負担はないものだと知って、エクスらは胸をなでおろす。ようやく二つ目の鍵を手に入れた一行は、さらに探索を続ける。
“幸福な王子”
開幕:一行は、続いて、講堂に向かう。そこで、待っていたのは、学院の職員である、アルフレッドとツバメであった。そこでアルフレッドは、自分の正体を明かす。彼の本当の名は“幸福な王子”――ヒーローであった。エクスやシェインが認めるほどの腕の使い手である彼と、一行は戦うことになる。
終幕:一行は、幸福な王子に勝利する。王子は己の敗北を受け入れ、一行の強さを讃えるが、彼の友であるツバメは、それを受け入れられないのか、激しく憤る。そんなツバメを諌め、王子は一行に三つ目の鍵を渡す。
蠢く心
終幕:一行が立ち去ったあと、ツバメはなおも不機嫌であった。優しすぎる幸福な王子は、「フォルテム最強」ともいえる力を持ちながらも本気を出していないと、ツバメは彼を責める。そこに謎の影が現れ「いいことを聞いた」とほくそ笑む。その男は、デウス・プロメテウスの配下、男爵であった。
混沌の芽吹き
開幕:“フォルテム”の想区に侵入した男爵らを迎え撃とうとする幸福な王子。しかし、健闘むなしく、謎の敵の一撃に王子は沈む。迫りくる男爵の魔手に、ツバメは抗うが…
我は冒険王
開幕:鍵を求め倉庫を探索する一行は、擬似ヴィランの気配を察知する。現れたのはバーンタイガー…ではなく、バーンタイガーを倒し、鍵を奪い取った、デウス・プロメテウス配下のガリヴァーであった。数多の国を冒険し得た力の一つ、「巨人化」によって、凄まじい攻撃力をもつガリヴァー。迫りくるガリヴァーと、一行は戦う。
終幕:強敵ガリヴァーと接戦を繰り広げる一行。しかし、ガリヴァーはまだ本気は出しておらず、さらなる戦いを続けようとする。しかし、ここは“フォルテム”の想区であり、想区の住人たちは全員が味方。ご丁寧に相手に合わせる必要はないと、鍵の回収はあきらめ、一行は一旦撤退する。
ヨハネ曲がらず
終幕:ヨハネの元に向かった一行。試練の中止を提案するが、ヨハネは受け入れない。それどころか、試練の条件を満たしたのならば、デウス・プロメテウスの手の者であったとしても、遺産を渡すとまで言い出す。それを聞いていた、デウス・プロメテウス配下の一人、“親指姫”は、その事実を男爵たちのもとに伝えにいってしまう。
三つ巴の戦い
開幕: 一行は、ヨハネに抗議するが、逆に、「遺産の継承」の意味を軽く捉えていたことを看破され、一喝される。一行は、改めて試練に挑む。一度でも負ければ全てを奪われかねない戦いに、これからのデウス・プロメテウスとの戦いの暗示を感じながら、再び、鍵の争奪戦に走る。
終幕:から情報を伝えられた男爵たち。ヨハネが中立であることを好機と捉え、鍵を集め、試練をクリアすることで、「カーリーの遺産」を奪い取ろうと企む。ガリヴァーと親指姫、そして男爵と謎の影の二手に分かれ、鍵の奪取に向かう。
霊長類最強系姫
開幕:鍵奪取のため、暴れまわるガリヴァーと親指姫。その力の前に、フォルテムの生徒たち、研究員も抵抗虚しく次々と倒されていく。一行が駆けつけたときには、ガリヴァーと、彼の力で巨大化し、人間サイズとなった親指姫が待ち構えていた。野生の中で極めた戦闘の達人、親指姫と、一行は戦う。
終幕:親指姫に勝利した一行。奪われた鍵を取り戻そうとするが、ガリヴァーの妨害にあってしまう。ガリヴァーの放ったヴィラン“ヤフー”に遮られている間に、二人は逃げ去ってしまう。
最強の大小
開幕: 逃げる親指姫とガリヴァーを追って、講堂に向かった一行。そこには、反撃態勢を整えた二人が待ち構えていた。一行は、本気の力を出したガリヴァーと親指姫と、決着をつける。
終幕:ガリヴァーと親指姫に勝利した一行。最後の鍵の捜索に向かおうとするが、そこにカオステラーを伴い現れる男爵。死んだと思っていた男爵が生きていたことに、一行は驚くが、同時に、彼が想区の住人をカオステラー化できることに、疑問を抱く。男爵は、カオステラー化させる能力は有していなかったが、それを可能とする物をもっていた。それは『魔法の豆』だった――
豆の木の真実
開幕:男爵の口から語られる真実――かつて『調律の巫女』たちもかかわった「豆の木の試練」は、モリガンが仕掛け、男爵が実行した「効率的にカオステラーを生み出す」計画だった。今まで戦ってきたカオステラーの何体かも、彼らによって仮りそめの希望を見せられ、絶望に打ちのめされ、変わり果てた姿であったことがわかる。一行は、鍵を取り戻すべく、そして、歪められたツバメを救うため、カオス・ツバメ との戦いに挑む。
終幕:カオス・ツバメに勝利した一行。そこでツバメがカオステラーになってしまった理由が判明する。幸福な王子は、人々の幸せのためにその身を犠牲にし、最後には溶鉱炉で溶かされる。誰よりも美しい心を持った王子が、そんな不幸な末路を遂げることを許せなかったことが理由であった。そんなツバメに、現れた幸福な王子は、自分は誰よりも幸せなのだと語り、その心を開かせた。これで解決したかと思われたが、そこに、男爵の冷笑が響く。
創造主降臨
開幕:一行がカオス・ツバメと戦っている間に、男爵は鍵を全て手に入れてしまった。一行は追いかけようとするが、その前に「虚構空間」が発動し、豆の木のボスたちが立ちはだかる。愕然とし、悔しがるエレナだったが、レヴォルは不思議と落ち着いている…?
終幕:「虚構空間」を脱した一行は、男爵の後を追う。一方、学院長代理室についた男爵は、ヨハネの鍵を示し、「カーリーの遺産」の譲渡を要求する。しかし、事前にエクスの仕掛けた罠にハマり、男爵は返り討ちにあってしまう。追いついた一行が見たものは、イマジンを従えるヨハネの姿であった。
書き換えられた世界で
開幕:エレナの『再編』が発動され、最初の場所に戻った一行。だが、エレナは『再編』が発動された瞬間、奇妙な光景を目にする。そして目を覚ました時、一行の前に、もう消滅したはずのヤフーが現れる。一行は困惑しながらも、ヤフーを退治する。
終幕:ヤフーたちを倒した一行。しかし、さらに現れるヤフーたち。そこに現れる、ガリヴァーと親指姫。二人は『再編』によってデウス・プロメテウスの支配から脱していた。ヤフー退治を彼らに任せ、一行は学院長代理のもとへ向かう。
『再編』の後に
終幕: 現れた一行に、ヨハネは自分の正体を明かす。学院長代理ヨハネとは仮の姿。彼の本当の名は、創造主オスカー・ワイルドであった。シェイクスピアも参戦した“万象の想区”の戦いに加わらなかったのを、まるで自分が臆病者で卑怯者であったかのように話す彼に、エレナは疑問を口にする。オスカーは答えることなく、彼らに「カーリーの遺産」が眠る場所への道を示す。
巫女と魔法使い
開幕:学院の奥にある禁足地…普段は生徒の立ち入りは禁じられているその場所は、今は亡き、カーリーと、ロキの墓所であった。あらためて二人の死を実感し、言葉を失う、エクスとシェイン…そんな彼らの前に、脈絡もなく突然に、カーリーとロキが現れる。死者とは思えぬ陽気さで話す二人は、「遺産が欲しければ力ずくで奪え」と、一行に襲いかかる。
終幕: カーリーとロキに勝利した一行。二人は、幽霊などではなく、“語られぬ英雄”たちのヒーローから生まれた“ロキ”と“カーリー”であった。遺産を正しく継承するため、特殊な術式によって、この地に現れたのだ。カーリーは遺産の正体を語る。それは、「お月さま」に対抗しうる唯一の力。アルケテラーとコネクトできる、『万象の栞』であった。
示されし道標
開幕:カーリーの墓前にて、一行は“カーリー”から、『万象の栞』がいかにして受け継がれてきたか、その流れを聞く。誇り高きオスカーが誇りを捨ててまで守り通し、カーリーが、エクスたちに託すために、死してなお守り続けたもの…それを受け継ぐに足る者なのか、一行は、『万象の栞』自身に、その力を示すのであった。
終幕: 最後の試練を果たし、一行は『万象の栞』を受け継ぐ。しかし、栞は半分だけであり、また使用した者は、「存在がこの世から消滅する」ことが明かされる。一行に別れを告げ、ロキとカーリーは消える。新たなる旅を決意した一行に、『万象の栞』が道を示す。そこは、エレナの「故郷」の想区であった。一方、デウス・プロメテウスの元に、謎の影が立っていた…
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