概要
ミラベルとは「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する」の登場人物。
外見は原作の描写によると「小柄な体格」「ニーナ(ギルドの受付嬢)と同い年くらい」「青色のショートヘアに水色の瞳。怜悧な顔立ちの美少女」
漫画版では「まるで子供のような」と言われるほど外見が幼い。
主人公のレインを追放して窮地に陥ったギルド『王獣の牙』のメンバーが、レインを逆恨みして暗殺を依頼したという設定は共通している。
原作版
「待って捕まるのは困る。嫌だ絶対嫌」
「誰だって自分の身が一番可愛いもの人間だもの」
「私の名前はミラベル。依頼主の名前を話せばいい? 他にも何か話せばいい? 好みの男性のタイプでもスリーサイズでも何でも話すから聞いて聞いて」
『暗殺者ギルド』に所属していた暗殺者。
『王獣の牙』のギルドマスター、バリオスの依頼でレインを襲うが失敗して拘束される。
その後あっさり依頼主を白状したばかりか速攻で暗殺者も廃業してレインと同じギルド『青の水晶』の冒険者に鞍替えした。
暗殺者の里出身で人の命を奪うのになんの感情も抱かないように育てられたため、暗殺も生活の糧と割り切るドライな性格。
常にマイペースな言動で周囲を困惑させるコメディリリーフ的なキャラ。
漫画版
「ここで人間同士戦えば 全員死ぬ……」
「武器を構えろ 間抜け」
「怯えるなコーネリアス 私は強い…!!」
『王獣の牙』のメンバー、コーネリアスに雇われた暗殺者。
副ギルドマスターのグレンダを瞬殺して実力を示し、コーネリアス個人の依頼として復讐に加担する。
コーネリアスが捕まって手を出せずにいたところ、燐光竜の襲撃により一時的にレイン一行と共闘。
単独で燐光竜相手にある程度持ちこたえ、巨大な石柱を持ち上げて振り回しゴブリンの群れを一掃するなど小柄な体格に似合わない戦闘力の持ち主。
人殺しの里で暗殺相談を営むママに「人間は全て無価値」「マシな扱いされたければ人を殺せ」と洗脳教育を受けている。
弟がいたが暗殺に失敗した制裁としてママに殺害されている。
ママに対して依存じみた愛情を向けており、弟のように見捨てられることを何よりも恐れている。
レインに助けられたことで「人間は全て無価値」という前提が崩れ、ママへの愛情と板挟みになってしまう。
後に「人を殺すためではなく人を守るために戦いたい」と暗殺一家と決別し青の水晶に加入するものの、数十人もの人間を殺してきた過去は到底拭い切れるものではなく、怯え命乞いをする様子がトラウマのようになっている節がある。
ママの呪縛を解いて再起したものの、コーネリアスの依頼で行ったグレンダ殺しが途轍もない禍根を生んでおり、その尻拭いをするために命がけの嘘と裏切りをしながら奔走することとなる。
原作とは真逆の方向性で描かれ、ママがどう見ても現代日本の薄汚いオバチャンであることを除けばコメディ要素のないシリアスなキャラ。
「依頼であろうと人を殺し続ければ自分も他人も不幸になる」という筋は一貫しており、こんな作風ながら極めてシビアな立ち位置に居ると言える。