人物像
ミルディン・ウォルホーンとはゲーム『タクティクスオウガ』に登場するキャラクターであり、
物語の最初に主人公たちと出遭うゼノビア一行の一人である。
元は聖騎士ランスロット率いるゼノビア王国聖騎士団の一員であったが団長(ランスロット)の不祥事により王国を追放され、傭兵の仕事を求めてヴァレリア島に流れ着いた。
騎士団での序列はパラディン(聖騎士)であるランスロットに次ぐホワイトナイト(白騎士)で、続編『タクティクスオウガ運命の輪』では1000人規模の部隊を率いる千人長と同格の立場。
一行の一人で同じくホワイトナイトのギルダスとは対照的な性格で、ハンサムで寡黙、女性に言い寄られても微笑み返すだけというクールガイ。一方のギルダスは(カノープス曰く)ヒゲもじゃマッチョで酒と女が何より好きなタフガイ。
しかし只の真面目キャラではなく、劇中で「お前のような優男は女でも口説いてればいいんだよ」と敵の暗黒騎士に罵られた際は手痛い反撃を食らわせたことも。
とはいえ陰険・根暗というわけでもない。Nルートでは自軍を裏切り脱走した(しかも自軍のトップに賞金をかけられた)親友の安否を心配する主人公を気遣う台詞も見られる。
性能
<旧作>
ホワイトナイトという名前の固有クラス。汎用クラスであるナイトの上位クラスに相当する。
ギルダスも同じ名称のクラスだが、性格を反映したかのようにそれぞれ若干性能が異なる。どちらも攻防に優れ素早い前衛アタッカーなのだが、ミルディンのほうがスピードタイプ、ギルダスのほうがパワータイプに能力が寄っている。旧作ではAGI(スピード)はドーピングできないのでこの点が強み。
<PSPリメイク版 運命の輪>
ホワイトナイトのクラスがギルダスと共通化された。
ナイトの上位互換である立ち位置は変わらず、単なる防御重視の前衛アタッカーという長所に加え、回復、状態異常回復といった神聖魔法も扱える。リメイク版では、更に敵を確実に麻痺させる「パラライズブレード」、味方のWT(行動順)を早める「ベロシティチェンジ」などの便利な技を習得。前衛の盾を張りつつ攻撃・回復・補助に活躍する。
ちなみに、リメイクに際し同クラスに転職できる二人の女騎士が加わった。どちらも終盤からホワイトナイトに転職可能。しかし、前者は性別的にも能力(基礎WT)的にも相性が悪く。後者は専用クラスのテンプルコマンドのままでいる方が強力なため、結局のところホワイトナイトとして運用されるのはいつもの二人というイメージは変わらずである。
また、リメイクに伴い固有クラスが廃止され、ミルディンも一般クラスに転職可能になったため、INT(知力)の高さを活かせる魔法使い(ウィザード、ウォーロック)や魔法戦士(ルーンフェンサー)で美形キャラらしく活躍させてもいいだろう。転職させてもグラフィックは白騎士のまま変わらないのでガンナーに転職させて銃やボウガンを持たせるのも面白い。
<武器>
デゼールブレード
ダルムード砂漠に埋もれた古代王国の廃墟から発見された剛剣。
無属性の片手剣。攻撃力はそれほどでもないが、重量の軽く、石化耐性を持つ。装備を圧迫しない軽さがウリであったが、PSPリメイク版(運命の輪)では地属性高威力の両手剣に変更されてしまっており、ギルダスの獲物である"イセベルグ"と性能が入れ替わっている。