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メイド姉

めいどあね

メイド姉とは、長編戯曲小説『まおゆう魔王勇者』に登場するキャラクターである。

CV:戸松遥

概要編集

 元農奴で、魔王の屋敷に逃げ込んだことから、妹とともにメイド長の元で魔王に仕えることになる。

 そこで働きながら様々なことを学び、或いは感じとりがら、思索する日々を過ごすことになる。


 また紅の学士魔王)の影武者として中央聖光教会の異端審問を受けそうになった。

 その際、冬の国の民衆の前で、精霊の恵みは人間に「自由」を与えたことであり、それを手放せば虫に成り下がるのだと語る(人間宣言)。これに感化された冬寂王紅の学士に正式な保護を与え、一方で女騎士は湖畔修道会の長として学士を聖人として認める。農奴は自らの解放を迫り、光の教会南部諸王国を異端だとして責め立てる。冬の国、鉄の国氷の国の三国は湖畔修道会を国家宗教として認め正当なる光の精霊信仰だと広めることになる。


 そんな波紋が広がっていく中、メイド姉は「世界の始まり」を探すために旅立ち、その道中で奏楽子弟と出会い、旅路を共にすることになる。古い文献から、世界の成り立ちと光の精霊について知り、世界を救うにはどうすればよいのかと思い悩むようになる。奏楽子弟と別れた後も、傭兵団の団長代行となって魔界へ赴き、火竜大公王弟元帥といった傑物に一歩もひけをとらない弁舌をふるって戦争を止めようとする。


 この頃から、聖光教会に忍び込んで文献を探す、硝石を使いきるために火をつける、幻術の指輪を使って魔王に化けて火竜大公に会うなど、大胆な行動が増えていく。極めつけは、王弟元帥と対峙し、「次は、王弟元帥様。わたしとあなたで争いましょう」と「わたしは、今一人の勇者。この世界を救おうと決意する、あの細い道を歩み始めた大勢のうちの一人です」との発言と、竜族から貰い受けた「ひかりのたま」を聖骸だとして王弟元帥に贈ったことだ。ちなみに、勇者だというメイド姉の名乗りは世界によって承認されてしまったらしく、彼女は勇者となっている。


 初登場シーンから比べると、最も変化したキャラクターの一人であろう。敵対して交渉を行うのがほとんどだった王弟元帥も、その度胸を認めていた。英雄たる王弟元帥にそこまで評価されるということで、彼女のすごさがわかるだろう。また、ありすぎる行動力はメイド妹にもよく似ているらしい。軍人子弟貴族子弟商人子弟からは妹弟子と認められ、貴族子弟は傭兵団に対してメイド姉について「この娘さんは僕らの兄妹弟子のなかでも相当にとびっきりでね。真面目になればなるほど、頭がおかしい人と思われてしまうんだ。あとから考えるとなるほど、といった具合なんだけどね」「できれば温かく見守ってほしい」と説明している。



センシティブな作品

「わたしは・・・''『人間』''だから!」




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