概要
清々しいまでのヤンデレっぷりを見せ付けてくれる彼女を賞賛しての異名か。
参考までの考察
昨今のヤンデレキャラでも、ここまで初期から末期症状的なヤンデレはそういないであろう。
ヤンデレキャラの多くは、元来の性格に何かしらの不安要素が加わることでヤンデレ化したり、ストーリー上において一対象への依存症が悪化した結果としてヤンデレ化、というパターンが多い。
加えて『病み症状』も、ストーリーや主人公との関係が深化しはじめる辺りから顕著になることが多く、のっけから突拍子もない行動に出ることは少ない。最初からヤンデレでも、徐々にその症状を垣間見ていくパターンの方が多いのだ。
対して由乃の場合、最初から全面的にヤンデレ成分が押し出されており、その戦闘力や行動力のアグレッシブさも手伝ってか、強烈なインパクトを見る側に与えることになる。
しかし、それは表面上の話であり、本当に通常のヤンデレと異なる点は、どれだけ不安要素があっても追い詰められても諦めたりヤケを起こしたり主人公をみだりに殺傷するということはなく、最期まで勝ち筋を探し続けるという性質である。
その結果、物語の構造が通常とは逆で、ヤンデレの殺傷力のお陰で主人公が生存しつづけることができる、末期状態のヤンデレと長期間つき合い続けるうちに病んだ理由がだんだん理解できていく、という構図になっている。