ラフィス(三つの禁書)
らふぃす
「来なさいッ!!ズタズタに引き裂いてやるわ!」
赤紫色の肩まで伸ばした髪を持つ。目は左右で色が違うオッドアイであり、魔人特有の赤みを帯びた赤い右目と、紫色の左目を持つ。
普段は赤い右目を閉じているため、一見すると人間と区別がつかない見た目をしている。
服装は赤いセーラー服と、同じく赤いスカートを着用している。
性格は一言で表すなら傍若無人がそのまま人の形をとったような性格をしている。
とにかく人目を憚らず自身の思うがままに振る舞い、欲望(主に性欲)丸出しの言葉を吐きまくる。
また、嘘をついて騙したり、脅したりすることに何の躊躇いもなく実行するため、清々しいほどのゲスっぷりを発揮する。
更に、必要とあれば魔人としての圧倒的な暴力で強引に物事を解決するなど、全くと言っていいほど容赦がない。
これらの事から、魅力的な容姿をしているにもかかわらず、交際経験がないという悲しい経歴を持つ。
なお、一部の同性からは魅力的に見えるのか、特別な感情を向けられることもある。
エロ、下ネタ大好き!
彼女を語る上で外せないのが、まさかの下ネタである。
作中では同性、異性問わずに下ネタを吐きまくり、初対面のモブキャラに対しては男性であってもドン引きするレベルの下ネタを連発する。
どのようなセリフかと言うと、以下の通りである。(同梱のテキストより抜粋)
- 「世の中、金!暴力!セ【ピー】ス!なのよ!」
- 「金出せ!ケツの穴にドロドロの液体ブチ込むぞ!」
- 「ズタズタに引き裂いてエロ同人みたいにしてやる!覚悟しなッ!」
このように酷いセリフを連発しまくる。作中では特に「金!暴力!セ【ピー】ス!」を特に好んで使用しており、酷過ぎて仲間からは"いつもの事"という形で片付けられてしまう。
なお、同性にも容赦なくセクハラするが、彼女の恋愛観は意外にも普通であり、特にイケメンの男性相手だと積極的にアピールする。だが、アピールの際にすぐに肉体関係を匂わすセリフを混ぜる上に、彼女の御眼鏡にかなう相手は何故か堅物ばかりであるため、アピール=玉砕となってしまっている。
趣味
そんな彼女の趣味は読書であり、あらゆる種類の書物を個人で所有している。その幅は広く、子供向けの娯楽本から純粋な知識を得るための本、強力な魔導書などを所有している。特に珍しい本であれば、魔界、人間界、天界の物を問わず蒐集する。
また、彼女の夢として巨大な図書館を作ることがあり、物語開始時点で既に、人間界の自宅が図書館になっていた。この図書館の本は付近の村へ無償で貸し出ししており、重要な書物以外は自由に読めるようになっている等、意外にも懐の大きさを見せている。
なお、ここまで読んだ方なら察しているであろうが、当然のように薄い本も所持している。旅のお供として持ち歩いているほどに好きであるようで、休憩などの時間を見つけては堂々と読んでいるほどである。
実は……?
ここまで性格的に無敵に見える彼女であるが、実は意外な弱点も存在している。それは純粋な好意を伝えられることであり、何の意図もなく好意を伝えられた時は、照れ隠しに強引に話を終わらせたりする。
また、弱者が虐げられていることに対しては本人も良い気分がしないのか、仲間に被害が及ぶなどのリスクが無い限りは、救済のために動くなどの優しさを見せる。これは仲間に対しても同様であり、常に仲間の体調を見たり、過酷な旅の道中で全員が疲れ切っている時は、休憩を取る際に率先して見張り役を請け負うなどの行動を取る。なお、本人も何故そこまで優しくしてしまうのか分からない時があるのか、時折自身に対して困惑したりしてしまう。
戦闘能力
戦闘能力は【最上位魔人】らしく極めて高く、人間界の魔獣程度であれば簡単に蹴散らせるほどの強さを持つ。主に魔法に関して秀でており、魔法の扱いに関しては魔界、人間界、天界含めて彼女に並び立つものはほとんどいない。
高火力の熱線を放つ『赤砲』や、標的を跡形もなく消し飛ばす『RED OUT』などの攻撃魔法を始めとし、その他の補助魔法もある程度使えるなど万能型の能力を持つ。
一方で身体能力はそこまで高くなく、近接戦闘はできるものの、腕の立つ人間相手だと息切れを起こすことも多い。
知識量
読書が趣味である為か、膨大な知識を有しており、出身地の魔界はおろか、人間界、天界の資源や歴史等についても詳しい。
特に魔法に関しては『立体魔法術式』、『三大併合魔法術式』といった、魔法に携わる者の中でも上位の者でないと存在すら知らない程の知識量を持つ。
三つの禁書関連も詳しいようだが、前述2つの術式同様に禁忌の分野である為、作中ではほとんど明かしていない。
一方で、長年魔界から離れて三つの禁書の調査に集中していた弊害で、魔界の兵器を見ても存在そのものを知らなかったりするなど、流石に知らないことも多いようではある。
分析能力
彼女の強みの1つに分析能力の高さも挙げられる。これは膨大な知識量によるものから来ており、珍しい結界の解き方を短時間で見つけたり、未知の存在の正体を看破するなど作中でその能力を使って探索を進めていくことになる。
彼女の正体は十柱魔の第6席、つまり魔界三大勢力の幹部の1人である。
同シリーズの別作品でも明かされる設定だが、第6席は在籍自体はしているものの、情報は一切公開されていないトップシークレットであり、ラフィスの情報を知るのは同組織の上層部と極一部の存在のみである。
- 三つの禁書とラフィスの右目
三つの禁書シリーズにおいてしばしば、『禁忌魔法』という単語が出てくる。これは通常の魔法とは性質そのものが違うほど強力な魔法であり、時には世界のパワーバランスを壊しかねない程の効力を発揮してしまう魔法である。作中では三つの禁書が関わる際にはセットで『禁忌魔法』の単語が出てくるため、何かしらの関連性があるものとされる。
ラフィスの右目は通常の魔人の瞳そっくりだが、性質は三つの禁書に関わる力を備えていることが三つの禁書-EINS-および、三つの禁書《書》の描写で触れられている。
彼女が何故、無の神を葬った三つの禁書の調査、回収を極秘に行っているかは、現時点では明らかになっていない。
ラフィスというキャラクターは作中の行いから生じる事象から、制作者nama氏から「とりあえず事件は全部ラフィスさんのせいにしとけば良い」とネタでいじられる事がしばしばある。これは制作者なりのブラックジョークであると同時に、ラフィスというキャラクターへの一種の愛情表現でもある。