「エンリ…俺を恨んでもいい ごめん」
概要
フリーホラーゲーム-奈落-の登場人物の1人である。
作中ではその行いからプレイヤーからの評価が高いキャラクターでもある。
プロフィール
種族 | 人間 |
---|---|
性別 | 男性 |
容姿
緑色の髪に同じく緑色の瞳を持つ。
服装は緑色のジャケットに白のシャツ、濃緑色のズボンを着用している。アクセサリーとして首にペンダントを付けている。
整った容姿をしており、爽やかな好青年という印象が強い容姿をしている。
人物像
性格は優しく、見た目通りの爽やかな好青年である。
コミュニケーション能力が高く、その見た目も相まって作中キャラから好意をよせられる描写がある。
学校ではエマと同様にカースト上位に位置している。
奈落(ネタバレ注意)
作中ではエマたちと一緒に『奈落』と噂される謎の施設へ肝試しに行こうという話になった際に、エマが『利用できそうという』思惑でエンリを誘おうとした時には「普段あまり接点がないから、無理に誘わない方が良いんじゃないか」とエンリを気遣う姿勢を見せた。
しかし、ルーカスは「俺らに誘ってもらえたらエンリちゃんも嬉しいだろ」と自分中心の考えを展開し、最終的にそのままエマが強引に誘ったため、エンリはエマたちと一緒に肝試しに行く事になった。
- オリバーの鉈
謎の施設に到着し、誰か1人が内部の様子を見に行こうという話になった際に、話の流れで自身が行こうとしたが、エマが強引にエンリに様子を見に行かせるようにした。その際、エンリに「あまり接点ないけど、嫌なら嫌って言えよ?」と気を遣い、更に護身用に持ってきた鉈を念のためにエンリに渡そうとするなどの優しさを見せた。しかし、エンリも気を遣って遠慮した為、鉈はそのままになった。
エンリが施設内部の様子を見に行った直後に殺人鬼の襲撃にあい、施設内部にいたエンリをとっさに近くの大穴に突き落として、かばう描写がされている。エンリがゲーム開始直後に上から落ちてきたのはこのためである。
記事冒頭にあるセリフは、エンリを突き落として、一か八かの可能性に賭けて助けるために放ったセリフである。
その後、プレイヤー視点で探索を少し進めると、上から1つの死体が降ってくるが、損傷が激しい上に暗闇の中なので判別できない程であった。しかし、死体が握っていた鉈からオリバーだと状況から判断し、涙を流すエンリの姿が映し出されている。
この事実は回想で流れるオリバーの優しさも相まって、モブキャラに近い立ち位置でありながらもプレイヤーから人気の高いキャラクターとなった。
奈落2(ネタバレ注意)
「久しぶりだね…エンリ」
- プロフィール
本名はオリバー・G・ロベリアであり、一連の事件の黒幕である。
種族 | 人間 |
---|---|
性別 | 男性 |
所属 | ロベリア幹部 |
年齢 | 不明 |
- 容姿
容姿は前作と変わらないが、常に不気味な笑みを浮かべている。
- 人物像
性格は前作とガラリと変わり、非常に残虐かつ冷酷な性格をしている。この豹変ぶりは前作でのオリバーの人物像は全て演技であるためだ。
他者への評価は能力のみで判断し、価値無き人物と判断した相手に対しては興味が無く、精々、死の間際にどのようにもがき苦しむか等の反応を楽しむための娯楽道具としか認識していない。能力の高い人間に対しては、有効活用のできる楽しめる道具など、もはや生命に対しての人道的価値観は完全になくしている。
また、真実と嘘を織り交ぜた情報を主人公達に与えて、その結果から生じる行動を楽しむといった悪趣味な一面を持つ。これらの特徴はサイコパスの特徴と一致している部分が多い。特に思考が完全に悪意に染まっており、この思考からくる行動は終始一貫して主人公達を苦しませる。
- 正体
プロフィールにも記載してあるが、大企業ロベリア株式会社の幹部である。地域一帯に張り巡らされた地下施設の管理を任されており、管理長の任についている。
エンリやエマたちが通っている学校に通っていたのは全校生徒の個人情報を入手するためであり、これは書類上の肩書だけではなく、知られていない筈の個人の能力値まで把握するためである。
また、見た目は一見するとただの人間だが、その実態は脳以外は全身機械のサイボーグであり、実年齢が判明していないのも、この機械の身体が関係している。
- 目的
彼の目的は地下施設の数々の実験体、つまりDシリーズの管理および観察である。非人道的な研究により不完全な魔人へと変異した化物たちを観察、実験してその能力をロベリア本部へと報告するためである。また、完全な魔人の研究にも携わっており、その素体となるSシリーズの管理にも関わっている。
- 能力
- 戦闘能力
戦闘能力は全身機械のためか、非常に高く、常人離れした運動性能を見せる。また、兵装として左腕に対物ライフルを装備し、この一撃は化物と変異した実験体相手であっても有効な攻撃手段となっている。更に全身に爆発反応装甲を装着しているため、彼に接近して攻撃を加えた場合、ダメージを軽減させられ、爆発により対象が逆にダメージを負ってしまう。
- 記憶能力
記憶能力は凄まじく高く、個人の情報は彼が通っていた全校生徒はおろか、地域一帯の人物の情報を全て記憶している。
実験体の特徴も解明されている範囲では全て記憶している。
- プログラミング能力
巨大な地下施設のほとんどは機械仕掛けになっており、数々のトラップや防止装置が存在している。実験体の隔離も同様である。
彼はその膨大な量の機能をプログラミングにより管理しており、不測の事態が発生しても即座に対応できるほどである。
余談(ネタバレ注意)
制作者nama氏が考えうる悪意という形をもって考案した悪役であり、悪役としてのロマンを存分に詰め込んだキャラクターと語っている。
前作の優しい好青年という姿すら、悪意に満ち溢れた悪役であったという衝撃の事実と、ゲームタイトル通りの底なしの悪意を孕んだ行いから、プレイヤーからの悪役としての評価が高いキャラクターだが、その一方で上記の好青年と言う演技や底無しの外道な本性、数々の悪行等に関しては奈落2の彼の行動に落胆したプレイヤーが多く、一部のプレイヤーからは嫌われていることが少なくない様で腹黒でヘイトを買われているハズのエマですら可愛く思える程の外道であり一部のプレイヤーからの評価が悪い賛否両論があるキャラである。