レオナルド・ザウアー
うぉるふがんぐ
CV:志村知幸
レオナルド・ザウアーとは、『グローランサーⅡ』のキャラクター。
偽名である『ウォルフガング』の名で精鋭傭兵団『グランツェンシュトルム(輝ける嵐)』の団長を務める。
元々はバーンシュタイン王国の名門貴族ザウアー家の嫡出長男だったのだが、ある日、婿養子であった父・ウィリアムが愛人と駆け落ちしてしまった事から運命の歯車が狂い出す。
婿養子であった夫の裏切りに激怒した母は新しい再婚相手が決まった事を機に、レオナルドを殺そうとするが、間一髪で、ある傭兵に保護され、彼等の息子『ウォルフガング』として育てられる事になる。
レオナルドの義親は養子に武術と戦術を仕込むばかりではなく、仕事への責任感や仲間への思いやりも教育する良識的な傭兵であった。
然し、三国大陸では国の将官にスカウトされるごく一部の例外を除き、傭兵の社会的地位は低く、普段は用心棒、戦時は便利使い出来る兵力と酷使されるにも拘らず、『戦争を生み出す源』として差別意識を向けられていた。
レオナルドは自分を捨てた父と殺そうとした母への憎悪に加え、義親を迫害する一般人への憤激を秘めたまま成長する事となった。
そして、ゲヴェルとヴェンツェルが引き起こした戦争の末期、スタークベルグ市の警備の任務に雇われていたレオナルドは父そっくりの容姿と父の旧姓を有するウェイン・クルーズと言う名の新米将校と出会う。
父の縁者と疑い、素性を探らせたところ、ウェインが自分の異母弟である事と、ウィリアムの居場所を突き止める。
母を実家のザウアー家諸共に焼き殺し、父も自身の正体を明かして殺害したレオナルドは、「真っ当な傭兵まで迫害する一般人」と「傭兵を便利使いして保障もしない既存国家」に復讐する為、バーンシュタイン新大臣に似た手下を使ってローランディアで破壊工作を起こし、両国を相争わせようと仕向ける。
ローランディアでは名君アルカディウスが崩御し、血の気の多い新王は、親ローランディア派が政権を握るバーンシュタインにいきなり宣戦布告すると言う愚策を強硬。
嫌々戦うローランディアとバーンシュタインの前線部隊が適度に疲弊して、両国に厭戦気分が満ち溢れたタイミングでレオナルドはローランディア南部のグランシル市から王城が崩壊して政治的空白地になっていたランザック王国北西部を占拠して、「傭兵の人権を保障する新国家」の樹立を宣言する。
レオナルドは父こそ恨んでいたものの、直接の非が無い弟を害する気は無く、兄と言う素性を隠したまま仲間になるよう誘うのだが・・・。
正史では弟とローランディアの騎士の共同戦線の前に倒れ、「傭兵国に参加した兵士達は自分が古代兵器で脅したから仕方なく従っただけだ」と仲間を弁護する言葉を残して敗死した。
傭兵王国ルートでは複数の結末に分岐。
仲間になったウェインはウォルフガングの正体を知らないまま出世を重ね、ついに傭兵王国の存在を各国に認めさせる。そしてこれからもウォルフガングの右腕として共に過ごしていく。
ウォルフガングの正体を知るイベント発生させ、彼を許す選択肢を選んでもこのルートになる。
逆に仇としてみる選択肢を選ぶとエンディング直前にバトルが発生。かつてのウェインの上司バイロンが名誉挽回のためウォルフガングを暗殺しようとする。兄弟で協力してバイロンを撃破すれば上記のエンドになるが、ウォルフガングを殺すとバイロンに暗殺されたことにするエンディングにも分岐する。
ウォルフガングは恨み言など残さず、弟が自分に代わって傭兵王となるなら部下たちを導いてほしいと言い残して息絶える。そして駆け付けた部下たちはバイロンの死体を見、ウォルフガングの仇を取ったウェインを新たな王として認めることとなる。