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中天

ちゅうてん

東脳の続編となる作品。1995年発売。 不思議な宇宙迷宮を駆け抜ける。オリエンタル・SF・アドベンチャーゲーム!
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この記事には前作、東脳のネタバレが存在します。

閲覧は自己責任でお願いします。


日、月、星。三鏡玉星ヲ奪取セヨ。編集







ゲーム概要編集

中天(ちゅうてん)とは、O.S.D. (Outside Directors Company)のデジタルエンタテイメント作品として、1995年10月21日にソニー・ミュージックエンタテインメントから発売された、オリエンタル・SF・アドベンチャーゲームである。定価は7,800円(税別)


Macintosh対応版とWindows対応版CD- ROMが発売されているが、前作の東脳よりも入手が難しいとされている。

前作とは違い英語版は発売されていない。

主人公「リン」は、地下世界から宇宙までさまざまな冒険をする。

中天を救うため、三つの宮の宝とナンシュの顔パーツを手に入れ、闇と戦うのが目的。


ストーリー編集

「私は中天の番人ナンシュ。

中天は、天上に日と月と星があつまった光の三角世界。

外天には、漆黒空間チュイヘイの支配する闇が存在する。

迫ってくる闇を見張るのが私の役目だ。

しかし、中天で私は漆黒空間に襲われた。

私の目は 私の鼻は 私の耳は 私の口は

ばらばらになって飛び散っていった。」

闇に追われたナンシュの左目と耳は、地上から発する強い光に導かれて、地上へ逃れてきた。

その光は、東脳の冒険から戻ってきたリンの魂が発する光だった。

闇と戦うためにも、中天にはリンの力が必要だった。

ナンシュは、一緒に中天へ来てくれるようリンに頼んだ。

私の耳はあなたに知識を与える中天盤となり、私の左目はあなたを中天へ運ぶ船となります、とナンシュは言った。


リンとナンシュは、天上に輝く光の三角「中天」へ向かった。

世界観編集

中天とは編集

中天は、天上に日と月と星があつまった三角世界。中央にはマガタマ惑星が存在する。


前作で封印から解放された中心の王トウギョウが清浄な勾玉を放り投げてから祈ると、東の地平から日が、西の地平から月が、中心の山トンノウから星が生み出されて地上へと駆け上っていった。

日と月と星とは、勾玉を中心にして天上で三角を描きながら回転し、光り輝く宇宙「中天」をつくりだした。


中天図編集


天の川編集

地上と中天を繋ぐ場所。追放された星くず族や闇クジラ、闇アメーバなどがいる。地上の世界への扉は閉鎖されている。


マガタマ惑星編集

中天の三角の中心にある、人間のタマシイに似た見た目の惑星。

中天の流れを読み取る不思議な能力を持つスーガメ族が祭られている。

かつては3つの宮から崇められ、スーガメ族たちも大切に敬われていたが、今はそうではない。


日の宮編集

太陽タイヤンが治める宮。果てない惑星群が規則的に並ぶ世界。

日の宮だけは正確な地図がわからない。

~ヤンという名前の光が多いらしいが、元から光の数が少ない宮な上、住んでいた光のほとんどをタイヤンが飲み込んだので日の光は作中で二人しか登場しない。

日の宮は一つだけしか出口を持たないが、カエル羽を使って帰ることもできる。


月の宮編集

月のユイインが治める宮。以前からあり、瞑想する巨人族が暮らしていた石の惑星を制圧して作られた、宮の歴史などが保管された五重塔やユイインや神官たちが暮らす泉の下の地下宮殿、月の光を育成するサンゴの宮など、さまざまな建築が立っている。

~インという名前の光が多い。

瞑想する巨人族の肉体を生きたまま建築や家具に使っており、ウサ耳を使うことで彼らの話を聞くことができる。


星の宮編集

星のスインシンが治める宮。光量が少なくひ弱な宮だが、光個数はいちばん多い。スインシンの作った球体を中心に囲うように28の光が集まり、円形に球体を連ねて作られた。


スインシンは28の部屋に役目を割り振った。星の光たちすべてが何かしらの仕事を担い、スインシンのために働いた。


かつての星の宮は光量は少ないながらもにぎやかな宮だった。しかし、この宮を支配下におこうとする月の光や日の光の占拠により光の数は減り、当時のような活気はなくなってしまっている。


過去に星の宮発祥の鍵作りが全ての宮で盛んになったことがあり、ゲーム中いろんな場所に落ちている鍵系のアイテムなどはそのときに作られたものである。


ちなみに宮のモデルは二十八宿である。


外天編集

中天の外にある闇に満ちた外宇宙。漆黒空間チュイヘイが支配している。

キャラクター編集

主人公編集

  • リン

東脳の冒険を終えた人間。前作から引き続き主人公として中天に行くことになった。

今作ではリンのままでゲームが進行する。中天には転生システムが無いので死ぬと普通にゲームオーバーになる。


中天生物編集

  • ナンシュ

「私は、あなたの強い魂の力を借りたい。あなたと共にあることが、今の私の力の根源。どうか私の中にいて私を守っていてください。」

リンに助けを求めた中天の番人。

左目はリンを運ぶ船として、両耳は中天盤としてリンをサポートする。

星の宮の将官、スインシンに拾われ星の光を与えられ星の宮に住んでいたが、彼の命令で中天を守るため外天へ向かった。

しかし、漆黒空間チュイヘイに攻撃され、目、耳、鼻、口がばらばらにされてしまった。

体の部分をばらばらに取り外して自由に物質化できる力を持っている。


天の川編集

  • テンホウ

星の宮の光。天の川管理人。

光量不足で追放される光を円滑に地上へ送り出すのが仕事。

天の川に流れてくるモノを色々集めるのも趣味。


  • タコチュウ

元は月の光だったが、光量不足で月の宮のマークを剥奪され天の川に追放された。

月の宮にある泉から天の川へ水雷運びをしながら闇退治をするのが役目。

大事な水雷をよく途中で落っことしてしまう。


  • こま龍アーとウン

「我々も闇はキライだ。逃げたいぞ。中天ならラクできると思ったのにな。なぞなぞ門番から昇格したんだがな。」

「七つ鏡よ。日の宮の宝七つ鏡チンパオよ、その日の力を得て闇と戦え。その日の光の前に赤道門は開かれる。」


東脳から中天へ、金のこま龍として転生した。

またもや門番をやっている。門番の役割にはウンザリしているようだ。

三つの門の扉に三分身している。

名づけのまじないも習得しており、タイヤンやユイインの代わりに日の宮、月の宮の宝に名づけをしてくれる。

前作と比べても重要でかっこいい立ち位置になった。


マガタマ惑星編集

  • スーガメ族

マガタマ惑星を守っている四つ頭のカメたち。

中天の流れを見ることができる。スーガメ族の目は、現在・過去・未来にわたって、どこまでも見わたすことができる。

6層からなる異層空間に一匹ずつ存在している。


日の宮編集

  • 太陽タイヤン

鼻「神聖な日の宮に、他の光のにおいがする。はやくでていくのだ。」

耳「日の宮は4つの太陽が燃えさかる宮。その膨大な光量は他の宮とは比べようもない。」

口「私の光はとても敏感なのだ。繊細な私の神経は他の光との共存を許さない。ああ、だめだ。気持ち悪い。」

目「げげっ。私の神聖な日の宮に他の光がいるではないか。入口のカエヤンは仕事を怠けているな。」


膨大な光量を誇る日の宮を治める光。

光量至上主義を掲げる四つの太陽。4つの太陽の燃焼によって光量を増やすことが生きがいで、光量を独占するのが野望。

神聖なコアンを燃やし、光量の多い日の光たちをすべて吞み込み、光量不足の光は追い出した。

現在は飲み込んだ分の光量によって太り、目、耳。鼻、口と四分身にふくれあがった。

もともとは一つの太陽だった。光アレルギーで、他の光が宮に来ると弱ってしまうため、他の光が日の宮に来るのをとても嫌っている。もしかして光量至上主義はこのアレルギーのために掲げたのではないだろうか?


  • カエヤン

「タイヤン様は闇と戦おうともしないんでげす。七つ鏡があれば外天の闇を追い払えるのに。アンタならきっと戦えるでげすよ。」

日の宮一賢い光。現在の光量主義が横行する中天を憂いている。

星の宮に追い払われてしまった。日の宮で役に立つカエル羽をくれる。


  • コウヤン

「あのお姫さんが見えなくなったら、とたんに星の宮のスインシンはんもがっくり光量不足や。月の光も慌ててる。こりゃいけまっせ。」

訛りの激しい光。

タイヤンに日の宮を追い出された。

セインの姿を星の光や月の光から見えなくなるようにした張本人で、星の宮と月の宮のお互いを疑わせて争わせている間に、星の宮を占領して自分たちのものにしようとしている。


月の宮編集

  • 月のユイイン

「おまえの持つ七つ玉をすべてよこすのだ。よこせ、よこせ。」

用心ぶかい月の宮を治める光。

地下宮殿から出てくることは滅多にない。

日の宮に対抗するために星の宮を支配下に置くべく、偽の和平を持ちかけ王女セインを星の宮に嫁がせ、その後星の宮の光量を奪い占拠し始めた。

外天の闇を月の宮の味方にしようとしているが…。


過去に瞑想する巨人族がいた惑星(現月の宮)を制圧し、巨人族たちを五重塔の扉や門や宮殿に変えてしまった。

厳しいらしい。王女セインとの詳しい関係は不明。


「誰も私を止められないぞ。外天におられる漆黒空間チュイヘイ様が私をお守りくださるのだ。」


いろいろなところで暗躍していた月のユイインだが、星の宮を占領しようとしているとき、急にセインが行方不明になり、スインシンも気落ちして眠りについてしまう。そのため星の宮の宝の所在がわからず、星の宮を完全に支配することができなくなった。そのため次は外天の闇を味方につけようとした。

闇が侵入するかもしれないというチュウインの忠告を「闇など恐れない」と聞かず、地下宮殿の自室に外天につながる穴を開けさせ闇に近づいた。

そして襲われ闇に転化し、闇のユイインとなり果てた。


身も心もすっかり闇に染まったユイインは、月の宮を裏切ったため神官たちによって自室に厳重に閉じ込められてしまった。黒の七つ貝をお腹のあたりにしまっている。貝の一撃で倒れた。


物語開始時点で既に闇になっているため、月のユイインとしての彼の姿を直接見ることはできないが、月の光たちから以前の彼についての話を少しずつ聞くことはできる。


神官編集

ユイインに仕えている七人の神官。

通常、瞑想する巨人族スフィクの脳内異層空間にいる。

七人の神官には「月の宮の宝‘‘七つ玉‘‘」を守護する役目があり、注意深いユイインによって七つ玉をばらばらにして一人一つずつ託されている。

皆ユイインに忠実であるはずだが、神官たちは最近奇妙な行動をとっており、異層空間の神官部屋からは光量が失われているという噂もある。


  • サンイー

「月の宮の光は用心に用心を、猜疑心に猜疑心を重ねてきたのに、内側から崩壊するとは思わなかったぞ。ああ。」

月の宮の宝の黄の七つ玉を託されている。


  • サンアル

「私に託された青の七つ玉は泉へ沈めた。おまえがほんとうに闇と戦う気があるなら七つ玉を探せ。すべて七つ玉を集め、黄道門のこま龍に差し出すのだ。」

月の宮の宝の青の七つ玉を託されている。


  • サンサン

「我々のいるこの異層空間の部屋だっていつ闇に襲われるかわからないんだ。どんどん闇のユイインに侵食されていくんだ。」

月の宮の宝の赤の七つ玉を託されている。


  • サンスー

「あれは…闇だ…。七つ玉を…すべて…奪うつもりだ…。七つ玉を…隠せ。ユイインの…部屋を…開けるな。ひいいい…。」

強く、ほかの玉をまとめる働きをする黒の七つ玉を託されている。

七つ玉を手に入れた者が月の宮を支配する。そのため玉を死守するのが神官の義務だ。


  • サンウー

「おまえはほんとにナンシュと一緒に闇と戦うのか?もしそうならば月の宮の七つ玉を持てばいい。月の宮には、闇と戦える勇気ある光はおらん。」

誇り高い月の光。月の宮の宝の緑の七つ玉を託されている。

七つ玉を守るという神官の仕事はなにより大切なものだと考えている。


  • サンリャン

「ほら、その奥に闇にうごめくユイインが見える。彼の心は、すっかり闇に侵されている。彼を閉じ込めることが我々には精一杯。」

月の宮の宝の茶の七つ玉を託されている。女官サンニュイと仲がいい。


  • サンチー

「おまえだけがきっと闇のユイインの七つ玉を取り戻せるだろう。鏡を持て。その部屋に闇のユイインがいる。」

月の宮の宝の紫の七つ玉を託されている。

厭世的で、常に現在の状態を悩み続ける性格。


  • 女官サンニュイ

「私は月の女官サンニュイ。7人の神官たちが新しい光を持つ者が現れると予言しました。それがあなたなのね。」

星の宮へ嫁いだセインに仕えていた女官。

他の神官と同じく予言を行う。

神官サンリャンと仲が良く、よく光量交換を行う。


  • 七つ貝一族

黒の七つ貝「七ツ玉ハ 絶対ニ 闇ニハ渡サナイ。黒ノ七ツ玉ハ 闇ヲ倒ス光ヲ 放ツノダ。貝一族ハ 必ズ使命ヲ果タス。」

七つ玉を命がけで守るためにだけ生まれてきた。玉を取られると死んでしまう。

神官の手で七つ玉を守れないという万一の事態に陥った時には、七つ玉を彼らに託すことになっている。玉の数に対応して七人いる。


  • ツキウサイン

月の宮ツキウサ種族。二人登場する。

星の宮では一人称が「アタシ」、月の宮には「おいら」のツキウサインがいる。

瞑想する巨人族を尊敬しており、彼らの教えに耳を傾けることが好き。

よく聞こえる耳は取り外しが可能。

巨人族の教えを広めるためにウサ耳をくれる。このアイテムは彼らの声をよく聞くことができる。


  • ショウイン

「こんど、コアンから光になるときはこいつも月の宮の光になったほうが幸せよね。ここもそのうち月の宮の離宮になるんだし。」

占拠のために星の宮に派遣され、星の光を襲っている光の一人。セインを探している。


  • チンイン

「この子目玉はアタクシの分身ざます。ほれほれ、子目玉ちゃんたちよ 星の宮を偵察してくるざます。」

星の宮に派遣されている光。体に寄生した子目玉を分散させて星の光を襲っている。

オオメダマとは関係ないざますよ。


  • チュウイン

「あっやだアタクシってばおしゃべりねチュッ。ほんじゃね、さいならさいなら。」

星の宮に派遣されている光。月の印の付いた通信機を持っている。おしゃべりな性格。

彼女は異空間掘りの天才で、星の宮の一室に異空間穴を掘りぬいて侵入したり、ユイインからの秘密の命令でユイインの部屋に外天へ通じる異空間穴を掘ったことがある。

天の川のタコチュウは親戚。


  • ザコイン

「私もあなたの手助けをしたいですな。私の知恵があなたをたすけるでしょう。その中天盤に入れて一緒に連れてください。」

五重塔の最上階にいる長老光。知識豊富で、冒険のヒントをくれる。

セインから信頼されている。


  • サンゴジン

「目に見えるものだけがすべてじゃないんだわ。橋は二度叩いてもわたるなともゆうんだわ。それが念には念を入れる月の宮の流儀なんだわ。」

サンゴの宮のサンゴ地下に潜んでいる月の光。きまぐれな性格。二回目の失敗に寛大。

‘‘念には念を入れて疑り深くずる賢い月の光‘‘を養成するための特訓に生きがいを燃やしている。

落ちたリンを受け止めて助けてくれる。


  • 泉の門番

「合言葉を言え。」

月の宮の泉の門番。

合言葉は彼の名前で彼の名前を知らない月の光はいない。瞑想する巨人族でも知っている。


  • シリャオとシオンツ

シリャオ「あっあたし、シリャオ。あたしを開きたかったら何かで押してみることよ。」

シオンツ「ふん。俺をどうにかすると きっとしっぺ返しを食うことになるぞ でもやりたいなら勝手にすればいい。」


サンゴジンによってつくられた。シリャオは頑固な成分の割に愛想が良く親切。シオンツは縛られるのが嫌いでいつも不機嫌。


瞑想する巨人族編集


  • オオメダマ

かつて星の宮の惑星に住んでいた瞑想する巨人族の生き残り。眼球を両手で支えているような姿をしている。月の宮の門に生きたまま使われている。

瞑想しないと忠告してくる。それでも無視すると怒ってゲームオーバーになる。


  • ハシラ

月の宮の地下宮殿の生体家具にされた巨人族の生き残りで、ハシラと呼ばれている。


  • スフィク

瞑想する巨人族の中でいちばん優れた頭脳を持っているため生体宮殿に埋め込まれた。


暗号の組み合わせで異なる空間や光を呼び寄せることができる。


星の宮編集

  • 星のスインシン

「あなたには中天にない強さがあるです。あなたなら星の宮の宝で外天の闇と戦えるです。ぜひぜひ、宝を探してきてくださいですです。」


星の宮を治める光。星の宮の将官。


光量至上主義に反対している博愛主義の光。中天の危機を察知しナンシュに外天に向かうよう命令した。


平時は”参”という部屋にいるようだ。しかし、王女セインが居なくなってからというもの光量不足になるまで弱ってしまい、今は”角”という部屋で光量の消費を抑えるためにずっと眠っている。あかり火をもっていくと目覚める。

狩りや読書、祈りを捧げることとシンの歌声、マイチウの料理が好き。

本物の七つ星を見せると名づけの光を与えてくれる。それは日の光でも月の光でもない。中庸の光の力を持っている。

原初の日月星の三人の中で名づけをしてくれるのは彼だけである。


  • セイン

「星の宮のスインシンに力を貸してあげてください。どうか彼の声に耳を傾けて。見えなくなった私の代わりに。」


月の宮の王女。和平のため星の宮に嫁いできた。

あるときから行方不明になり、星の宮が弱る原因のひとつとなる。それは、日の光コウヤンの策略で、そこにいるのに誰からも認識されなくなっている。


月のユイインの占領計画やコウヤンの野望に利用されてしまったが、彼女自身は中天の和平を願っており、スインシンのことが大好きで、とても愛している。シンの歌声は嫌い。

セインは中天盤に入れることができる。



  • ナンシュの体

「あんた アタマ の こと 知ってる みたい ここに 帰って きたの これ だけ だった 渡して そして いつも 待ってる よ て」

ナンシュが星の宮にいた時に使っていた体。頭がないのでほとんど動けない。アタマの帰りをずっと待っている。

他の光ももうこの部屋を訪れない。ナンシュはみんなに忘れられた存在になりつつある。


  • シツ

星のあかり火の番だったが、自ら燃えてしまっている。

ローソクや木の枝を使うと火をつけてくれる。


  • シン

さすらい鳥。どこの宮の光にもなりすます。スインシンに歌を気に入られているが、実は歌うたびに宮の光量を奪っている。


  • チョウ

常に張り詰めてトゲトゲしている光。触ると張り飛ばされる。


  • ツータン

「アタクシは大切な役目を持つツータンだんす。星の宮があるのもすーべてアタクシのおかげ。さあアタクシにお祈りなさい。お供えなさい。」

「お お お お お お おっ、おっ、おまっ、おまっ、おまんじゅうううううううー。」

‘‘心‘‘部屋に住む星の光。お供えをするための祭壇として機能している。体の引き出しにはさまざまのものが奉納されている。

自らお供えと祈りを強要する厚かましく偉そうな性格。お供えの種類と食べ物にはかなりうるさい。

ヤキトリやお饅頭が好き。特にお饅頭はあげると、狂喜乱舞茫然自失状態に陥る。

偉そうだが、隅々まで月の宮たちに探索されている星の宮が陥落しないのが彼女のおかげなのは事実である。


  • コピヤ

腕のイイ合鍵屋。あまりにも完璧な複製鍵の作りすぎで中天が大混乱を起こしたことがあり、今では閉じ込められてしまった。

しかしいまも1つだけなら精巧な複製鍵を作ってくれる。目を離すとまた閉じ込められてしまうので注意。


  • クイ

‘‘鬼‘‘部屋の星の光。

星の光以外の光や闇を追い払うようスインシンに命令されているため、話しかければリンまでも攻撃されてしまう。

クイの武器は流星のこん棒でほとんど無敵、復讐も辞さない。

とある武器を使えば倒すことができる


  • テイ

「スインシン様は光量不足でボケてるけど きっと一度は会った方がいいですよ。なんといっても星の宮を司る光ですです。」

政りごと担当の‘‘氏‘‘部屋に住む星の光。

星の宮の今の状況に怯えて隠遁の術を使って隠れている。

口調がスインシンと似ている。



  • トリカラ

星の宮の光。おいしいヤキトリになるからか常に追われる運命にある。

「グキョキョ」という奇声が特徴的。

また、月の宮にはトリカラ二号がいる。


  • ヘキ

書庫の役目をしている星の光。体の中には古文書を保管している。閲覧は自由。

各部屋の役割について書かれた紙や、海底に眠る世界「海市」が描かれた石などが保管されている。


  • 星くず族

星の宮の光。極めて光量が少ない種族。

日の宮の光量規定に満たず、日の宮からの圧力で一族全てが中天追放処分を受けている。

しかし、スインシンによって星の宮に匿われており、星の宮からは続々と星くず族が生まれている。

光量が少ないため、日の光たちからは「光量の少ない光なんて光じゃない」と相手にされていなかったようだ。

スインシンに匿われている星くず族たちは、誰も知らない小惑星に移住しようと計画を立てている。


  • マイチウ

星の宮の光。

東脳のまぼろしの市場を畳み、星の宮の専属料理人になった元市場の商人。

生きたトリカラを持っていくと作ってくれる。

帽子をかぶっている。


東脳生物編集

4組の双子編集

東脳から中天を守る使命を受け、派遣された4組の双子。

  • ダデヅとザゼズ

他の双子よりも方向感覚が悪く、どこにいるのかわからない。

マガタマ惑星を護る守護光となる。

  • バベブとパペプ

日の宮に潜入している。宮を闇から守る為の守護光になることが彼らの使命。1番いい加減な性格。

  • ヂドとジゾ

月の宮に潜入している。この二人は特に使命感に燃えて働いている。

  • ビボとピポ

星の宮に潜入している。とっても几帳面で、すげえていねいにつくった地図を渡してくれる。


  • ヨエモン

四組の双子と一緒についてきた東脳生物。以前は東脳のさざえ城で丁半博打をしていた。

今回は他の宮に行こうとする時に現れる。

博打に負けると持ち物を全部奪われ、時間を巻き戻されてしまう。


外天編集

  • 闇アメーバ

闇アメーバ「すべて闇になれば この世はどんなに美しくなるかヤミ。私はヤミを布教する闇アメーバですのだ。」

光を見つけると攻撃してくるアメーバ。吸い付きながら光量を奪う。

五重塔には会話のできる個体が、天の川には弟子が登場する。


  • 闇クジラ

「ほーやれほーい。光よ光、よっといで。星くずなんてつまんないぞい。立派な闇にしてやるぞい。」

漆黒空間チュイヘイの手先。

天の川へ流される星くず族や光をつかまえて光量を奪い闇に変えている。


  • 闇戦士ヤミヒョ

「お礼にあなたのために働かせていただきますわ。ヒョウタンに入ってるからいつでも呼んでちょ。ヒョウタンの指示通りに動きますから。」

ヒョウタンの中のコマから生まれた戦士。普段はヤミヒョウタンの中にいる。

ヒョウタンから出してもらったお礼にリンに協力してくれる。

ぐるぐるパンチが特徴的。

  • 最強の闇戦士ヤミン

自らを最強の闇戦士と名乗る漆黒空間チュイヘイの手先。五重塔にいる。

戦士は戦士としか戦わない。


  • 暗黒の太陽チイトウ

「われらは、暗黒の太陽チイトウ。すべての世界に暗黒を。ふぁふぁふぁふぁふぁ。」

「いくぞ。おまえの武器七つ鏡チンパオを持て。」


外天への出口、赤道門に迫ってきている闇。

昔は日の宮の光だった。漆黒空間チュイヘイによって救われ闇に転化した。

中天を乗っ取り、闇の太陽として君臨しようとしている。

ルウホウと同じく厄をもたらす惑星として外天へ追放されたと中天盤には書かれているが、光量不足というだけで外天に追放されて闇になったともされている。


  • 暗黒の月ルウホウ

「われらは暗黒の月ルウホウなり。3つの宮どもがわれらを厄をもたらす惑星として、外天に追いやりおった。」

「おまえの持つ七つ玉ユイパオなぞ非力なものよ。われらと戦ってみよ。」


外天への出口、黄道門に迫ってきている闇。

元は月の宮の光だった。5つの分身にもなれる。

厄の惑星として嫌われ外天に追放。すべて闇の世界に塗り替えようと企んでいるらしい。


またザコインから、「彼はユイインから中天の番人にしてやるといって外天へ放り出されたのだがそのことを忘れられてしまい、中天に帰れないまま漆黒空間に取り込まれ闇になった」という話が聞ける。

パソコンのスペックが高いほど強敵になってしまう。


  • 漆黒空間チュイヘイ

「ナンシュ、光が闇なしに生きていけるものか。

私は、虐げられた声に呼ばれたのだ。

私を呼ぶ声が、私を巨大な漆黒空間にした。

混乱したエネルギーが、私に巨大な闇の力を与えた。」


「私はすべてなくしてしまいたいのだ、ナンシュ。おまえも光もすべて虚無の闇の中に埋もれさせてやりたい。それが私の愛だ。同じコアンから生まれた私を倒せるというならば、戦うがいい。」


中天に混乱を招いている巨大な闇。彼を倒せるのはナンシュだけ。

物質を闇化する能力がある。

元は中天にあったコアンの中にいた双子の一人だったが、後に外天へ向かい巨大な漆黒空間となった。


三つの宝があるため中天に近づくことはせず、安全な外天から闇を送り込んでいる。

長老光のザコイン曰く、三つの宮の中にあった闇部分をうまく引き出して、タイヤン、ユイイン、スインシンを狂わせ、彼らが闇と戦えないように仲間割れを引き起こさせたという。


元々は、ナンシュとともに一つのコアンの中にいた。

チュイヘイとナンシュは双子なのだ。彼が光になる可能性もあったが、彼は本来の性質から何もかもを呑み込んでしまう底なしの深い闇をもっていた。そして光を嫌い闇となり、中天で起きる光量争いにより虐げられた者たちの声を聞き、混乱や争いを吸い取り闇の力を増していった。


用語編集

  • 中天盤

ナンシュの顔の一部。両耳が合体してできたタブレット端末のようなもの。


冒険を進めるとヒントや各宮の情報(キャラクタープロフィール、アイテムの説明など)が記録されていく。また、中天生物も中に入れられる。

中天に住んでいる生物。

日の光、月の光、星の光の3種類で、右にいくにつれて光量が弱くなる。

主に外天に住んでいる生物。光からは嫌われている。

  • 闇化

光量を奪われた光が闇に変わること。

  • コアン

闇と光の2つの核からなる卵のようなもの。

コアンに光を放てば光になり、闇を放てば闇になる。中天生物たちは死ぬとコアンに戻る。

まれに1個のコアンから、双子の光と闇が生まれることもある。

  • 光量

中天生物たちが自ら発する光の量。

  • 光量至上主義

日の宮が掲げた規定の光量に満たない光は中天の力を劣化させるので追放すべきという考え。

  • 光量交換儀式

仲の良い光同士が互いの光を交換しあう儀式。親愛のしるし。

神官サンチーと女官サンニュイがよくおこなっている。

  • 三つの宝

勾玉が日、月、星の三人に与えた三つの宝。

七つ鏡チンパオは日に

七つ玉ユイパオは月に

七つ星シンパオは星に与えられた。


関連タグ編集

ゲーム 佐藤理 LSD

東脳…前作。地上の世界。

海市…海底に眠る世界。次回作になる予定だった。

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