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演:錦戸亮

概要編集

神奈川県警鑑識課所属の刑事。階級は巡査部長で、制服の下にアロハシャツを着ている一見チャラチャラした自称『イケ鑑』。足跡から靴の本来の履き主とそうでない人間の判別をしたり、削除されたデータの復元が出来たりと鑑識としての能力は非常に高いのだが、自身の過去から来る性格が災いして、鑑識課に自分の机を置かせてもらえず鑑識倉庫を自分の部屋としてそこで仕事をしている。また二日酔いもよくしており、現場で嘔吐することもしばしば。

伊達は彼の鑑識能力を買っており、度々独断で調べさせている。しかし2話で彼に夜の顔を知られ、その興味本位に見える態度に一緒に組むことを当初は拒否するが、彼が自分と同じような苦しみを抱えていたことを知り、仲間に加える。


幼少期に母親を亡くし、父親から虐待を受けて育った過去があり、その虐待が原因で両肩付近にケロイドが残っており、アロハシャツを着ているのはその傷を隠すためと思われる。自分が虐待を受けていたことを他人に悟らせないためにヘラヘラし、心の奥底で自分が他人とは違うことに怯えるようになっていった。


作中の行動編集

「神隠し」を伊達と共に行い始めた時は、内に秘める過激な正義感を三上より危険視されていた。そして自身と同じく虐待の被害を受けていた少年が父親に殺害される事件をきっかけに暴走、独自に動いて少年を殺害した父親を拉致した。制裁後に集合する海岸で自身の手で死を与えようとしたが、三上は『殺された少年の虐待を自分の復讐にしようとしてる』ことを指摘。

その後、宮城あすかから連絡が入り、父親が殺害しているところを目撃した人間がいることが証明されたのだが、捕まったとしてもいつかは出所してしまうことを危惧し、なおも死を与えようとしたが、伊達は法で裁ける人間は法で裁くこと、自分達の行いは復讐ではないこと、闇に葬るのは法で裁ける犯人でなく過去の自分(=過激な正義を持っている自分)であることを伝えた。久遠は、最後まで苦悩していたが銃弾を犯人ではなく、海へと撃ち、犯人を法で裁く道を選んだ。その表情には涙が静かに流れていた。

なお、久遠の制裁が相当応えたのか、犯人は逮捕後に泣きながら罪を認めていた。


その事件後、久遠はとある老人施設へと向かった。そこには、かつて自身を虐待して今では認知症を患い、成長した工藤を認識できなくなった父親に会いに行き、自身の過去と決別。改めて「神隠し」に関わっていくことになる。しかし9話目で片桐冴子を殺害した犯人のDNA鑑定を科捜研に依頼していたがその結果があまりにも惨い真実だった為、あすかを冴子を殺害した同じ場所に呼び出し殺害しようとした真犯人を一人で止めようとしたが、刺されてしまい重傷を負う。最終話にて瀕死の状態であったが、伊達と共に真犯人の待っている場所へと向かった。伊達が決着をつけた後に「三上の代わりに(伊達の背負っている物を)背負う」と共に「神隠し」を行う相棒として覚悟を決める様子を見せた。


後日談の特別編では、(恐らく伊達に頼まれたと考えられるが)片桐冴子の自宅へと赴き、そこで警察庁へ異動したあすかと再会。遺族に頼まれて片付けをしていたあすかが冴子の残した神隠し事件のファイルを発見し、『JOKER』とは何なのか、いつその存在に気付いたのかとあすかに問われたが、自身も関わっている為はぐらかして答えなかった。その後伊達が『JOKER』として動いていたきっかけとなった事件をそのファイルから発見。実はその事件が、伊達がラーメン屋に足繫く通う本当の理由を生み出すきっかけにもなっている。

片づけを終えた後、あすかと帰り道を共にしたが、その時にまた会ってくれるかと約束をもちかけたが、考えてみると微妙な答えを返された。そして、『JOKER』の必要のない世の中を作るという彼女の決意を聞き、「楽しみにしてるよ。」と告げて別れた。


特別編の終盤で、かつて三上が経営していたバーで極秘に『UNDERGROUND V』の調査内容のCD-Rを伊達に見せ、彼と井筒と共に探りを入れ始めた。


関連タグ編集

ジョーカー許されざる捜査官


及川宗佑:中の人が同じドラマの登場人物。親に蔑ろにされた幼少時代こそ共通しているが、劇中では恋人をDVで苦しめる等、皮肉にも久遠が私刑で制裁した犯罪者に近い役回りであった。

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