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作品解説編集

『九度目の十八歳を迎えた君と』は、浅倉秋成による日本の小説。

2019年6月に東京創元社より刊行された。装画は瀬戸羽方。

2020年11月には文庫版が創元推理文庫より刊行された。装画は前田ミック(メイン画像)。


あらすじ編集

30歳手前となる会社員、間瀬豊は、駅のホームで高校の同級生の二和美咲を目撃する。しかしその目に映る二和の姿は、高校生当時と全く変わらない姿で今もなお高校に通い続けているようであり、周囲もそれを特に不思議と思っていないようであった。この出来事をきっかけに、間瀬は高校時代を回想しつつこの謎の解明に着手を始める。


登場人物編集

  • 間瀬 豊(まぜ ゆたか)

主人公。印刷会社の営業職。年齢は間もなく三十。高校時代は新聞部の部長をしていた。


  • 二和 美咲(ふたわ みさき)

間瀬の同級生。国際交流部。現在も十八歳の姿のまま、高校に通い続けているようだが……


  • 夏河 理奈(なつかわ りな)

二和の現在の同級生。歳をとらない二和の体を心配し、二和を十九歳にする協力を間瀬に申し出る。


  • 真鍋 桂子(まなべ けいこ)

間瀬の同級生。間瀬の一年の時のクラスメイト。二和と同じく交際交流部に所属していた。


  • 東 連太郎(あずま れんたろう)

間瀬の同級生。小学校も間瀬と同じだったが、五五年生の時に東が転校した。絵が上手で高校では美術部に所属していた。


  • 小田桐 楓(おだぎり かえで)

間瀬の同級生。東とは交流があり、東と同じく絵が上手い。交際交流部に所属していたようだが、卒業アルバムの国際交流部の集合写真には写っていなかったようだ。


  • イゾウ / カブ

間瀬の友人。高校生当時は校内のほとんどの時間をともに過ごし、大人になった今も年に数回顔を合わせる。イゾウの本名は入江 信義(いりえ のぶよし)。カブは現在は妻帯しているそうだ。


  • 芦田(あしだ)

高校の教頭。間瀬の所属していた新聞部の部室によく顔を出していた。


  • 網沢(あみざわ)

国際交流部の顧問の教員。


  • 中願寺(ちゅうがんじ) / 川島(かわしま) / 妹尾(せのお)

間瀬の二学年上の新聞部の先輩。三人とも女性。中願寺は切れ長の瞳が涼やかで大人の女性としての美しさを纏う部長。川島はサンリオ風のイラストが得意。妹尾は甘いものと平和をこよなく愛する。


  • 満平(みつひら)

間瀬の職場の後輩。新入社員で、間瀬が教育担当をしている。



関連項目編集

浅倉秋成 東京創元社


外部リンク編集

東京創元社 公式サイト(単行本版)

東京創元社 公式サイト(文庫版)

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