概要
狭い知識にとらわれて広い見識を持たない(世間知らずの者の)ことを井戸の中に住むカエルに例えたもの。いわゆる「井の中の蛙」である。
元になったのは『荘子』の「井蛙(せいあ)は以って海を語るべからず」(※「べからず」はこの場合「不可能である」意)である。つまり、特定の知識を持たない人に特定の分野の話をしても通じないという意味にも解釈できる。
また、この後に「されど空の深さ(青さ)を知る」と続けると、「狭い道でもそれを究極まで極めれば、その奥深さを知ることができる」というポジティブな意味になる。これは荘子には載っていないため、後に日本で付け足されたものと思われる。