概要
ゲーム『黒神話:悟空』に登場する妖王。
第三章「夜生白露」に登場。天界にある二十八星宿の一柱・亢金龍が人間の姿に顕現した状態。
大まかな設定は原作の『西遊記』とほぼ同じだが、本作では女性として描かれている。
龍の姿をした時は体が白く、額に角が生えている。最初は龍の姿で登場し、浮屠界から脱出した後に、人間の姿で襲い掛かる。
外見
黒髪に白い肌、顔にそばかすができている。瞳と唇、そして額の紋様は紫色。赤い服の下に青い生地の服を着ている。両耳に金色でリング状のイヤリングをつけている。
攻撃的になると両目が白く光り、雷を操って、攻撃を仕掛けてくる。激昂の際に髪も白くなる。
人物
性格は竜らしく、強気で気高いが、義理堅い一面も見られる。原作『西遊記』で孫悟空を救出したことから、孫悟空の恩人でもある。
孫悟空死亡後のある日、二十八星宿の一柱・昴日星官(昴日鶏)が突如、下界したまま行方不明になった。時を同じくして、黄眉大王が小西天で盛大な香会を開催し、妖魔や神仏に皆来るよう呼びかけた。
天界から許可を得て、小西天に下界した亢金星君は、密かに昴日星官の行方を捜していた。ところが、彼女も昴日星官と同じく音信不通になり、天界に戻ることはなかった。彼女と昴日星官はかつて孫悟空を助けたことがあり、それが原因で消されたのではないかと、ほかの星君たちが憶測を交わす。そのために、ほかの星君たちも消されることを恐れて、二人を捜しに行くことはなかった。
香会に赴いた亢金星君は、黄眉大王の罠に嵌り、囚われの身となった。強気を貫いてきたが、いくら待っても、誰も助けに来ることはなかった。弱まった亢金星君に黄眉大王は、彼女を宝物の後天袋(こうてんたい)に吸い込み、袋の中で彼女を洗脳した。洗脳された彼女は、黄眉大王に弟子入りして、黄眉大王が駆使する妖王になり下がった。