概要
亢宿は青龍星群の首に位置し、青龍の真髄とされている。外見は中国神話の龍と似ており、頭に一対の頑丈な角、長い体に鱗が生えており、空を自在に飛ぶ。
ほかの二十八星宿の神々と同じく、中国神話と天文学が合わせたことで生まれた産物とされる。
中国の西遊記ドラマ(1986年、2010年バージョン)では、いずれも男性の姿で登場し、男性俳優が演じた。
『封神演义』での活躍
本名は李道通(りどうつう)。人間ではなく、生まれつきの龍である。
ほかの者より早く生まれ、いち早く仙人の修行を積んでいたが、素質は普通だった。その後に通天教主の下に弟子入りし、截教に入門した。通天教主が闡教の教主・元始天尊との関係が悪化した際に、截教の一員として参戦。ほかの一門共々、闡教が張った万仙陣で戦死した。
死後は姜子牙(太公望)たちと共に天界の神となり、亢宿を司る風神・「亢金龍」と名付けられた。
『西遊記』での活躍
三蔵一行が旅の途中、黄眉大王が作った偽りの寺・小雷音寺(しょうらいおんじ)に立ち寄った。
黄眉大王の妖術によって、三蔵法師が捕まり、孫悟空も金鐃(金の銅鑼)に閉じ込められる。彼らを救出すべく、天界から亢金龍を含む神々が駆け付けた。
金鐃は黄眉大王が弥勒菩薩から盗んだ宝物であり、下界した神々でも簡単に開けることができなかった。最終的に亢金龍の頑丈な角が、金鐃の隙間に突き抜けたことによって、孫悟空の救出に成功した。
亢金龍をモチーフにした創作
ミラクルニキ
中国のゲームアプリ。ゲーム内で亢金龍をモチーフにした衣装(画像右)が登場する。
黒神話:悟空
原作と異なり、女性の姿で登場。龍の姿をした時は体が白く、額にも角が生えている。
詳しくは亢金星君を参照。