人見広介
ひとみひろすけ
本作の主人公。
気弱な性格で、他人と関わることに恐怖を抱いている男性。
教師の多い家系に生まれ、その性格を正す為に作中の学校に教育実習生として通うことになった。
自身の臆病さを自覚しており、しばしば自己嫌悪に陥ることが多い。
物事を深く考えすぎてしまう一面も持ち、小さな出来事でも哲学や心理学のような記述を織り交ぜて複雑に解釈しようとする傾向がある。
作中では教育実習生として保健医の大森となえや自らの教育係を担当する高島瀬美奈、ヒロインである5人の女生徒らと関わり、親交を深めていくこととなる。
本編内では、容姿に関する情報は伏せられている。
ただキャラ設定・イラスト担当の長岡建蔵氏のtwitterにて、初めて容姿が公開された(意外な事に、割と端正な顔立ちである)。
ゲームを進めていくことで分かるのだが、彼は教育実習生ではない。それどころか彼がいる場所は学校ではないし、彼が話す5人の女生徒の中で巣鴨睦月を除いた4人は実在しない。
彼は統合失調症を患っており、精神病院に入院している精神病患者。
大森となえは保険医ではなく彼を担当する精神科医であり、高島瀬美奈は教育係ではなく彼の姉である。そしてなんと、実在しない4人の女生徒の本当の姿は屋上のカラス、ホルマリン漬けの標本、ゴミ捨て場にある人形、白い野良猫など。
画面に映る全ては、彼の妄想でしかないのである。
他の多くの恋愛ADVがそうであるように、本作のストーリーは人見広介の一人称視点で語られ、物語のテキストは彼のモノローグが主体となって展開されていく。
しかし彼の場合、自身の精神状態によってはそのテキストやモノローグ自体が混濁し、中には物語としての体裁すらも崩壊させてしまうことがある。
つまり、ストーリーそのものが彼の主観、解釈のみで動いている以上、彼の狂気によって、物語内の描写から信憑性が失われることも起こりえるのだ。
事実、本編の進行と共に人見広介や登場人物の行動にはだんだんとおかしな点が見られるようになっていく。
……そもそもこの物語自体、どこまでが真実で、どこまでが広介の解釈によって歪められた現実なのかが曖昧となっており、プレイヤーはテキストを鵜呑みにすべきかどうかの判断を迫られることになる。
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すべて見るその夕暮れに、さよならを。
巣鴨睦月エンドのその後。拙い考察から生み出した願望の産物です。 別作業の合間の息抜きに書いたのでもしかしたらすぐに消すかも。解釈違いなどあったらすみません。6,915文字pixiv小説作品その寂しさに、さよならを。
これの[https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15245679]続編です。 続きを書くか悩みましたが、完全に自己満です。こうなって欲しいと妄想したものです。2,153文字pixiv小説作品