アリスブルーから2002年にPCで発売されたBLゲーム。のちにPS2で「俺の下でAGAKE」というタイトルで、内容を大幅に変更して移植された。
PC版ではプレイヤーは主人公・黒崎壱哉となり、秘書と共に標的となる男たちに様々な「工作」を施して高額の借金を背負わせ、最終的に返しきれないほどの借金を背負わせた上で奴隷として買い上げることが目的となる。
PS2版はディースリー・パブリッシャーから2007年に発売。こちらではストーリーやシステムが大幅に変更され、性描写は一切ない(ただしそれを示唆する表現がいくつかある)。主人公・黒崎壱哉が一度死亡して悪魔との契約により蘇生し、完全に蘇生するために人間の魂を奪うことになるというストーリーになっている。
ストーリー(PC版)
若き企業家・黒崎壱哉。
新進の消費者金融「クロサキファイナンス」も、彼の持ち会社の一つだ。その新しい支社ビルが建つ場所を知った壱哉は、気まぐれを起こして視察に向かう。
九年振りに訪れた、生まれ故郷の街。
そこで偶然出会ったのは、
かつての同級生・樋口崇文
貧乏な勤労少年・清水新
子持ちのやもめ青年・山口幸雄……
「気に入った。この街に滞在する───」
そして壱哉は、秘書の吉岡啓一郎と共に工作を開始した。
何も知らない三人の身に次々と降りかかる不運。
それは、莫大な借金で彼等を縛り、己の慰み者にしようとする壱哉のワナだった……
登場人物
声:緑川光
金融会社クロサキファイナンスの若き社長で、クロサキ企業グループを治める英才の持ち主。気に入った男性達に工作を仕掛け、彼らを自分のものにしようと企む。
PS2版では故郷の町の視察に訪れた際に突然心臓発作で倒れ命を落としてしまうが、悪魔ネピリムと契約を結ぶことでかりそめの命を与えられて蘇生。完全に生き返ることを目標に気に入った男性たちに工作を仕掛けていく。
声:森川智之
壱哉の忠実な秘書。壱哉の指示を受けて三人の男性たちに次々と工作を仕掛けていく。
声:石川英郎
壱哉のターゲットの一人で、壱哉の中学時代の同級生。花屋を経営しており、新種のバラの育成に力を入れている。しかしそれと同時に地主とのトラブルが原因で立ち退きを迫られている。
声:阪口大助
壱哉のターゲットのひとり。勤労少年。家族は居ない。たまたま壱哉の車に工具箱を落としてしまったことがきっかけで目をつけられる。金持ちを嫌っており、壱哉にも反感を抱いている。
声:飛田展男
建設会社事務職の会社員。妻に先立たれており、息子の一也を男手一つで育てている。その事情から出世の道を自ら辞退したという過去がある。シナリオの展開によっては壱哉に大きな影響を与えることになる。
山口 一也
声:釘宮理恵
山口の一人息子。体が弱い。
ネピリム
声:岸尾大輔
PS2版で登場するキャラクター。魔界からやってきた悪魔で、角と翼を持つ青年の姿をしている。突然倒れて臨死体験をしていた壱哉の前に現れ、契約を結ぶのと引き換えに彼にかりそめの命を与えて蘇生させた。