概要
19世紀末の産業革命期と思われる倫敦(ロンドン)を舞台に、狼男の探偵ホームズ、相棒の吸血鬼ワトソンが魔物が関わる怪事件を解決する短編連作。
主な登場人物
- ホームズ
人狼。かのシャーロック・ホームズに憧れ、トランシルバニアからロンドンに来て探偵業を始める。正義感が強く、少々単純な性格。苦手な物は十字架。
ホームズ御大に憧れてそう名乗っているだけで、本名は不明。
- ワトソン
吸血鬼。物心ついた頃からホームズの傍に居る。ホームズと同じく本名は不明。
ホームズと共にトランシルバニアからロンドンにやって来た。
人間の血を吸うことを己に禁じているため、常時体調不良。極限状態になった時はホームズが血を与えている。苦手な物は太陽光と十字架。
- ハドソン夫人
幽霊。ホームズたちの住むアパートの大家の母親。「天国へ行くより家事をしている方が面白い」との理由で現世に留まりアパートに住み着いている。亡くなった時にはお婆さんだったが、幽霊になってからは若かりし頃(妙齢の女性)の姿を取っている。幽霊なので壁をすり抜けられるが、手に持った物は物理的に通り抜けられない為、床に物を落としてしまう失敗も多い。
ホームズ、ワトソンの名前にちなんでミセス・ハドソンと呼ばれることを希望した。
- ジャック・クライブ
ゾンビ。切り裂きジャックとして濡れ衣を着せられ、警察に追いつめられて命を落とすも、墓場から蘇り、ホームズに真相の究明を依頼する。事件解決後もホームズの事務所に入り浸り、アパートの裏にある墓地に住んでいる。お人好しな性格。
- アレックス(アレクサンダー)
ハドソン夫人の孫で、普通の人間。
一時期寄宿学校に入っていた。
- メアリー
ハドソン夫人の孫。アレックスの妹。幼女。
- フレッド
ホームズの義弟。本名フレデリック・シベリウス。
元々はホームズの両親に拾われた人間の子どもで、ホームズと兄弟のように育つ。
両親が狼憑きとして殺されてからは、教会の施設に預けられ普通の人間として成長する。
幼少期に病弱だったためホームズから血を分け与えられていたが、そのために狼人間の性質が受け継がれてしまう。結婚後に妻が毛むくじゃらの化け物を生んだことでそれが発覚。妻が子どもを道連れに死んだことで、ホームズに恨みを抱くようになる。
- モリアーティ
フレッドの死後、その体に取り憑いた存在。
ホームズ、ワトソンに対してモリアーティを名乗る。
関連イラスト
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綺譚倶楽部:同じ作者による作品。番外編の江戸時代パロでは共演したことも。