加納ありさ
かのうありさ
CV:戸松遥
鬼塚一愛(ヒメコ)の過去編に登場した人物で、彼女の中学時代の親友。
公式プロフィールによると誕生日は7月25日で、身長156cm、体重47kgのO型。茶髪。
裕福な実家のお嬢様だが気弱で優しい性格で、大阪から東京に引っ越してきて周囲に馴染めずにいた一愛に声をかけたことで仲良くなる。
愛称は「あーちゃん」。部活はホッケー部。
一見誰からも好かれる温厚な人物に見えるが、実際は小学生時代に陰湿ないじめを受けたことでその心根は歪んでいる。
二度といじめを受けたくないという思いから、「強者の後ろにいればよい」と考えるようになり、中学では校内の不良グループの長、南場京子(CV:高垣彩陽)を金で買収し従えていた。
彼女が京子に金を渡している様子をたまたま目撃した一愛は、「京子にカツアゲされている」と勘違いし、彼女を守ろうとする。
この時一愛は「大人しくて女の子らしいところがありさの長所だが、それが不良たちには弱そうに見える。だから私が守る」(意訳)と語っている。
一愛自身は悪意など一切なく、彼女を守るための決意表明だったのだが、「弱い」という言葉が彼女のいじめられていた過去のトラウマを抉ってしまう。
このため彼女は不良たちを従えていることを明かし、「仲良くしてやってたのはこっちの方」「お前みたいに他人を弱者扱いする奴がいじめをするんだ」(意訳)と怒りをぶつけ、唯一の親友に裏切られた一愛の方も鬼神のごとく暴走してしまい、二人は決裂してしまった。
しかし、親友を傷つけてしまったことを心の底では後悔しており、その後京子たちとは手を切る。
高校2年の秋に一愛に再会するまでも何度も開盟学園の近くまで足を運んでおり、謝罪しようとしていた。
一愛は涙を流して謝罪する彼女を「今は仲間がいるから」と笑顔で許したのであった。
作者自身は、彼女が謝罪するシーンが必要かどうか最初は迷っていたと語っており、また読者からも「自分が味わった辛さを友人に味わわせる同じ穴の狢」という否定的な意見もあれば「彼女もまた被害者だった」という同情的な評価もある。