概要
喧嘩番長シリーズ5作目。
前作の喧嘩番長4を正統進化させたような作風で、「主人公の名前」「髪型・ファッション」はもちろん「所属する高校の名前」まで自由に変更可能だった前作を更に上回る自由度を誇る。
具体的に言うと前作の変更可能項目に加えて、「所属する高校の略称」「主人公が技を繰り出す時に吐く台詞」「2周目に相当するストーリーで作るチームの名」を自分で考えることができ、主人公のキャラ設定に関しては相当自由にいじれる。
ストーリー自体は一本道だが、そのストーリーを自分の好みに仕上げた主人公で辿れるのは独自の魅力と言えよう。
また前作の登場人物を多数登場させた上で、本作独自のキャラもきちんと出しており、結果として個性豊かな不良たちが多数揃い踏み。「マブダチ」として戦闘に連れて行けるキャラの範囲も非常に幅広い。
ストーリー
5つの高校と3つのチームが覇権を争う地区、阿弥浜沿線。その一つである鶴目高校に主人公(成瀬直人)は転校し、その強さ、男気ゆえに抗争に巻き込まれていく。
おもな登場人物
鶴目高校
本作の拠点となる高校。
多少の不良生徒はいるが、部活動に力を入れておりスポーツ科もあり、普通科と合わせて多くの生徒数を誇るマンモス校であり不良文化はほとんど存在しない。
制服は青のブレザー
本作の主人公。転校生であり最初から三年生。
不良文化のない鶴目に困惑する所から物語が始まる。
3年生で「高津派」のアタマ。昔は燃えていたが、現在は冷めており面倒見のいい先輩として人望を集めている。
3年生で「進藤派」のアタマ。高津と仲が悪く、校内ではかなりのワルであり恐怖政治で進藤派を束ねる。
「高津派」の2年。面倒見が良い先輩だが2年生らしく苦労人。
「高津派」の1年。世話好きで頼まれたら断れない良いヤツ。
「進藤派」の1年。優柔不断ですぐに「進藤派」に乗り換えようとした本作最初のトラブルメーカー。
2年生の野球部マネージャー。高津に憧れている。
白金学院
海沿いにあるセレブの通う進学校。不良とは縁もゆかりも無い学校だったが、宇都宮が不良グループとつるんで悪さをしている
制服は白のブレザー
3年生。不良文化のカケラもない校内で「宇都宮派」を名乗る。不良グループ「骸」の金蔓にされながらも「骸」の名前を出して悪さをしている小悪党。
2年生。「宇都宮派」だがワルに憧れているだけの世間知らずであり、ワルと付き合いのある宇都宮に憧れている。
2年生にして生徒会役員。風紀を見出し学校の名を汚す不良を嫌う。
紅北高校
前作喧嘩番長4にも登場した高校。今作で郊外の住宅街にある事が発覚した。不良文化は根付いているが2年前のある日、当時3年生の番長が他校の1年生に敗れた事をきっかけに没落している。
制服は暗い緑色の学ラン。ただしモブは前作流用で灰色の学ラン。
3年生。紅北高校番長だが、尊敬する番長が1年生にやられたシーンを目撃したトラウマから煮え切らない態度を取り続け、口癖が「ああ…スマン」という情けなさからお飾り番長としてナメられている。
2年生。時期番長候補「宇治派」のトップ。自分に従う舎弟は可愛がるが的には容赦のない男。しかし器が小さく求心力はイマイチ。
2年生。時期番長候補「舟木派」のトップ。天下を取るために外関と組もうと画策する。
1年生。加納に憧れているが、煮え切らない加納と後輩をイビるだけのダメな2年生が時期番長候補という紅北不良文化の腐敗具合に苦悩している。
紅南高校
前作の拠点高校。しかしトップの速水と山口が退学してしまい纏まりを欠いてしまい、前作から引き続き最強の立場ではあるが近年は外関の台頭を許している。
制服は前作と変わらず黒の学ラン。
3年生。紅南高校番長。相変わらず口数が少なく周囲を寄せ付けない方針から後輩から反発されており校内をシメれていない。
必殺技の「絞首刑」はより凶悪なエフェクトに進化した。
3年生。幹部のひとりでブログを経営する情報通。
逃げる事と命乞いしか出来なかった2年前から成長し、八神を倒した成瀬に勝負を挑む。
3年生。幹部にして事実上のNo.2。口数の少ない八神と血の気の多い後輩の間を取り持つ苦労人。
必殺の「コダワリの化石頭」は隕石のような勢い。
3年生。幹部であり元は八神の前に心が折れた弱き羊だったが、今作では八神とも対等な立場で校内に君臨する。
必殺の「剃刀キック」な稲光を発生させる。
3年生。「強敵」と書いて「友」と読む幹部。
相変わらず漢過ぎて周りから理解されない独特な漢。
必殺の「ツバメ返し」は星型に衝撃波を飛ばし大爆発を起こす。
- 三沢誠司
3年生。まさかのおダブりさん。就職活動の面接に走り回り、校内では補習に勤しむ「相談役」。
ヒゲと剃り込みが無くなったが相変わらずコワモテ。
2年生。憧れの先輩は学校を去ってしまった為、現在の幹部たちをあまり尊敬していない。
1年生。紅南高校である事を振りかざす小物。
紅南高校OB
デキ婚をして中退し土方として妻子の待つ家庭を守る為に熱心に働く社会人。面倒見がよく紅南高校の生徒からも慕われている。
喧嘩から一線引いているが「無敵の蹴り」はより強く鋭くなった。
餃子の王将店員。バイトからそのまま就職したようで髪を黒く染め紅南駅前店の名物店員として働きつつ、相変わらずの面倒見のよさで生徒たちにご馳走している。
通うと前作キャラたちの必殺技を教えてくれる。
前作の隠しキャラ。あのままバイトに精を出していたらオーナーに出世したらしく高校は中退した模様。
争い事からは身を引いているが、眺めることはしている模様。
前作主人公。思い人の為にアメリカに渡り番長の座を投げ捨てたが、幹部からは「真のチャンピオン」として今なお認められている。やり込み要素で戦えるが、本当の彼と成瀬が対面することは無い。
必殺技は「アメリカン☆ドリーム」…なんかもう彼らしいやりたい放題な技である。
外関工業高校
まとまりのない中堅の不良学校だったが国井にシメ上げられた事で紅南に匹敵する存在感を見せる本作のラスボス枠。全員が黒いオーラの必殺技を持つ。
制服は灰色のブレザーにノーネクタイ。
3年生。外関工業番長。凶暴な腕っぷしとカリスマ性で烏合の衆だった外関を束ねたカリスマにして本作のラスボス。
3年生。外関ナンバー2。国井に負けず劣らずの凶暴さと腕っぷしを持つが現在は参謀として不良をまとめている。
3年生。ナンバー3だが現体制を快く思っておらず、従いながらも隙を見てクーデターを企む野心家。
2年生。作中屈指の長身とガタイを持ち、頭はよくないがしぶとく負けを認めない執念深い男。
2年生。時期番長候補とされる2年生のトップ。岸とは友人だが不良としては友情に流されず舎弟にしている。
1年生。イケイケで抗戦的な鉄砲玉。福永と岸の後輩であり1年生のトップとして目をつけられている。
1年生。口数の少ない不気味さと喧嘩では迷わずスパナを振り回す危険な男。
骸
暴力や悪事を働くギャング集団で白金学院の宇都宮を金蔓に勢力を拡大している。
骸の二代目ボス。敵は徹底的に潰す主義で頂点である事に拘り続ける。
骸のナンバー2。利害の一致で池谷と組んでいるが組織拡大には毛程の興味もなく、ただ金と暴力と快楽を望む外道。
骸の先代ボス。今は格闘家として活動しているが、池谷、片桐からは共に恐怖の象徴であり続けている。
パラダイス
学校や家庭で居場所を無くした奴らのパラダイスになろうと来た物を拒まず受け入れ守るチーム。骸とは敵対関係にある。
パラダイス二代目ヘッド。パラダイスの方針通りの優しく良いヤツだが楽園と仲間を踏み躙るものには容赦しない。
大きな身体だが臆病な性格でいじめられていた過去を持ち、耐えかねて暴れてしまった事で居場所を失った心優しき巨人。
パラダイス最年少だが陽気な性格で土橋とも友達でパラダイスに導いた張本人。パラダイスを愛しており、骸とは全面的に敵対姿勢。
パラダイス創設者。今は格闘家として活動しており、パラダイスを卒業している。
K・M・A(関成ミッドナイトアーミー)
埠頭を拠点とするバイカー集団。腕は確かだが抜け殻となってしまったリーダーの影響で存在感を失っており、本格登場するのはTAKE2から。
K・M・Aの現総長。ランキング1位の猛者ではあるのだが先代総長の死のショックとトップの苦悩から塞ぎ込んでしまっており、仲間からも「幽霊」と呼ばれている。
現在は塞ぎ込んでいる石丸に変わり総長代理としてチームを纏める男。総長を奪う事にも街の覇権にも興味がなく、石丸の復活を待っている。
武闘派でチームのムードメーカー。イカつい見た目に反して新たなチームに対しても手出ししないなら静観しつつ応援する温厚な男。
今作のデブ枠。基本的に何か食べており、食べる事を邪魔されると猛烈にキレる。
今作のオネーサン枠。先代総長の恋人であり、なかなか前に進めていない。
その他のキャラクター
紅北に住む17歳で栗原の幼馴染。
少なくとも全日制の高校には通っておらず、都会に出て行く事に憧れている。
前作にも登場したマイマイ。今作では白百合女学院に進学しており、失恋の経験がある。
なんだかんだ紅南の幹部達と面識があるので不良事情に詳しい。
装飾店で働くギャル。「骸」の池谷からアプローチをされているが本人はまるで池谷に興味がなくウザがっている。
主題歌
「ジャック・ナイフ」DOES