作品解説
正式タイトルは 喧嘩番長6〜ソウル&ブラッド〜
『喧嘩番長』シリーズの通算7作目にしてナンバリングタイトルとしては第6作目に当たる。
またシリーズ初の任天堂製ゲーム機をプラットフォームとした作品である。
主題歌はダイアモンド☆ユカイ
CMのイメージキャラクターも兼ねている。
ゲーム内容
『華ヶ崎市』にある不良校『九鬼島高校』の普通科に入学した主人公が卒業までの三年間をシブく、あるいはシャバく過ごしていくというもの。
システム
これまであった空中コンボやジャンプ攻撃などが無くなり、チャージ攻撃やステップ回避での立ち回りに比重が置かれている。
またボスは超気合技とは別に固有のスキルを1つまたは複数もっており、それらに注意しながら駆け引きも重要となる。
毎度おなじみのシステム。これを撃つことによりタンカバトルに移行する。
タンカバトル中は上手くコマンドを入力する事で戦闘開始時に特典を得る事が可能。逆に失敗すると敵が特典を得る上にこちらのシブ度が下がってしまう。ボス戦の際は難易度が上がる。
道行く人に土下座をすることでお金を恵んでもらったりイベントバトル以外の戦闘中に行うことにより、その戦闘を終了することが出来る。
当然だが漢らしくない行動なのでシブ度は下がる。
校章
九鬼島高校の生徒から蒐集できる。
拾うことで出席簿からプロフィールを閲覧・編集可能になる。
主に喧嘩で倒した相手が落すのだが、生徒によってはミニゲームで勝ったらくれるためただ単に喧嘩でコンプリートすることはできない。
ナンパ
一部キャラを除き男女構わず行える。
むしろ伝説を為すために男を積極的に落さなくてはならないこともある。
なんてことだ。
システムとしては最初に流れたテロップの文章になるようコマンドを入力していくのだが、裏正解も存在する。
成功すればシブ度が上がり、失敗すれば下がる。
シャミセン
基本的には上記のナンパと要領は同じであるがナンパとの違いは
こちらにメンチビームを放っている相手のみに行える事か。
ミニゲーム
テニス
一対一の形式でゲームを二本先取した方が勝ち。
…とここまではまぁ普通のテニスなのだが、そこは喧嘩番長。
相手選手にメンチビームでプレッシャーをかけプレイミスを起こさせたり強力な気合を込めたショットで相手をぶっ飛ばし体力を消耗させたりできる。
ちなみに体力がなくなった時点で今までの試合状況に関係なく勝敗は決する。
場合によっては体力0にする戦法を取った方が効率的かもしれない。
バレーボール/ビーチバレー
二体二の形式で11点先取した方が勝ち。
テニスと同じく相手選手にメンチビームでプレッシャーをかけプレイミスを起こさせたり強力な気合を込めたショットで相手をぶっ飛ばし体力を消耗させたりできる。
ちなみに体力がなくなった時点で今までの試合状況に関係なく勝敗は決する。
場合によっては体力0にする戦法を取った方が効率的かもしれない。
九鬼島高校体育館のバレーボールのパートナーは電話で呼び出す必要がある。
二周目以降では本編では不倶戴天の敵やら入院中の人間を呼び出し一緒にプレイすることが可能となる。
キャラによっては試合終了時の笑顔やガッツポーズは爆笑もの。
華ヶ崎海岸で行えるビーチバレーのパートナーは本作ヒロインの七瀬千尋で固定。
味方も相手も水着の女の子というのは実に嬉しい限りだがそんな相手でも容赦なく気合いアタックをぶちかます主人公は修羅そのもの。
吹っ飛んだ女の子は無表情で目を開いたままなので正直殺人事件にしか見えなくてかなり怖い。
サーフィン
長い距離波に乗る事とトリックを決める事でポイントを稼ぎ景品をもらえる。
高度なトリックを行うことによって当然ポイントは高くなる。
ウェットスーツを着ることもできるがあまりそれ自体に効果はほとんどなかったりする。
釣り
海釣り。
タックルとロッドを選択し距離を調整しながらキャスティングしヒットした魚を釣り上げる。
リールを巻いたり魚に上手く動きを合わせる事が肝要。
ただ巻くだけではたとえ最高級のロッドを持っていたとしても雑魚はおろかカサやらタイヤやらのゴミさえ釣り上げる事はままならない。
なかなかのシビアさを誇る。
ちなみに釣れる魚のうちにはこんなんだったりあんなんだったりする。
松方弘樹もびっくりである。
というか遊泳禁止にすべきではないだろうか。
バイト
海の家で行うことが出来る客引きのバイト。
120秒以内にできるだけ多くのお客さんに声をかけ、呼び込めるかでバイト料も変動する。
声をかけた後はシャミセンやナンパと同じく正しい文章を選ぶことで成功となる。
裏正解が存在する点も同じ。
ちなみにお金持ちや女の子の方が売上金は上がる。
学年末テスト
一年ごとに現れるラスボス。
ネットに繋げない環境下の小学生は泣いていい。
(そもそもCERO:Cのゲームだが…)
ランキングバトル
全国のプレイヤーと自分が組んだ主人公を含めた5名を対決させるゲーム。
キャラごとの属性や特殊能力、出す順番など意外と戦略要素は多い。
登場人物
朝比奈 大吾
声:興津和幸
天涯孤独
本作品の主人公。名前はデフォルトのであり変更可能。
両親に捨てられ、親戚にたらいまわしにされた過去がありゲーム開始当初はかなり荒んでいる最凶の男であったが九鬼島高校での三年間を過ごしていくうちに最強の漢へと変化を遂げていく。
家やアジトで技をセッティングすることで戦闘スタイルは千変万化する。
また基本的にはシリアスなキャラなのだが喧嘩や土下座の際のセリフ・座り方も編集できることと服装も変更できるためブリッジで気合いを回復するふんどし男になったりどう見てもスジモノになったり、あげくの果てにアレになったりとプレイヤーによってはかなりの変人になってしまう…。
片桐 龍治
声:小野大輔
九鬼島最強
九鬼島高校の番長にして普通科最強の漢。
無秩序状態であった九鬼島高校に平和をもたらした。
多くの生徒に慕われている人格者であるが、かつては初期の主人公と同じく荒んだ人間であった。
作中最強の一角を担うだけあり、戦った際に距離を置いて様子を窺っていたらいつのまにやら後ろに居たりオラオラのラッシュをブチ込んで来たり(声ネタだろうか?)と
洒落にならない強さであり一周目・一度目の対決で勝つことは至難の業である、またラストバトルに突入するには何かしらの条件を達成する必要がある。
ちなみに一度目に頑張って勝つと…
七瀬 千尋
声:川澄綾子
黒帯少女
本作のヒロイン。
父である七瀬桃太郎(ジョニー)の海の家でバイトをしている。
一年時に主人公と一度会うことになるがその際にはお互いに最悪の印象を抱く事になる。
幼少期より空手の手ほどきを受けているためかハイキックが得意で、並のチンピラでは相手にならない程の腕前。
本格的に本編に関わってくるのは二年生の夏休み以降であり、それに伴いミニゲームのビーチバレーが解禁される。
彼女の好感度を上げるか否かでEDは一部異なってくる。
ちなみにメンチビームを当てると逃げられるのだが殴ると戦闘に移行する。
娘に手を出された為かジョニーも戦闘に参加してくることが殆どなので場合によってはかなり手こずる事になる。
宇崎 総司
声:佐々木望
電光石火
主人公のクラスメイト。
地元にある八津旛中学では番を張っていた実力者。
目を引く赤いトサカが特徴的である。
高校生になってからは真面目になり、彼女を作りたかったが主人公と早々に拳を交えることになり目論見は破綻することとなってしまう。
一見するとチャラい印象を受けるが仲間のために体を張ることも厭わない屈指の漢で周囲からの人望も厚い。
主人公と打ち解けてからはテストの日を教えてくれたり一線を越えそうになった際はブレーキ役になったりと、印象的な活躍が非常に多い。
喧嘩では軽快なステップで攻撃をかわしてカウンターを当てるという戦法を得意とする。
富樫 耕一郎
声:檜山修之
剛毛無比
広島からやってきた生徒で主人公とは同学年。
広島弁と時代がかった雰囲気が混ざり合った独特の口調で話す。
ものすごいチリチリ頭であるがその点を貶すと烈火のごとく怒る。
正義感が強く、怪力を活かした喧嘩の実力も並々ならないがどこか天然気味で気合いが空回りする事も多い。
ゲーム上、共闘する場面が多いのだが、敵をジャイアントスイングで投げ飛ばしたり、電気アンマを食らわせてたり観察してみると中々面白い。
また誰かが卒業したりする際は家宝であるけしからんDVDを贈呈したり海の家でバイトした際は水着ギャルを見て鼻血を吹きだしたりと良くも悪くも高校生らしい側面が強い。
気合い技の爆裂アイアンクローは掴み技でガードが出来ないためかなり便利。
御堂 辰哉
声:子安武人
九鬼島最凶
華ヶ崎一体を仕切る勢力『華ヶ崎連合』の総長である凶漢。
主人公にとっては最大の敵となる。
かつては片桐の盟友であり共に悪事の限りを尽くしたが片桐が改心した事から袂を分かつ。
裏社会を牛耳るだけあって悪知恵が働きカリスマ性もある。
また喧嘩の実力もやはり最強クラスであり分身したりエネルギーを回復したり片桐や主人公よろしくパンチの乱打を放ち大ダメージを与えてくる。
神埼 蓮
声:広田みのる
純潔暴君
九鬼島高校工業科最強の漢。
広島最強の指定暴力団菅原会系山森組組長神崎弘忠の一人息子で不良のエリート中のエリート。
…であるが彼がその名を知らしめたのは本人の働きによるもので中学生の時に広島の高校を全て制圧したことによるものである。
実家を継がず工業科に入学した理由としては広島を仕切っている事に満足している父に不満を抱いており、全国から選りすぐりの不良が集う工業科でトップに立つことで日本最強であることを証明し父親へのアピールと跡目争いをしている他の者への手土産とするため。
警官に暴行を働いたため特少に収監されていたが刑期を終え帰ってくる。
その際に自らに挑戦してきた工業科史上最強の一年と呼ばれた難波藤丸を片腕で秒殺するなど実力は折り紙つき。
千石 雄飛
声:真殿光昭
千両役者
九鬼島高校工業科の生徒。
両腕のトライバルが特徴的な関西弁を話す陽気な少年で主人公とは同学年に当たる。
普通科を見下すことの多い工業科の生徒の中では珍しく友好的な性格をしている。
関西人なのでボケには乗ってやりたいが、面白くないと判断すれば乗らないシビアさを持つ。
また場を和ますためにジョークを言うこともあるが作中での受けは今一つであった。
元はリア充だったが……
彼の使う寸勁は作中屈指の破壊力を持ち主人公の戦闘能力によっては中盤までのボスキャラをほぼ一撃で倒せてしまう。
…が気合ゲージの消費量がハンパないため使うタイミングは考える必要がある。
手島 美咲
声:上坂すみれ
主人公が暮らした孤児院『希望ヶ丘学園』で育った少女。
主人公に好意を抱いているが攻略は出来ない。
何故だ。
余談
フリーズする事が多いため、セーブはこまめにした方がよい。