解説
ある犯罪を犯して逃亡生活に入ると誰もが一度は思いつくことであろう。外国には自分を知っている人間なんてほとんど居ない上、警察も簡単に追ってこられないというのが短絡的な理由の一つに挙げられるだろう。
犯罪白書によれば、日本人で毎年150人程、外国人で6〜700人程いるらしい。
だが実際の国外逃亡は以下のように非常にリスクが高い。
- まず海外渡航にはパスポートが必要で、空港でのパスポート確認でまずバレる。
- 更に国際指名手配がかかり、無事に逃亡先の国に辿り着いてもいつ捕まるか怯えながらの生活が続くことになる。
- また被疑者が国外逃亡したと考えられる場合、時効が存在する犯罪では被疑者が海外にいる限り時効が停止するため、時効成立までの期間逃げ果せたと思って帰国すると実際は時効が成立していないということになる。
このため国外逃亡というのは案外リスクが高いのである。