カードとしての能力
大昆虫ガイアマンティス 自然文明 (6)
進化クリーチャー:ジャイアント・インセクト 9000
進化:自分のジャイアント・インセクト1体の上に置く。
このクリーチャーは、パワー8000以下のクリーチャーにブロックされない。
W・ブレイカー
概要
デュエル・マスターズ拡張パック『闘魂編 第1弾』に収録された自然文明の進化クリーチャー。
ジャイアント・インセクトを進化元にする進化クリーチャーであり、パワー8000以下のクリーチャーにブロックされない効果を持っている。パワーは9000と高く、W・ブレイカーも持っている。
似たような効果を持っているクリーチャーが水文明のクリスタル・ランサーで、あちらと比べると、8500以上のクリーチャーにはブロックされてしまうが、パワーが1000高いという利点が存在している。
初収録された闘魂編第1弾の時のクリーチャーはパワーインフレが進んでいなかったため、ブロックされることはあまり無かった。
初収録当時、ガイアマンティスをブロックできるクリーチャーが、
の4体しかいなかった。この内、シリウスはコストが11と非常に重い且つヘブンズ・ゲートがなかった時代で扱いにくかったということ、ラ・ベイルはパワーがガイアマンティスよりも劣っているのでブロックは出来るが破壊されてしまうということもあって、実質ガイアマンティスをパワー勝負で破壊できる且つブロックできるクリーチャーはグラン・ギューレorラディア・バーレだけであった。
後に聖天使カイザル・バジキューラや開眼者クーカイのように、ガイアマンティスの攻撃をブロックできるクリーチャーも増えたが、両者共に進化クリーチャーで、前者はラ・ベイル同様にバトルで破壊されてしまうし、後者も進化元が重いという欠点もあった。
ただ、強力な効果とは逆に、進化元に対しては工夫が必要になる。登場当時は1マナの進化元としてスナイプ・モスキートがいたのだが、それ以外は3マナ以上と決して軽くなかった。そのため、似たような効果を持つクリスタル・ランサーよりも環境で活躍した経験は少ない。但し、お互いに一長一短な面があるので、使い勝手が違っていたので、このカードも活躍の機会はあった。
ところが、後になってヘブンズ・ゲートが登場すると、前述のシリウスやグラン・ギューレを簡単に出せるようになり、このカードの活躍の機会は少なくなった。現在はパワーインフレが進んでいるため、大型ブロッカーも増えているため、流石に現在ではあまり活躍していない。
しかし、現在でも効果は優秀だがパワーが低いブロッカーも存在しているため、それらを潜り抜けられる範囲であるため、ファンデッキなら呼ばれることが多いだろう。
エピソード3で裁定変更が起きたことにより、ジャイアント・インセクトをジャイアントとして扱うことも可能になった。これにより、西南の超人のコスト軽減が適用されるようになった。
現在なら、以下の方法で最速4ターン目にガイアマンティスを出すことが可能。
- 2ターン目にフェアリー・ライフなどを唱える(その際に地龍神の魔陣にすれば、手札の枚数を減らさずに4マナに到達することが可能)。
- 3ターン目に西南の超人を出す。
- 4ターン目にスナイプ・モスキートorコスト1に軽減したジャイアント・インセクトを出した後、ガイアマンティスに進化。
他にも、相手クリーチャーがいる場合は、以下の方法で最速4ターン目にガイアマンティスを出すことも可能。
- 2ターン目にフェアリー・ライフなどを唱える。
- 3ターン目にDisノメノンを出して、マッハファイターで相手のクリーチャーとのバトルに勝つ。その後にノメノンの効果でマナチャージ。
- 4ターン目にDisノメノンを進化元にしてガイアマンティスに進化させる。
また、昔は少なかった、軽量級のジャイアント・インセクトも、今では、
と、2マナのジャイアント・インセクトが増えているため、進化元も困らない状態になった。……まぁ、デスマッチとキャディはメタクリーチャーなので、このクリーチャーの進化元にすることはほぼないと思われるが。
もちろん、3マナに至っても、前述のDisノメノンが登場している。そのため、昔よりも強化されている進化クリーチャーだと言えるだろう。
ただ、このカードは初収録されたパックから一度も再録されていないので、今から入手しようと思うと苦労しやすい点が大きな欠点になることも…。
デュエプレ
アプリ版『デュエル・マスターズ プレイス』にも登場。効果はそのままであり、今回はゲーム開始直後から所持しているカード(ベーシックのカード)として登場する。
なお、アプリ版では、種族が『ギガント・インセクト』に変更されていたのだが、後になってTCG版と同様に『ジャイアント・インセクト』に戻っている。ちなみに、『ギガント・インセクト』として最初に発表されたクリーチャーである。
前述したように、ゲーム開始直後から所持しているカードであるのだが、なんと効果は全く変わっていない。似たような性能を持ちながら、TCG版ではアンコモンであった関係で入手難易度が低かったクリスタル・ランサーは、デュエプレではベリーレアに昇格されてしまい、入手難易度が高くなったため、ある意味、クリスタル・ランサーの代用として使えたこともあった。
おまけに、デュエプレでも、DMPP-01~DMPP-02環境では、ガイアマンティスにブロックできる且つバトルで破壊できるクリーチャーが非常に限られていた。具体的には、
- 天空の守護者グラン・ギューレ
- 守護聖天ラディア・バーレ
- 閃光の求道者ラ・ベイル
- 光器サーシャ(TCG版では(ドラゴンの攻撃にしかブロックできなかった)ドラゴン・ブロッカーであったので、ガイアマンティスの攻撃をブロックできなかった)
の4体だけであった。
流石にTCG版とは異なり、サーシャが通常のブロッカーに変更されたことにより、パワー勝負で勝てるブロッカーが1体増えてしまったのだが、DMPP-04『混沌の軍勢』が出るまではヘブンズ・ゲートもなかったので、ほぼクリスタル・ランサーのような感じで使用することが出来た。
おまけに、DMPP-01では、ゲームオリジナルカードとしてアンビション・ビーも登場した。同じ弾に収録されているスナイプ・モスキートと共に軽量の進化元として採用されることが多く、TCG版での昔の悩みだった、軽量の進化元が少ないという弱点も若干解消されている。同弾にはクリスタル・ランサーも相討ちで狙えるブルーレイザー・ビートルなども収録されているため、進化元については全く困らない状況になった。
そのため、クリスタル・ランサーが初心者の味方になっていたTCG版とは異なり、ガイアマンティスが無課金や初心者の味方になっているという感じで立場が逆転している。
その後、前述したように『混沌の軍勢』でヘブンズ・ゲート&シリウスセットが登場し、手軽に高いパワーを持つブロッカーが出せるようになったこと、『New Division』の実装により、軽量の進化元や優秀な進化元が次々と『New Division』で使用不可能になったこともあり、使用率はかなり落ちている状態である。
但し、前述したように、後に種族が変更されて、『ジャイアント・インセクト』になったため、西南の超人が持つコスト軽減の対象になり、若干強化されている。
余談
フレーバーテキストには、「その刃が閃くとき、邪悪を退け魔黒を滅す。」と記載されている。このフレーバーテキストに登場する『魔黒』とは、恐らくゴーストの進化クリーチャーだと思われる(ゴーストの進化クリーチャーには『魔黒』が使われているため)。カードイラストやフレーバーテキストから考えると、ガイアマンティスが『魔黒』を倒した時のイラストだと思える。
- TCG版では同弾収録である恐慌の魔黒デス・スペクターが収録されているのだが、そのクリーチャーと戦った場合、デス・スペクターの効果でスレイヤーが付与されているため、スレイヤーによる効果で破壊されてしまう。
- 逆に、絶望の魔黒ジャックハイパー(第3弾で登場)の場合は、パワー勝負で勝つことが可能だし、スレイヤーもないので、ガイアマンティスを生き残らせることが出来るため、カードイラストやフレーバーテキストのような再現をすることが可能。