大蔵省
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おおくらしょうまたはおおくらのつかさ
奈良時代から平成まで制度が変わりながら断続的に日本の財政を担当してきた行政機関の名称。
かつて存在していた日本の財政を司る行政機関の名称。「大蔵」とはかつて古墳時代の大和朝廷(ヤマト王権)が保有していた三蔵のひとつで貢物の収蔵を行っていた蔵の名に由来している(なお三蔵の残り2つは神への供物を収める「斎蔵」と皇室の財産を収める「内蔵」である)。701年の大宝律令制定により誕生した。
組織としては明治維新を挟んでそれ以前の八省のひとつとしての大蔵省と、それ以降の中央省庁としての大蔵省とで断絶こそあるものの、名称それそのものは1300年間にわたって使われ続けてきたと言える(厳密には「節部省」「会計官」など「大蔵省」以外の名称が用いられていた期間も存在しているが)。しかしながら2001年の中央省庁の再編によりそれまで大蔵省の担当していた国家財政業務と金融行政を分離する事となり、財務省と金融庁に業務を分割する形で廃止された。
なお、同じく省庁名が「宝蔵庫」に由来するイギリスのHis(Her) Majesty's Treasuryについても「大蔵省」と訳される事がある。ただしこちらについては過去に別の組織として存在していた「財務省(Exchequer)」から分離独立し再統合されたという経緯もあってのものである。
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