CV:野島健児
人物
自転車部の実務はもっぱら彼の仕事。
深澤兄妹にしょっちゅういじり回されている苦労人だが、遥輔の走りを生かせるのは自分しかいないと思っており、遥輔のために桜ヶ丘高校に自転車部を作った。
家は自転車屋。両親は離婚しており、母親は家を出て再婚して子供も産んでいる(ただし、寺尾のことも大事に思ってる)。
徹底的な研究と冷静沈着な走りが持ち味で、「精密機械」と呼ばれる。
仲間のサポートにも秀でていたが、相手選手やコースの研究、自チームのサポートを一手に引き受けてくれる嘉穂の入部によって、寺尾自身の負担がかなり軽減された。
合宿前、遥輔以上の実力があると見た、高校レース界の皇帝・鷹田大地から引き抜きを受けた。
しかし「深澤以上寺尾」と語る鷹田の発言に否定も肯定もせず、あくまでもこれからの深澤の可能性を語る。
その言動から寺尾が実力を隠蔽していることを確信した皇帝鷹田に「俺より遅いやつの下につくつもりはない」と担架を切り、引き抜きを退けた。
事実、合宿での心拍数検査において驚異的な数値を叩き出し、各校の代表選手が集まる中「この中で一番早いのは君ね」と指摘されている。
根っからのアシストタイプのレーサー。
レースではエースの保護をしたり戦況を確認するために下がったりといった守備的な走りをしていたが、本来の素質は相手チームをかき回す攻撃的な走りであり、高校選抜のレースでは、第一走者として鷹田と熾烈な争いを繰り広げた。