人物
大鳥学院に通うテニス部所属の生徒で、火巫女の計画により「鞘」に選ばれた5人目の少女。
生徒会にも所属している様子があり、他の「鞘」の少女であった高須寿々音や豊田萌夏の二人のまとめ役として、山本瀬名や古賀玲子の突然の転校の謎に迫るべく独自に動くなど、登場当初は頼れるリーダー的な存在であった。
しかし、3巻の最後に寿々音が怪人「鉄仮面」に捕まり、魂である神将の武具を抜き取られあえなく死亡。瀬名と玲子の失踪の理由も、同じように「鉄仮面」の儀式によって犯し殺されていた事を隠蔽する学院の方便であった事が分かると、綾乃は怯えた様子を多く見せるようになる。
実は綾乃も彼女達と同じ「鞘」である事が分かっていた(自慰行為中に「鞘」の証である梵字が鳩尾に浮かび上がっていたため)。
その後、4人目の「鞘」であった萌夏も儀式に捧げられ死亡。
生徒会長の大鳥香に助けを求めるも、事実を知りすぎていた綾乃は逆に消されかけてしまう。
その場は真緒達が間に入ったため助かった綾乃だったが、その後テニス部のOBであり、惚れていた相手であった高志の元に連れていかれる。だが、実は彼も学院側の人間であった。
最終的に綾乃は、「鞘」であるかどうかを確かめる為に高志に抱かれ、そのまま「鉄仮面」の儀式に捧げられてしまう。
その後、弁財天の社にて全裸姿で絶命した彼女の死体を香に発見され、玲子の死体同様、計画を調べる道具として利用された模様。その後、綾乃の死体がどうなったのかは本編では不明だが、おそらくボダイに捕食させる等の方法で香に処分された可能性が高い。
余談
作中では3巻より準レギュラーとして活躍、またアダルト描写面も豊富に描かれた綾乃。
しかし、触手アニメの金字塔と言われる淫魔聖伝の登場人物でありながら、彼女には触手シーンが一切存在しない。
メインヒロインである大鳥三姉妹は勿論、他の「鞘」の少女達にも全員、短いものもあるにせよ触手との絡みはあったにもかかわらず、である。
そのため、綾乃はある意味本作で最も不遇なヒロインともいえるかもしれない。
同じ「鞘」でありテニス部所属であった古賀玲子とは、直接的な関わりは本編では描かれていないが、事件の裏で暗躍する学院側の人間に恋慕しており、最終的にその相手から裏切られ、儀式に捧げられて殺されてしまうという点は一致している。