概要
「実質実力者」の浦和泉高校吹奏楽部部長(1-51話)。冬美より1歳年上。あだ名は「ナツ」。全話皆勤であり、後述するように実質的な主人公を千夏とする説もある。以下は千夏視点で叙述する。
元々は萌葱の姉と同じ高校の音楽科に通っていたが、1年の途中で吹奏楽の名門であった浦和泉高校に編入した。しかし現顧問黒目が就任してから部員が次々に消え、残るは3年の数名のみという事実を知る。3年生の引退後、冬美に会うまで彼女は唯一の吹奏楽部部員であった。そのことから「フルートひとり」という別のあだ名がついた。
彼女はあだ名のようにフルート担当なのであるが、音楽科に通っていたことから分かるように才能もあり、これに限らず木管・金管・打楽器の全てを卒なく演奏することができる。またフルートを鼻の息で吹くこともでき、吹き語りをすることもできる。(作中で明かされるのは演歌のみであるが)歌唱の才能もある。
冬美のことを可愛いと思っており、抱きついたり・写真撮影(盗撮・念写含む)をしたりする(その際、ネコミミ(しっぽ付き)になる)が、これは彼女に対する特別な思いにも由来する(作中ではその直接的描写がなく、間接的描写のみであるため異論もある)。前述したように彼女の孤独を破ったのが冬美であり、また冬美の千夏に対する気遣いなどから、単なる先輩・後輩の関係を越えた思いが生まれ、冬美に対する、ある意味異常とも言える執念・行動はこれに由来するものと考えると説明がつく。ほたるの妄想も単なるそれではなく、その千夏も気づかない思いに由来するのではなかろうか。
「うらバン!」は冬美の入部のシーンから描かれており、また多くの場合冬美の視点から叙述されるため、多数説では冬美を主人公とする。ところが以下に述べるような理由から千夏を主人公とする少数説がある。
・冬美自体はあまり目立つ子ではなく、コハルの影に隠れがちである(主人公属性の希薄化)。
・作品全体を通して千夏と冬美のかけあいが一番多い。
・全話皆勤。
・浦和泉高校吹奏楽部再建を最初から見た人物である。
・最終回でウィーン留学から一時帰国させるなど、作者にとっての超重要人物であること。
・最終回掲載号の「まんがタイムきららCarat2011年12月号」の読者プレゼントは、冬美ではなく千夏の色紙であった。
尚、参考図ではネッカチーフの色が水色となっているが、正しくはオレンジ色である。
関連イラスト
表記ゆれ
単行本2巻の部員紹介では、川坂「地」夏と書かれているが、本文や他の巻の紹介で「千」夏と表記されているため、誤記の可能性が高い。