帝国(白猫プロジェクト)
ていこく
獣人の皇帝をトップとする立憲君主制の国家。複数の海域を支配しており、白猫の世界でも最大の力を持つ国である。
建国以来、〈白〉に属すると云われる神獣から加護を受けており、それを根拠に白の王国の後継者として名乗りを上げている。
同じく白の王国の直系を主張する聖王家が中心の連邦とは相容れない関係にある。
あらゆる種族の共存共栄という理念が土台にあり、獣人や半獣などの亜人種が多い。最近では人間の数も増えてきており、種族間の摩擦も増えてきている。
具体的な成り立ちや、いつ頃に建国されたかは不明だが、その歴史は連邦の成立より古い。
元々は獣人族でも力の弱い種族を中心とした小国だったが、様々な種族を取り込んだことで大国へと成長を果たした。
600年前に簒奪者ツァラが真の皇帝として皇帝の地位を奪った過去がある。皇帝はあやうく処刑されかけたが、無人島に脱出して難をのがれ七王国(現在の連邦)に亡命する。のちに、ツァラの率いる帝国軍と七王国軍との戦争が勃発。最終的にツァラは聖地ディルムンに封印され、再び皇帝に帝位が戻ることとなった。その歴史は現在、帝国で人気のオペラにもなっている。
世界最大規模の国家として世界に幅を利かせている帝国だが、その内情は一枚岩という訳ではなく、『皇帝』『元老院』『帝国議会』の3つの権力が牽制し合っている複雑な状態である。
帝国議会を最高決定機関としているが、元老院の影響力も非常に強い。
皇帝
帝国を建国したネズミの獣人。
亜人種が人間に差別されることが多かった時代、一代で大国を築いた傑物である。
元々は絶対君主制を敷いていたが、帝国議会が作られたことにより、その権力は形骸化していった。今では形だけのお飾りとなり、元老院や帝国議会に揶揄されているが、多くの国民からは敬愛されている。
元老院
皇帝の諮問機関。建国時に帝国に加護を与えた神獣の血統を持つ六家の大貴族で構成されている。
神獣宮と呼ばれる、皇帝すら容易に立ち入ることができない聖地に議事堂を構えており、遠隔の島から己のソウルの分身をここに送り込み、リモート会議のような形で帝国を牛耳る計画を密かに企てていた。
しかし、ミューレアの持つ『闘争のルーン』と『レヴナントの科学力』により目覚めた簒奪者ツァラに殺された。今ではこの件に関わってないバルキオル大公だけとなった。
帝国は世界最大の軍事大国でもあり、階級によって上下関係が細かに定められている。最高司令官は帝国首相。
陸軍
帝国の主力を担う軍。皇帝が獣人である関係か、人間よりも身体能力が高い獣人族が中心である。
海軍
ルーンシップや潜水艦を多数抱える軍。精鋭揃いで、実戦経験も豊富。また、武勲艦も多い。