概要
2020年10月14日、桜月氏によってTwitterに第一話が投稿され、それを皮切りに不定期で更新されるようになった。当初はシリーズとしてのタイトルはなく、2022年2月11日にタイトルが決定した。
また、正式に小説が執筆される以前より幾人かのキャラクターは存在しており、その内の一人の過去を描いた作品も存在する。pixivにおいても、書籍化の際に改訂された当作[矢下琉栞の過去pixivnovel:<19381816>]が投稿されている。
ジャンルとしては、現代ファンタジーに分類されると思われる。
あらすじ
月に住む不老不死の人型の種族である『月の民』。月の民の国の一つ『桜の国』の貴族の生まれである桜月は、特異な体質により幼少期より幽閉生活を経て地球にある神戸という街で暮らすことになる。
登場人物
メインキャラクター
桜月（さくらづき）
「ううん。私はこれでいいの」
「ホントに良かったの？俺の言ったこと、もしかしたら嘘なのかもしれないのに」
本作の主人公。桜の国を統べるトップ、樺月の子として産まれたが、国の事情や猛毒を持った花粉が体から噴出する特異な体質により、幽閉生活を送るが、その後逃亡。
月読尊ことツクヨミの協力により、条件付きで猛毒体質を制御してもらい、地球に住むことになる。彼女曰く「不思議な力を感じる」ようだが…。
序盤に大きく見た目が変わる。
闇月（やみづき）
「…お前ならどっちを選ぶ？」
桜月の裏の顔を名乗る、彼の心から分離した存在。桜月の負の感情や痛覚…いわば「人間らしい部分」を預かった。しかしそれは『禁忌』にあたることらしく…
赤や黒を基調とした和服に身を包んでいる。
矢下琉栞（やじた・るしお）
「シナ？シナなのか！？」
地球で出会った少年。別の星から地球に迷い込んでしまった様子で、耳が細長く尖っている。IQ640の天才的頭脳の持ち主で、特に電子機器の扱いに長けている。運動神経と料理の才はない。
翔（しょう）
「上からの命令でこいつを殺しに来たってわけ」
月での逃亡生活を送る桜月の命を狙うアサシン。奇襲を仕掛けるも「黒い少年」に邪魔をされ失敗、挙句逃げられてしまう。
後に再会した時には、後述する赤蝶の協力もあって和解、桜月家に住み着くこととなった。
桜月家の同居人たち
氷雨ユキ（ひさめ・ゆき）
「今回貴方たちの案内を任された専属うさぎです、よろしくね♪」
桜月家に住むうさぎの少女。元は月影郷に多く住んでいるうさぎ達の一匹だったが、ツクヨミから桜月達の補佐をするよう依頼を受け、彼らと共に地球へと発った。
月見月の姉。
氷雨月見月（ひさめ・つきみづき）
「ちょっと姉さん、色々言い忘れてる」
桜月家に住むうさぎの少女。元は月影郷に多く住んでいるうさぎ達の一匹だったが、ツクヨミから闇月達の補佐をするよう依頼を受け、彼らと共に地球へと発った。
バイトで家を留守にすることが多い。
ユキの妹。
月魄羅雷（げっぱく・らら）
「俺は死にたくて飛び降りたんすよ！助けて欲しいなんて思ってなかったのに！」
桜月家に住む魂の男の娘。高層ビルの屋上から飛び降り自殺を図るが、偶然にも通りかかった桜月によって救助・保護される。初めは目的を阻害され憤っていたが、彼に掛けられた言葉に救われたことで桜月に恋情を抱き始める。
翡皐苹果（ぴおか・りんご）
「あっはは！その絶望感！いいね、久しぶりの感情だよ！」
桜月と契約した悪魔。投獄された桜月の元に現れ、契約を結ぶことで彼の肉体に乗り移り脱獄。その後も彼の危機を救ったり、混乱に陥れたり、何か目的があるかのような素振りを見せたりと、敵か味方か怪しい存在。
現在は桜月家でタピオカドリンクの販売店を経営している。
氷雨三白（ひさめ・みはく）
「ご主人、まだ起きないの…？」
桜月家に住むうさぎの少女。幽閉生活を送っていた頃の桜月の元に訪れたことがあり、「ある夜」に桜月家に現れる。
ユキや月見月と面識がある、と本人は言っているようだが…？
縄月（なわづき）
「家族に会えるなら…なんだってする」
桜月家に住む迷子の少年。八重桜が咲き乱れる夜中の公園で桜月と出会い、その後桜月家を訪れたことで家族として養われることに。そこで桜月によって縄月と名付けられた。
生きて家族に会えるようにと、桜月の計らいで後天的に月の民になった。
月魄羅霧（げっぱく・らむ）
「姉貴が居ないあの家なんて耐えられなかったんだ」
羅雷の双子の妹。魂として転生を続ける兄に会うために後追い自殺をして、月で翔、琉栞、ユキの協力によって羅雷と再会を果たす。
関連イラスト
