概要
恵美まどかとはハンドレッドノートの探偵チーム、「スワロウテイル」の名探偵である。
プロフィール
人物
<スワロウテイル>の名探偵。「記憶」の天才。
18歳の頃、「自分の能力が役立つのであれば」という理由でネストに入所した。
異常な怠け者で、三度の飯どころかこの世の何よりも寝ることが好き。
仕事に対するやる気にはムラがあり、やる気がない時は何をしても動かない。
その傾向は2年前の「ある事件」をきっかけに強くなった。
天使のように美しい顔に似合わず、気に入らないことがあると容赦のない毒を吐く。
生まれつき一般的な意味での「道徳心」にやや欠けており、犯罪者よりもむしろ「衆愚」を憎む。油絵を描くのが好きで、入所前に覆面画家として描いた数枚の絵は、今でも高値で取り引きされている。
人付き合いは「面倒だから嫌い」。鏡は「正直だから嫌い」。
性格
すくいようのない怠け者。寝ることが大好きで、だらしない側面を持つ一方、いじめをおこなった犯人が誹謗中傷をうけるかもしれない場面に対し、「人の痛みを想像できないような奴らは同じ目に合わせるしかない」と返すなど辛辣で冷酷、悪意に敏感な側面を併せ持つ。
また、「記録者が殺されたら」という想定に返し、「殺した相手が生まれてきたことを後悔するくらい徹底的に復讐する」と返しており、仲間思いな一面もある。
能力
記憶
「記憶」の天才。ハイパー・サイメシアの亜種。
恵美まどかは目にしたものすべてを映像として保存しておくだけでなく、脳内でのスロー再生や逆再生をも可能にする異能者である。
たとえば恵美は、事件現場に向かう最中、無意識のうちに見た花壇に足跡があったことを、「後から発見する」。着ている服の裾にシミがあったことを、ネクタイが曲がっていたことを、眼鏡に傷があったことを、恵美はすべて「後から発見する」。
すべての偽証、隠匿は、世界を記録するまどかの頭脳の前に、あらゆる意味を喪失する。