概要
『愛染香篇』に登場した危険な劇薬であり、本篇のキーアイテムである。
名前はおそらく「愛染明王」に由来しており、流通されている規格品はショッキングピンク色のハート型の薬物というこれ見よがしな見た目をしている。
吉原の遊女たちが、業務に専念するために使用してきた代物であり、いわば惚れ薬である。その効果は強烈であり、少し嗅いだり接触しただけで作用し、「薬が作用してから初めて見た異性や異性の身体のパーツ」に強力な恋愛感情や性欲を引き起こす。摂取量によって効果の強さや持続時間が変動する。ひどい場合には、合理的な思考や行動ができなくなったり、見境なく性欲が暴走しモンスターと化す。
また、火にくべたり強い衝撃を与えると粉が飛散して広範囲に被害を起こす。
当然ながら裏取引されてきたアングラの商品であり、表社会での流通も使用も禁止されている。
劇中では様々なトラブルを巻き起こした。あろうことか、主人公が一番のモンスターと化し、愛染香の特性を用いてわざと被害者の女性たちに近づき、介抱すると見せかけて一目ぼれさせて「ハニー」を量産した。