俺は、流されてるゴミみたいにこの世界にいるんじゃねぇ・・・
俺は、俺の意思で今こうしてここにいるんだ・・・!!
概要
高橋ヒロシ作の漫画『QP』の登場人物の一人。ドラマでは斎藤工が演じている。
本作の主人公石田小鳥の親友で、石田が表側の主人公なら我妻は裏側の主人公ともいえる存在である。
ブリーチで脱色した金髪をオールバックにし、分厚い黒のサングラスをかけている。服装は純白のロングコートにスーツと全身白づくめ。(登場初期は反対に黒づくめが多かった)背中一面に龍の刺青を背負っている。
度胸と頭脳を兼ね揃えたキレ者だが、自分の力のみを信じており、他人を全く信用していない。
幼少期に母親が他界し、その後父親にも見捨てられ、町工場で働いていた母方の祖父に育てられた。
その出生から小学5年まではいじめられっ子だったが、小鳥達と出会い暴力の世界に身を投じる様になると『数こそ力』、『力こそ全て』という概念に囚われていき、成長するにつれ暴力から脱却しようとする小鳥達とは反対に、裏社会の世界にのめり込んでいってしまう。
そして、両者の決別のきっかけとなった暴力グループとの抗争後の襲撃で首に負った銃弾によって声帯が潰れ、二度と喋れなくなった。(左首の横には今もその時の銃創が残っている)
彼を主役にしたスピンオフ作品「QP外伝 我妻涼」(ドラマ版「QP」はこちらを主題としている)では、トムとジェリーという二人の部下を引き連れ、当初弱小と言われていたグループ『天狼会』の首領(ボス)となっている。だが上記の信条と性格が災いしてか、部下二人を含んだ古株達からはあまりいい目で見られておらず、陰では「長生きできない」「破滅型の人間」と呼ばれている。
だが、決別してしまった親友の小鳥や当時の仲間達には心を許しており、時おり昔を思い出しては一人懐かしんでいたり、ドラマでは次々と部下を失い孤立していく中、情報屋のエイジに対しては何処と無く信頼を寄せているかの様な描写もある。また自分を育ててくれた祖父の事も忘れられず、祖父に良く似た人物を見かけた時は無意識に後を追いかけている。