概要
秋田書店『どこでもヤングチャンピオン』で連載中の、「外交」にスポットを当てた漫画作品。原作者による略称は「あすてき」。
原作は『幼女戦記』ほかで人気の作家カルロ・ゼン、漫画制作は『七都市物語』『土漠の花』など、ミリタリー系の作画で定評のあるフクダイクミ。また、世界観監修は『ストライクウィッチーズ』『ガールズ&パンツァー』などの監修・脚本として知られる鈴木貴昭、軍服監修は、軍事研究家・イラストレーターとして活躍する吉川和篤が担当している。
あらすじ
蒸気が唸り、艦隊が空を駆ける、絢爛なる架空世界。
ドラゴンフライ皇国は、『皇帝同盟』と結ぶべきだという主張の『艦隊派』、『協商』との友好関係を続けるべきとする『条約派』の2つに分かれ、内部対立を深めていた。
『皇帝同盟』へ属するべき、バスに乗り遅れるな。という風向きが強くなる中、ユトランド上空の戦争で大きく戦況が変わる。
結果、新人女性士官、アメリア・オーメロッドは関係が悪くなりつつある『協商』国家ブレタニケに、『条約派』の正論モンスター海軍中将、ハラルド・ウィルストーンと共に駐在武官として乗り込むことに!
一歩間違えば、世界大戦。
国、大使館、貴族、マスコミ……あらゆるものを利用する、『英雄を必要としないため』の闘いが始まる。
これは、国家の趨勢を懸けた駐在武官たちの本格外交業務戦記である!
主要人物
- ハラルド・ウィルストーン
本作の主人公。皇国の伯爵にして皇国海軍中将。
正論を信奉し、徹頭徹尾理屈と道理に忠実。相手を正論で圧し潰したかと思えば、相手に頭を下げることも辞さない二面性を使いこなす。軍人として卓越した才覚を持つが、理に適わないものを理解していない。言い換えると「人の心」がわからないという短所を持っている。それゆえに嫌う相手も多いが、その地位と才能で全てをぶちのめしてきた正論モンスター。
ハラルドの対抗勢力に所属する人物曰く「人格は腐りきっているし性根はドブネズミだが、清廉潔白で硬骨男な良い貴族」。
- アメリア・オーメロッド
ハラルドの副官に任命された新品中尉。
兵学校では主席だったが、傍流ながら「尊い血」を引いていたために配属先がなかなか決まらなかった。
ハラルドの所業にドン引き、振り回されながらも日々奮闘中。