物語作中内で多くの女性キャラを毒牙にかけた講談高校の男子高校生。
一見するとどこのクラスにも一人は居そうなお調子者でスケベなダメ少年だが、その実態はひたすらエロ願望に忠実で、その欲望を満たすための労力を惜しまない女体調教の天才。気に入った女と見れば、下卑た妄想を交えつつ、真っ先にどう調教するかを嬉々として企む。頭は悪いが女を陥れる算段には無駄に知恵が回り、どんな相手だろう狙った女は容赦なくその人格や心が情欲で破綻するまで追い詰め、自分に逆らえないマゾ女に仕立て上げてしまう。
特に悪辣なのはその手口と容赦の無さで、ターゲットを陥れて調教の糸口を掴むためならばどんな卑劣な手段も辞さず、自分に好意を持っている相手や不幸な境遇の相手でさえ、これ幸いとばかりに喜んでその相手を罠に嵌めるためのネタに利用するなど、とにかく冷酷無慈悲で性質が悪い。それでいて菊丸本人にこれと言った悪意や罪悪感はなく、それこそ遊びのような感覚で、ただただ止め処なく溢れ出る己がエロ願望に従っているだけに過ぎないのである。
エロ少年漫画には欠かせない「読者にエロを提供する役回りのスケベキャラ」の一種ではあるものの、その中でも常軌を逸した性質の悪さを持つ危険人物であると言わざるを得ない。