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一部魔法にはネタバレが含まれます。注意してください



概要編集

この記事は大森藤ノ(原作)、青井聖(作画)による日本の漫画作品「杖と剣のウィストリア」に登場する魔法の一覧を記載するものとする。


本記事は基本的に漫画準拠であり単行本十一巻までの内容を含みます。




魔法編集

杖と剣のウィストリアの魔法世界は「魔法絶対至上主義」とまで言われており、権威とは「魔法」であり、力とは「魔力」であり、英雄とは「魔導士(メイジ)」である。とのこと。

リガーデン魔法学院ではこれらの魔法を研究、学ぶことで、単位を獲得し「魔法使いの塔(メルセデス・カウリス)」に上るために日々学習を続けている。


基本的に魔法は「炎」「水」「風」「土」「雷」「闇」。そして「光」の七属性が存在しており

そのなかでも攻撃魔法と防御魔法に分かれている。作中では氷の魔法は水属性に分類されており、闇魔法は光を除く炎、水、風、土、雷の五属性を内包している。


光属性は、そもそもの使い手が少なく現状判明している魔法も一種類しか存在していない。


さらに、基礎ともいえる共通魔法(コモンマジック)というものも存在しており実習(ダンジョン)で必須ともいえる探知(サーチ)の魔法や隠密(ハイド)の魔法、召喚魔法結界魔法などはこれに該当、応用したものと思われる。


魔法には「下位」「中位」「上位」「最上位」と呪文の量が多い魔法ほど高い威力や優れた効力を発揮する。


一唱節~ニ唱節『下位魔法』

二唱節~九唱節『中位魔法』

十唱節以上『上位魔法』


上位魔法を上回る呪文量を必要とするのが『最上位魔法』


(さらに最上位魔法の上には「極位魔法」というものが存在しているらしいが今のところ明言されたはいない。)


最上位に向かうにつれて効果は上昇するが、それに伴って魔力も大きく消耗する。


基本的に(エルフを除く)魔導士が持つ適正属性は一つであり、二属性以上持つ魔導士は「ムルトス」と呼ばれ重宝されている。



作中で一部の魔導士が使用している「血統〇伝」は名家と呼ばれる貴族の中でのみ伝承されている『秘伝魔法』と呼ばれるもので、他の魔導士では使用することができない『専用魔法』のようなものになっている。エルフのみが使える幻の風景を召喚する固有魔法『幻想魔法』もこれに類するものであると考えられる。


新たな魔法を創出することは、メルセデス・カウリスに上る手段の一つとされており、原作ではエルファリアの「十二の氷秘法(エル・グラス・フロース)」は規格外の才能として比較されている。



詠唱編集

「魔法」を発動させるための準備、合図であり、『魔の言の葉(スペル・ワード)』と呼ばれる呪文を歌い上げることの通称。


魔法の位を上げると、詠唱も長くなるため呪文の総量で『超短文詠唱』『短文詠唱』『長文詠唱』『超長文詠唱』と分けて呼ぶこともある。


詠唱中は呪文に集中するために動くことができないという欠点が存在しているが、詠唱技術でもあり魔力を正確に制御できるものが扱うことができる『無詠唱』や「白の芸術(アルス・ワイス)」による『継承詠唱』、エルフの秘儀である『並行詠唱』はこの欠点を克服することができる。


一般的な魔導士は『無詠唱』を極意としており、下位魔法から上位魔法までの魔法を詠唱無しで発動することができる。だが扱いを間違えてしまうと不発動や暴発(これは大森藤ノの別作品「ダンまち」に登場する「魔力暴発(イグニス・ファトゥス)」と同様と思われる。)



魔法一覧編集


名称が判明した魔法のみを記載しています。




第一巻編集


紫昏の氷刻(リラーク・アイムス)

詠唱不明

使用者:エドワルド・セルフェンス

闇属性の魔法

凍結効果を持つ闇属性の下位魔法。原作では特に魔法名は明言されていなかったが、大森藤ノのxで判明した。外部リンク


黒禍の火番(ダクス・ダルビカンス)

詠唱不明

使用者:エドワルド・セルフェンス

闇属性の魔法

黒炎を放つ闇属性の下位魔法。エドワルドは第二話でこの魔法を重複発動(オーバーラップ)することで弾幕を張り巡らせていた。


黒檻(ダージ)

詠唱不明

使用者:エドワルド・セルフェンス

闇属性の魔法

闇(アニメではエドワルドの周辺に漂っていた影)がドーム状の壁となっている。その防御はウィルの蹴りを簡単に防いでしまうほど。




第二巻編集


大円形自然領域(マグナトラス・リングール)

詠唱不明

使用者:妖精の派閥

幻想魔法

『妖精の派閥』による大規模術式。魔導大祭内で行われた『奪冠(クラウン・アタック)』で発動され、小火山地帯、湖沼地帯、岩石砂漠地帯、草原地帯、樹海地帯を召喚した。


血統地伝(ロワール・シーク):巨兵の指装(ゴルトレット)

詠唱「宿れ大地の雫、護れ鉄鋼の陸」

使用者:コレット・ロワール

秘伝魔法

「封血のアミュレット」を使用して発動した魔法であり、土属性の手甲を生み出す。ウィルはこの手甲でゴーレムを殴り飛ばした。この手甲の効果なのかトラップから放たれた岩弾を地面を殴ることで、盾を生み出していた。


血統地伝(ロワール・シーク):巨剣の斬骸(アルジオラス)

詠唱「堵列せよ、剣征の墓標」

使用者:コレット・ロワール

秘伝魔法

「封血のアミュレット」を使用して発動した魔法であり、土属性の剣を幾つも生み出す。『奪冠(クラウン・アタック)』ではウィルが普段使用している「破魔(モリア)の剣」が使用できないためか、この剣を使用して戦闘していた。

シオン→ユリウスとの連戦に耐えうる程度の耐久度がある。


燃え盛れ焼滅の丘(イフラムス・バーデリオン)

詠唱「灰燼よ、今はなき死都の残滓よ。想起せよ、汝を焼き払いし炎苦(えんく)の記憶。思い出せ、汝を消し去りし焦土の焔奏(えんそう)。還らぬ故郷(おまえ)の火槍を以て、今こそ我が仇(てき)を焼き尽くす」

使用者:シオン・アルスター

炎属性の魔法

上位魔法。シオンが放てる最大の魔法。その火力は、射線上にあった樹海を消し飛ばされるほどの威力。学生の時点で上位魔法を扱えるのは一部のエリートのみ。


火鷹の護人(ホグルス・ガルディナス)

詠唱「燃え、啼き、激して、飛べ。此処は翼の領空。汝の名、それは守護者にして火鷹(ひよう)」

使用者:シオン・アルスター

炎属性の魔法

中位魔法。各属性に存在しているであろう「守護者(ガーディアン)」の魔法。シオンを乗せて軽々飛行できる機動力を持ち、高速修復を可能としている。守護者(ガーディアン)の体内には核(コア)が存在しており、そこを砕かれると消滅してしまう。


竜殺しの焔叫(ドラゴス・ノウル)

詠唱「天礫(つぶて)よ、アドラスの遺志よ。嵐を纏い、災禍を謳い、竜伐の名のもとに降りそそげ」

使用者:シオン・アルスター

炎属性の魔法

中位魔法。上空に幾つもの魔法陣を展開して、そこから炎を放つ広範囲殲滅魔法。シオンは「火鷹の護人」の突撃と同時攻撃で発動させた。




第三巻編集


氷炸(グラスト)

詠唱不明

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

下位魔法。作中では「白の芸術(アルス・ワイス)」で生み出した分身を爆散させることで、ウィルを凍てつかせた。自爆攻撃であり、魔法を爆発させることで氷爆を放つ。


白の芸術(アルス・ワイス)

十二の氷秘法(エル・グラス・フロース)一の法

詠唱不明

使用者:ユリウス・レインバーグ、エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

エルファリアが生み出した、十二の魔法の一つ。「一の法」の名の通り十二の氷秘法の中で最も初めに生まれた魔法。自分と同じ氷像を生み出す「分身魔法」。守護者(ガーディアン)のように自動で動くのではなく、完全他律制御なためユリウスはチームを組んでいた「ルナイス・アレート」と「ジョルア・モレーン」に魔法の補助をしてもらう事で完全な発動を可能としていた。

ユリウス一人では四~八体の分身を同時に動かすことは出来ず、固定砲台になってしまっていた。


エルファリアがこの魔法を生み出したのは二歳のころであり、そのころにはもう十人の完全な分身を可能としていた。


幼い頃に生み出した魔法の為か、いくつか弱点があり、分身の内部温度は術者の平均体温の真逆(マイナス36度から37度)であり魔法の行使によってはさらに下がってしまう。制御が完璧でなければ、冷気が漏れ出て分身の足元に氷片が生まれてしまうため本体と分身の判別が用意になってしまう。


エルファリアがこの魔法を生み出したのは「ウィルを独り占めして、ずっと遊んでほしかったため」だったが、ウィルには「イジメられていた」と勘違いしていた。


氷嘆の塔塊(ゼルネア・カウリース)

詠唱不明

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)中位魔法。巨大な氷塊を対象に向けて降らせる魔法。魔法の範囲も広くその大質量で圧し潰すことができる。ウィルは受けたものの内側から出てきた。


氷壁(フォール)

詠唱不明

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)下位魔法。指定した位置に氷で出来た壁を発生させる。二巻ではコレットも土属性の同様な魔法を使用していたことから、各属性に似た魔法が存在しているものと思われる。


蒼氷の詩人(グラス・イーティア)

詠唱「氷よ、奏でよ」(小説で判明)

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)下位魔法。魔法陣から氷弾を放つ魔法。各属性の下位の攻撃手段としてこれと似た魔法が存在していると思われる。ユリウスは「白の芸術(アルス・ワイス)」で分身した八人で一斉掃射を行ったが、ウィルには突破されることになった。


花の夢(ロリア)

詠唱「咲き誇れ」

使用者:イグノール・リンドール

幻想魔法

エルフにだけに許された幻の風景を召喚する固有魔法であり、花畑を出現させた。イグノールの幻想魔法は幻想魔法は幻を実体化できず、触れても通り抜けてしまう。


血統雷伝(オーウェン・シーク):騎士甲冑・雷装(リゾルデ・デュア)

詠唱「嘶け、雷精。我が使命とともに」

秘伝魔法

オーウェンザウス家の秘伝魔法であり、付与魔法(エンチャント)。雷を纏うことで超高速移動を可能とし、杖に纏わせれば雷の剣のように振るうことで敵を切り裂くことができる。




第四巻編集


探知(サーチ)

詠唱不明

使用者:魔導士(メイジ)

共通魔法(コモン・マジック)

敵を感知し、異常を察知する魔導士(メイジ)たちが属性関係なく発動できる「共通魔法」。魔導士がダンジョンを進むうえで必須となる「基礎にして極意」とされている。

万能ではあるが、弱点も存在しており、巧妙な罠は補足しづらく魔導士では隠密魔法(ハイド)を使用することで潜り抜けることができる。さらにイヴィル種などモンスターの中にも探知を潜り抜ける個体が存在するため過信はできない。


颶風の乱爪(ゼフィロス・ユビー)

詠唱不明

使用者:イグノール・リンドール

風属性の魔法

(おそらく)中位魔法。自身の周りを嵐のように風を巻き上げ、モンスターを切り刻む。周辺にいたクリムゾンアントの大群を一撃で全滅させた。


火頂の夢(ナルドリア)

詠唱「来たれ」

使用者:イグノール・リンドール

幻想魔法

エルフにだけに許された幻の風景を召喚する固有魔法であり、周囲に炎の砦を出現させた。イグノールの幻想魔法は幻想魔法は幻を実体化できず、触れても通り抜けてしまう。


深緑の狩人(ヴェルデス・ラーナ)

詠唱「鏃よ、射貫け」

使用者:イグノール・リンドール

風属性の魔法

下位魔法。渦のように風を巻き起こし、対象を吹き飛ばす。各属性の下位の攻撃魔法と思われるが負傷していたイグノールは詠唱をすることで威力を上げていた。


嵐の夢(アルリア)

詠唱「応じよ」

使用者:イグノール・リンドール

幻想魔法

エルフにだけに許された幻の風景を召喚する固有魔法であり、深緑の狩人(ヴェルデス・ラーナ)のように風を出現させた。イグノールの幻想魔法は幻想魔法は幻を実体化できず、触れても通り抜けてしまう。幻想魔法しか有効手段がない「バルカール」に通じなかった。


王森の召界(アルヴス・リングール)

詠唱「応じよ、来い、開け」

使用者:イグノール・リンドール

幻想魔法

エルフにだけに許された幻の風景を召喚する固有魔法であり、かつてエルノールが創り出した「王の森」の一部を出現させた。イグノールが初めて実像として召喚することができた幻想魔法。大質量の木々でバルカールを圧し潰した。


聖女の処刑剣(ダグルス・ヒルデ)

詠唱「血の涙、断頭の祝福、呪われし乙女の深聖」

使用者:エドワルド・セルフェンス

闇属性の魔法

鎖につながれた錨のような剣を出現させ、首を落とす魔法。エドワルドは一撃で「大暴走(スタンピード)」を引き起こしたイヴィル・センチネルの大群の首を刎ねた。


門(ゲート)

詠唱不明

使用者:首無し

転移魔法

魔女王メルセデスが生み出したとされる、転移秘術。遠くに存在する、または異空間に封じているものを魔法陣を通じて呼び出す。作中では十層に出現したイヴィル・グランドデュークを十一層に呼び出した。




第五巻編集


黄土の隠者(フルバス・ジュエリ)

詠唱不明

使用者:コレット・ロワール

土属性の魔法

下位魔法。岩の塊を打ち放つ魔法。グランドデュークの足止めに使用されているため、各属性に存在している下位の攻撃魔法と思われる。


紅貴の従士(イグニス・ルークス)

詠唱「炎よ、従え」

使用者:シオン・アルスター

炎属性の魔法

下位魔法。炎を打ち放つ魔法。グランドデュークの足止めに使用されているため、各属性に存在している下位の攻撃魔法と思われる。


凍え哭け氷鉄の森(アルメンタ・アウリスカス)

詠唱「凍土の檻、破天の雹、悠久は遠く、刹那は過ぎ去る。涙の竪琴、蒼氷の調べ、全ては停滞の中に。愛よ散れ、恋よ去れ。我が身は未練(お前)を断ち切った。血を捧げ骸に誓え。我が身は護人(もりびと)哀娘(アーシャ)の墓標を守る者。其は極地に咲く森の園」

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

上位魔法。コレット、シオン、イグノールにより下位魔法の足止め。「白の芸術(アルス・ワイス)」の「継承詠唱」を経て発動したユリウスの奥の手。氷結魔法の一斉爆撃。グランドデュークにはあまり効果を見せなかった。


血統雷伝(オーウェン・シーク):騎士甲冑・雷装(リゾルデ・デュア)雷翔(アルギス)

詠唱不明

使用者:リアーナ・オーウェンザウス

秘伝魔法

上記で説明した、「騎士甲冑・雷装」の速度特化と思われる魔法。グランドデュークの懐に潜り込み、一撃を与えようとしたが、障壁によって防がれてしまった。


血統地伝(ロワール・シーク):巨兵の短剣(ゴルテール)

詠唱「轟け、鋼の断崖。砕け、峡谷の石刃」

使用者:コレット・ロワール

秘伝魔法

「封血のアミュレット」を使用して発動した魔法であり、土属性の大剣を生み出す魔法。ありったけの魔力を込めたことで、グランドデュークの鉄壁とも言われる片翼を斬り落とした。


炎貴の魔剣(イグニス・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

シオンの「紅貴の従士(イグニス・ルークス)」を破魔(モリア)の剣を通じて喰らい、発動した作中最初の「魔剣(ウィース)」。強敵であったイヴィル・グランドデュークを炎の刃で一刀両断しした。


秩序の光秤(ロア・エルザ)

詠唱「裁け、破邪の賢王」

使用者:アロン・マステリアス・オールドキング

光属性の魔法

現状唯一の光の魔法。高位の殲滅魔法でありグランドデュークを倒した後消耗したウィルたちを襲ったセンチネル、ガード達を一網打尽にした。




第六巻編集


楽園隔つ五杖の大境界(ヴェンデス・テルミナリア)

詠唱不明

使用者:至高の五杖(マギア・ヴェンデ)

結界魔法

一年に一度、空を封じ魔法世界を天上の侵略者への侵攻を防ぐために張り直される、大術式。空には月を模したような魔法陣が常に浮いており、その満ち欠けによって効力が視覚化されている。この魔法は「至高の五杖」ですら発動後は魔力を消耗してしまうため、境界祭(テルミナリア)で起こった一連のテロでは動くことができなかった。

この魔法が張られたときがこの世界での一年の始まりであり、効力が切れるときが一年の終わりでもある。


鍋番の護人(ケリドス・ガルディナス)

詠唱不明

使用者:クレイルウィ・セラ

魔法の種別不明(名前から推測するとおそらく鍋魔法)

守護者(ガーディアン)の魔法であり、ゴーレムのような形状の守護者を召喚する魔法。「魔導士殺し」によって消滅させられてしまったが、防御力は十二分に存在しているものと思われる。


青流の従者(クリスト・リース)

詠唱「水よ、奉れ」(小説で判明)

使用者:ロスティ・ナウマン

水属性の魔法

下位魔法。水を打ち放つ魔法。深層種(ディノボロス)を迎撃するために使用された。各属性に存在している下位の攻撃魔法と思われる。




第七巻編集


無慚の雷薬(イム・リューグ)

詠唱不明

使用者:エドワルド・セルフェンス

闇属性の魔法

(おそらく)中位魔法。電撃効果を持つ闇属性の魔法。深層種(ディノボロス)の肩を抉るほどの威力を持つ。


大釜の水鏡(ケリドス・アクルム)

詠唱「煮え滾れ」

使用者:コルドロン・アヌーブ

鍋魔法

(おそらく)下位魔法。『光』に吹き飛ばされたディヴェンデから建物を守るために発動した防御魔法。







自己を変革できない者に───世界を覆すことなんてできない!!この世界で剣(きみ)が目指した杖(もの)とはそういうものの筈だ!!思い出せ!君の起源を!取り戻せ!君の始まりを!


『鍵』は既に解き放たれている!!


さぁ、剣を執れ


旅に出よう


闇の丘を越え、偽りの空を超えるために!!


君はもう『答え』を知っている!その胸に宿る『魔法』の名を!


産声を上げろ! 君の『魔法』の名は──────!!





『勇気』!!




さぁ、抜き放て





「勇気」

詠唱不明

使用者:ウィル・セルフォルト

フィン曰く「『ちっぽけな意志』そして何ものをも切り裂く『白銀の光』」。ウィルは「魔剣(ウィース)」を通じて伝承に記された世界を始めた「始源の鍵」と呼ばれる魔力とはまた違った力、「第五源素」を使用することができるようで、「白銀解放(リミットオフ)」した状態の魔剣は「魔導士殺し」の魔法の無効化という法則を無視した。

「白銀解放」時の速度はアイリス曰く「『光』が魔物を次々と屠っていく」と形容されるほど。(現にウィルが通過した道は抉り取られているように剝がれていた。)


氷姫の魔剣(アルヴィス・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

エルファリアの魔法を装填したことで発動した魔剣(ウィース)。「第五源素」を通じることで、「魔導士殺し」の法則を無視し凍てつかせた。ディヴェンデが放った砲撃すらも凍てつかせ、その無慈悲で圧倒的な強さから、至高の五杖の氷姫の杖を彷彿とさせた。

刀身を拡張することも可能であり、最終的にはディヴェンデを一刀両断し、砕いた。


万氷千蒼の凍神殿(フリューゼル・カルデネイア)

十二の氷秘法(エル・グラス・フロース)七の法

抜杖抜剣(オーバーロード)最大召喚(フル・バースト)

使用者:ウィル・セルフォルト

氷姫の魔剣(アルヴィス・ウィース)時に発動したエルファリアの開発した七番目の魔法。「首無し」が門を通じて召喚した深層種(ディノボロス)の大群を一撃のもとに凍てつかせた広範囲の殲滅魔法




第八巻編集


蒼氷の魔剣(グラウス・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

ユリウスの魔法「蒼氷の詩人(グラス・イーティア)」を装填したことで発動した魔剣(ウィース)。素の力ですら「ゾクトニア」を両断したウィルの重い斬撃に魔法が乗ったことで、その威力をさらに高めていた。

抜剣召喚(ロードバースト)を行うことで「氷車(グラウス・ミール)」を発動した。




第九巻編集


氷囀の護人(フリード・ガルディナス)

詠唱「凍てつき、囁き、静まり、舞え。汝の名、それは守護者にして氷鳥(ことり)」

使用者:ユリウス・レインバーグ

水属性の派生、氷の魔法

中位魔法。各属性に存在しているであろう「守護者(ガーディアン)」の魔法。低級の守護者でありその姿は小鳥。ウィルの魔剣(ウィース)をより長く維持するための鍛錬として使用されることになった。


昔日の魔剣譚(トアーブ・ヒストリア)

詠唱「誓約をここに、剣の忌み名を伏せ、御血筋(みちすじ)を辿る。鍵穴はここに、魔女の御名を借り、今物語を開く。解錠。」

使用者:ケリドウェン

過去を「想起」させる魔法。ウィルの記憶を想起させることで「想填」のきっかけを与えた。小説では「力」を使うたびに記憶が消えていくウィルに「剣の記憶」を補完するだけの魔法である「編纂・傷だらけの魔剣譚(リバーブ・ヒストリア)」が存在しており、おそらく同系統の魔法と思われる。


氷涙の静女(ティアリス・ノノ)

詠唱「止まらぬ涙、貴方に捧ぐ悠久」(小説にて判明)

使用者:エルファリア・セルフォルト

下位魔法。散弾のように氷弾を放つ魔法。エルファリアは「白の芸術(あるす・わいす)」で五人に分身した状態で放ったものの、「魔造兵器(クリーチャー)」の「魔法反射」により跳ね返されてしまった。


氷涙の魔剣(ティアリス・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

エルファリアの魔法「氷涙の静女(ティアリス・ノノ)」を装填したことで発動した魔剣(ウィース)。ウィルが一番最初に発動した魔剣であり、「第五源素」を使用しているのか魔法反射の法則を無視して魔造兵器の腕を凍らせて、仕留めた。


氷涙の魔剣(ティアリス・ウィース)・再装(リロード)

想填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

ウィルがケリドウェンの協力の元発動することが可能になった「想填」。自身に溜め込んだ魔力の欠片を読み込み、自身の魔力で魔剣を発動する。ウィルはイメージとして「一冊の本」をイメージしていた。威力そのものは外部の魔力に頼る「装填」に比べると落ちるが、それでも中位魔法以上の破壊力を持っている。

自分の力だけで発動するためか、普通の装填よりも負担が激しく乱発はできない。


閃雷の蛮族(ゼルギア・サガ)

詠唱「轟け、雷哮」

使用者:ゼオ・トルゼウス・ラインボルト

雷属性の魔法

(おそらく)下位魔法。ウィルに「一撃凌いでみせろ」と言い放たれた魔法であり、ゼオの魔力で放たれた影響か、砲撃ともいえる威力をほこり、ウィルです防御も回避も不可能と判断してしまうほどの火力だった。


閃雷の魔剣(ゼルギア・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

ゼオの魔法「閃雷の蛮族(ゼルギア・サガ)」を装填することで発動した魔剣(ウィース)。防御も回避もできないゼオの必殺を凌ぐために、魔法を喰らったことで魔法自体の威力を半減させた。




第十巻編集


暴き貫け聖鏡の氷芒(リヴァール・カランティビウム)

詠唱不明

使用者:エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)上位魔法。鏡のような形状の魔法陣から氷の光線を放つ魔法。無詠唱で発動した「凍え哭け氷鉄の森(アルメンタ・アウリスカス)」と同時にゼオに向けて放たれたが、彼は無傷で出てきた。


凍てつき堕ちよ星骸の槍(ステラス・ナテア)

詠唱不明

使用者:エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)上位魔法。氷で出来た超大型の槍を幾重にも放つ魔法。無詠唱で発動した「凍え哭け氷鉄の森(アルメンタ・アウリスカス)」と同時にゼオに向けて放たれたが、彼は無傷で出てきた。


雷裂の魔笛(ヴォルガン・フルート)

詠唱不明

使用者:ゼオ・トルゼウス・ラインボルト

雷属性の魔法

(おそらく)下位魔法。腕の動きに合わせて雷閃で切り裂く魔法。エルファリアの「白の芸術(アルスワイス)」の分身体を一撃のもとに殲滅した。


大魔氷炸(グラングラスト)・十二連陣(ドグラ)

詠唱不明

使用者:エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

(おそらく)上位魔法。ユリウスが使っていた「氷炸(グラスト)」の強化版の魔法。エルファリアは分身に内蔵していた遠隔魔法陣(リモートサークル)を展開し、「分身内蔵魔法陣作動(サークルオン)全陣連結(フルコネクト)」したことで発動した。


雷霆

詠唱無し

使用者:ゼオ・トルゼウス・ラインボルト

雷属性の魔法

雷の魔法ではあるが、実質ゼオしか使用することができないため、その在り方は「秘伝魔法」に近いもの。正確に言えば「魔法」ではなく、「単に魔力を垂れ流しているだけ」。魔法術式に頼らずに魔力の流出だけで全てを置き去りにするほどの速度を誇る。全身に電流を流し込むことで反応速度をも超増幅した強襲は魔導士では対応しきれないと語られている。

その速度は、至上の五杖(マギア・ヴェンデ)最速の魔法発動速度を持つエルファリアを遥かに凌ぐ。


氷王秩序・絶対零界(ミルダス・フリドリーテ)

十二の氷秘法(エル・グラス・フロース):十の法

詠唱不明

使用者:エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

エルファリアが生み出した、十二の魔法の一つ。「十の法」の名の通り十番目に生まれた魔法であると思われ、エルファリアの奥の手と言われている霜雪の結界魔法。発動条件が難しく「効果範囲内のエルファリアの魔力の五割を放出」しなければ発動することができない。エルファリアに近付くほど氷結に囚われて動きが封じられてしまう。


エルファリアがこの魔法を生み出したのは「恥ずかしがり屋のウィルを捕まえて抱きしめるための魔法」だったらしい。


怒り狂え英雄堕落の雷牛(ヴィルガス・アルゴ・トルゼウス)

詠唱「簒奪者が来る。無実の光よ。罪なき瞳よ。約束されし栄光の頂よ。汝の偉業は毒蛇によって反転する。虚偽の咎。謂れなき代償。罪過の烙印は血の海へと。堕ちろ雷名。雷讃は翻り汝の愛は屠る。砕けよ理性。慟哭が"討伐せし怪物(ミノス)"の仮面を望むのなら。偽罪(いつわり)至るは実現(まこと)の塵斧(おの)。簒奪せよ。蹂躙せよ。虐殺せよ。毒蛇を贄に開け絶望の宴。魔王は嗤う。界騙る儚き花の永遠賛歌。滅べ万雷王国、愚かな終末をここに。」

使用者:ゼオ・トルゼウス・ラインボルト

雷属性の魔法

作中の魔法の中でも強力な「最上位魔法」杖の名を関していることから至上の五杖(マギア・ヴェンデ)引いては「到達者」になる条件として最上位魔法の取得が求められるものと思われる。

ゼオは詠唱中をエルフの秘技でもある攻撃、移動、呪文を同時展開する「並行詠唱」で発動までの時間を稼いでいた。

雷と雷雲で出来た鎧と斧を身に纏う金色のミノタウロスを作り出し大規模な質量攻撃を放つ。


高く舞え守護凍園の氷鳥(グレイシア・ラスト・アルヴィス)

詠唱「白氷が満ちる。暴禍の渦。引き裂かれし護盾(たて)。争乱の爪痕。楽園は死に絶え、白銀が覆う。民は消え、侵略者(てき)は絶え、そして後には何もなく。氷城に魔女はただ独り。涙は墓に、祈りは灰に、誓いは果てへ。孤独の玉座は今、守護者を名乗る。凍土の翼。番人の嘴。白き真理。其は連鎖を断つ氷天(そら)の王。賢者は謳う。界騙る儚き花の永遠賛歌。至れ銀世界。争乱なき天空をここに。」

使用者:エルファリア・アルヴィス・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法

作中の魔法の中でも強力な「最上位魔法」杖の名を関していることから至上の五杖(マギア・ヴェンデ)引いては「到達者」になる条件として最上位魔法の取得が求められるものと思われる。

エルファリアは分身が呪文を引き継ぎ、詠唱を繋げる「継承詠唱」で発動までの時間を稼いでいた。

氷結で出来上がった超大型の怪鳥を作り出し、大規模な質量攻撃を放つ。


ディオ・グレイル

詠唱不明

使用者:レフィーヤ・ウィリディス、フィルヴィス・シャリア

障壁魔法

二つの最上級魔法の衝撃から周囲を守るために張られた障壁魔法。スターシステムなのか何かの伏線かはわからないが、魔法名、そしておそらく効果もダンまちに登場する「ディオ・グレイル」に酷似している。



第十二巻編集


・名称不明

詠唱「気絶せよ(スターク)」

使用者:リアーナ・オーウェンザウス

雷属性の魔法

(おそらく)下位魔法。エマを気絶させるために使用された電撃魔法。傀儡魔法によって操られたエマを解放するために放たれたと思われるが、効果を発揮することはなかった。


傀儡魔法

詠唱不明

使用者:シェイド

禁呪

魔女花(ベラドール)の香りを嗅がせることで対象の記憶に潜って心傷(トラウマ)を見つけなければならず、本編内容を考えると対象の弱った精神に入り込み操作するといったもの。操作した対象の魔法を自身の属性に染め上げることで魔法すらも制御下に置いている。

本編では


血統闇伝(ベルゼム・シーク):魔影の狩蔓(マブラス・カヅール)

詠唱「踊り、絡めて、啜りとれ」

使用者:シェイド

秘伝魔法

影の中から鎖を出現させて、対象を拘束し魔力を吸収する魔法。ウィルとリアーナは雷の派閥で鍛えられた速力を以て凌いでいたが、ただの魔導士では所見殺しといったものになっているらしい。


雷隊の連矢(サジウス・レオ)

詠唱不明

使用者:リアーナ・オーウェンザウス

雷属性の魔法

(おそらく)下位魔法。アニメにて先行登場していた、雷の矢を連帯にして放つ魔法(確認したところ魔法名が異なっているため完全に同一かは不明)。本編では闇属性になった「颶風の乱爪(ゼフィロス・ユビー)」で防御されることになった。


雷装の魔剣(デュアルス・ウィース)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト

魔剣(ウィース)

リアーナの秘伝魔法「血統雷伝(オーウェン・シーク):騎士甲冑・雷装(リゾルデ・デュア)」を装填することで発動させた魔剣(ウィース)。同じ魔法を発動させたリアーナと同等の速度で動くことが可能になり、エマの出した守護者を一瞬で殲滅した。リアーナとは同じ前衛同士という事もあり以心伝心で動くことが可能になった。


雷迅の剣尖(バトラス・ライオール)

詠唱不明

使用者:リアーナ・オーウェンザウス

雷属性の魔法

(おそらく)下位魔法。杖に雷を纏わせて剣先のように飛ばす魔法。ウィルの雷を纏わせた斬撃と同時に放っており、防がれてしまったものの付与魔法が重なったことで相応の威力はあるものと思われる。


西風の息吹(ガリウス・ヴェーゼ)

詠唱不明

使用者:エマ・クレバー

風属性の魔法

(おそらく)下位魔法。風の障壁を正面に展開する魔法。闇属性が付与されたことによってウィルとリアーナの同時攻撃を防ぎきるという結果を残した。


血統闇伝(ベルゼム・シーク):魔影の傀儡花(マブラス・アレール)

詠唱「埋まり、抉り、支配しろ」

使用者:シェイド

秘伝魔法

傀儡魔法の正式な魔法名。対象の内側に潜ることで傀儡とする魔法。ウィルに使用した際にはウィルの内側に巣くっていた魔女に強制的に弾かれてしまった。


黒覇(メルギトール)

装填完了

使用者:ウィル・セルフォルト?

魔剣(ウィース)

シェイドの「血統闇伝(ベルゼム・シーク):魔影の傀儡花(マブラス・アレール)」を装填することで発動させた魔剣(ウィース)。闇属性の魔法を装填し、極大の闇の斬撃を放った。この魔剣発動時にウィルの右目が内側に巣くっていた魔女と同様に禍々しい五芒星が輝いていた。


黒塵(ノスト)

詠唱不明

使用者:シェイド

闇属性の魔法

(おそらく)下位魔法。黒い煙のようなもので目くらましをする魔法。逃走用の魔法のようでありウィルとリアーナ相手に逃走を成功させていた。


伝達(テレパス)

詠唱不明

使用者:クレイルウィ・セラ

共通魔法(コモンマジック)

対象間の思考をリンクさせて、直接頭の中に声を届ける魔法。クレイルウィが内偵の事を隠すために使用した。





本編未登場の魔法編集


冬雪の槍(ロット・ヒエルスノウ)

詠唱「槍となれ。穂先を纏え。優雅たる冬争(とうそう)」

使用者:ユリウス・レインバーグ、エルファリア・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法。

中位魔法。小説にて登場。白雪の槍を放つ魔法。学生時代のエルファリアがユリウスの使っていたのを一目見て完璧に模倣した貫通魔法であり、エルファリアの魔力を込められたことによって、その威力は必殺とも言える火力を誇っていたが、天上の侵略者の斥候には効かなかった。


氷結の祈園(フレイズ・グレイス)

詠唱不明

使用者:エルファリア・セルフォルト

水属性の派生、氷の魔法。

(おそらく)中位魔法。小説にて登場。周囲を凍らせる魔法。キャリオットの放った「紅貴の従者(イグニス・ルークス)」を放つ前にと向かってきた魔導士を周囲の森ごと凍らせるために放ったが、高温の魔力を身に纏うキャリオットは凍り付くことはなかった。


編纂・傷だらけの魔剣譚(リバーブ・ヒストリア)

詠唱「誓約をここに、剣の忌み名を伏せ、御血筋を辿る。破れた頁(ページ)をここに。魔女の御名を借り、今、物語を編む」

使用者・コルドロン・アヌーブ

小説にて登場。「魔女王の遺産」であり、「剣の物語」を補完するための魔法であり、エルファリアが探していたウィルの欠損した記憶をもとに戻すための魔法。使用時点では解読し、完全に習得出来ていない状態だったためコルドロンでも完全に編纂することはできなかったが、定期的に魔法を使用することで記憶の欠損を抑えていた。

本編に登場した「昔日の魔剣譚(トアーブ・ヒストリア)」はこの魔法の完成系と考えられる。




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杖と剣のウィストリア

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