概要
CV:石川界人
セガの作品ヒーローバンクに登場するキャラクター。ゲーム版ではヒーローバンク2から、アニメ版では第26話「決着¥最初で最後の大ゲンカ!!」の最後に少しだけ登場。
目にかかる長い黒髪と赤いヘッドフォンに黒ジャージが特徴的な少年。ガッポリカンパニーのヒーローバトル部長。カイト達とは違い初めから青いバンクレジスターを所持している。
日本政府からブーチョッキンと共に送り込まれた謎のエージェント。総理の電脳アドバイザーに就任している天才少年。
総理大臣からの特命を受けたカイトの『監視役』(ゲーム版では『社外監査役』の表記)として行動を共にすることになる。
クールな性格で、無鉄砲で熱くなりやすい主人公・豪勝カイトとは衝突することが多い。財前ミツオからはマイペースな人と呼ばれた。
口癖は「ツケにしておいてやる」
プログラミング技術に長けていて、なぜかいつもきなこ棒をくわえている。
「ヒーローバトル」では、バスケットプレイヤープログラムをヒーローバトル用に改造した彼専用のクレジット・ローンウルフを装着する。
バスケットボールを使った攻撃を使い、代表的な必殺技は「ムーンフォールダンク」。
漫画版では4巻第17話「侵入!B(ブラック)・M(マネー)・S(スクール)!!」にてブラック・マネー・スクール最高トレーダーとして初登場した。学校に侵入していた豪勝カイト、天野ナガレ、財前ミツオ、兼丸フクタのうちミツオとフクタ(後半ではカイト)の相手をすることになる。
アニメ版・ゲーム版
勘違いするな、ツケにしといてやる
アニメでの初登場は26話からだが、ヒーロー着と共に登場したのは第29話 「ゼニこそ力¥天王寺龍牙上陸!!」。ヒーロー着のデータの破壊を防ぐため電磁介入し、カイトを救った。
ゲームでは学校の屋上で龍里千と由利露藩との決勝後の七服神戦にて初登場した。生身での初登場は、同じく学校の屋上で差押えの塔を壊す際に登場。借金取り立てアプリことブーチョッキンを登場させたり、序盤はナガレの代役をしたり、ワープマシン『消すだけ』(トイレワープマシン)をセットしたりと活躍の場は広い。
漫画版
「きさまらでは――――、相手にならん!!!」
クレジット・ローンウルフの技《ムーンライトダンク》ですぐにミツオとフクタを追い込むも、無駄な戦いだとして一時試合を放棄。カイトらに帰るよう指示したが、学級委員である天王寺龍牙に巨大ハリセンで一喝された。
その後は試合に乗り込んできたカイトを片付けるためムーンフォール・ボムでエンター・ザ・プライズを追い込むも、油断してしまい自身も負傷してしまった。しかし、始めに龍牙に提示された1分でケリをつけるという条件を満たせなかったため、龍牙に金的攻撃を食らうところであった。が、その攻撃をカイトが受けるという意味で助けてもらい、カイトら4人を電脳世界から逃がした。
この先ネタバレ注意
アニメ第46話「昇進¥セキトは一体何部長!?」にてセキト自らマネーゴースト=安立純守の息子であることを打ち明けたが…
実はセキトは人間ではなく、安立純守が自分の息子に似せて作られた自立型のプログラムである。
なお、「桜田セキト」という人間は存在していたそうだが、幼少期に亡くなっているとの事。
最後《アニメ版・ゲーム版》
カイト達とともに最後の七服神・火計凶介との激闘を制した直後に七服神の黒幕八神飛鳥によりセキトはヒーロー着クレジット・ローンウルフを含む一部のプログラムデータを奪われてしまう。
(ゲーム版)無限にエネルギーを生み出す永久機関を取り込んだ八神を倒すことができないガッポリカンパニーは窮地に追い詰められる。が…
『強制停止コマンドだ……。そのくらい、用意してねえわけが……ねえ、だろう……。』
セキトはブーチョッキンのプログラムを使い八神の永久機関を一時停止することに成功
しかし元は自らのエネルギー源であったためセキト自身も更に衰弱してしまう。八神を倒せばセキトも消えてしまう…カイトはセキトの真実を知り八神を倒すことに迷いが生まれていた。
『カイト……!しっかりしやがれ!!破産の塔は……完成、しているんだぞ!おまえの家族が!友達が!日本中で出会った人たちが!金をもうけるだけのロボットみたいにされちまってもいいのかっ!?』
カイトは悔しがりながらもみんなを救うため、そしてセキトの「プログラムとして役目を果たしたい」という思いのもとプライズエンドラゴンの兆ド級必殺技『バクエンドラゴンラッシュジャパン』を放った。
『セキトは幸せ者だな。』 『帰ろう、セキト。私たちのいるべき場所へ。』
八神との激闘を制した後に現れた安立はセキトを連れてどこかへ行ってしまった…
ゲームクリア後に安立の元を訪れると……
(アニメ版)その後カイト達と協力して八神を追い詰めるが、伝説の十円玉を取り込んだブーチョッキンと協力者達のヒーロー着を取り込まれてしまい絶体絶命に陥る。
『爆弾プログラム起動!』
セキトはウイルスプログラムとして一時的に八神を乗っ取ることに成功するが、あくまで一時的でしかない為カイトに自分ごと爆破させるよう懇願した。
その後カイトはセキトごと八神を『バクエンドラゴンラッシュジャパン』にてプログラムを完全停止させ、そのプログラムは消滅した。
最後《漫画版》
カイトと共に龍牙を倒すことに成功したが、それ故に強化された身体を八神に奪われてしまう。その力を使われ不死鳥・ザ・ウルフへと成った八神だったが、カイトのプライズ・¥(エン)・ドラゴンに敗北し、セキトはヒーロー着として破壊された。
最終回では自身のヒーロー着とカイトのプライズ・¥・ドラゴンを組み合わせたドラゴン・¥(エン)・ウルフとして登場した。
セキトからのメッセージ《アニメ版》
『こうなることは前から覚悟しつぃた。でも今では、マネーゴーストに感謝してるくらいなんだぜ。おかげでお前たちに会えたんだからな。体がデータだとしても、お前たちと過ごした時間、俺は確かに人間でいられたような気がする。
カイト。ガッポリカンパニーをいつか本当の会社にしろよ。
ミツオ。カネにくらむなよ。八神みたいにはなりたくはないだろ?
フクタ。おまえは女に気をつけろよ。
ナガレ。このバカたちのケツふいてやれるのはお前だけだ。
じゃあな』
セキトからのメッセージ《ゲーム版》
『カイト、ミツオ、フクタ、ナガレ。これを見るとき、おまえらはオレの正体を知っているだろう。安立純守には息子がいたが、幼くして他界した。その息子に似せて作られたのが、オレだ。人の形はしていても、しょせんアバター。実体化したデータでしかない。だからオレは、安立純守の指示に忠実に従い役目を果たせばいいと思っていた。だが、おまえらと行動を共にするうちに、オレは自分が人間じゃないことを忘れた。楽しかった。おまえらといた間、本当に楽しかったんだ。それだけで、オレを作り、おまえらに会わせてくれた安立純守に感謝してる。彼が父親だと、素直に思えるようにもなった。ありがとう。みんな、おまえらのおかげだ。オレがいなくなっても、今まで通り元気で騒がしいおまえらでいてくれ。人間じゃないオレさえもこんな気持ちにさせてくれた、おまえらのままでいてくれ。そんなおまえらの仲間だったことが、オレの誇りなんだから。』
セキトからのメッセージ《漫画版》
『……、カイト…。』
「セキト!! セキト!!おまえ――――、もとにもどったのか!!」
『いや…、』
「セキト?」
『ここでお別れだ…。
オレというヒーロー着が破壊された今、オレの存在もここで終わる…。』
「なっ…。セキト…!?」
『最後におまえとやれてよかったぜ…。ありがとな、カイト…。』
「セキト…!!
バカヤロー、最後なもんか!!!
いいか!いつでもいっしょだ!!!」
『フッ…。……あぁ、そうだな。
オレたちはいつでもいっしょだ…!!』
余談
キャラクターであるセキトの生みの親は漫画版ヒーローバンクの作者である伊原しげかつである。
また、『セキト』という名前の由来は流れ(ナガレ)に対して、せき止(セキト)めるから来てるとのこと。ツイート
いつも口にくわえていたきなこ棒はUSBである。
アニメではセキトが人間ではない伏線がいくつか存在しており、給食を食べない、広島でお好み焼きを食べないなど。またOPなどでも度々電柱の上に立っていたりする。
漫画版とアニメ・ゲーム版との大きな違いはセキトがヒーロー着という存在で登場するという点か、八神のような人物が現れた際の止めるためのウイルスプログラムという存在であるかという点。前者は漫画版、後者がアニメ・ゲーム版である。