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森茉莉

もりまり

日本の小説家・随筆家。文豪・森鴎外の長女(1903年1月7日 - 1987年6月6日)
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概要編集

1903年東京・千駄木生まれ。森鴎外と2番目の妻の間に生まれた。

鴎外をはじめ周囲の大人たちに溺愛されて育ったが、わがままなお嬢様気質のため周囲との衝突が絶えず、10歳にして既に教師に反抗して転校する事件を起こしている。

最初にフランス文学者の山田珠樹と結婚、夫についてフランスに渡っていた期間中に父と死別。2人の息子を出産後したが夫の芸者遊びに我慢しきれず息子たちを置いて出奔した。

その後東北帝大教授の佐藤彰と再婚したが、都会育ちのお嬢様気質からうまくいかず実家に返される形で離婚、その後は長らく働かず実家で暮らしていた

第二次世界大戦後、鴎外の著作権が切れたためアラフィフにして自活する必要に迫られ、文筆家として活動を始める。

1957年に父を題材にしたエッセイ「父の帽子」でブレイク。


随筆には父・鴎外への思慕が色濃い。小説家としてはやおい少年愛)の先駆者であり、耽美的な世界を独特の華麗な文体で描いた。


生活力はなかったが料理だけは得意であった。

1987年に心不全で死去。85歳没。死後2日が経過しており、いわゆる孤独死であった。


著書編集

『父の帽子』

『靴の音』

『濃灰色の魚』

『恋人たちの森』

『枯葉の寝床』

『贅沢貧乏』

『記憶の絵』

『私の美の世界』

『甘い蜜の部屋』

『ドッキリチャンネル』

『私の美男子論』

『貧乏サヴァラン』

『ぼやきと怒りのマリア ある編集者への手紙』

『マリアのうぬぼれ鏡』

『マリアの空想旅行』

『森茉莉私の中のアリスの世界』

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