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概要編集

『母と暮せば』は、山田洋次監督による邦画作品。

主演は吉永小百合


井上ひさしが構想していた「ヒロシマ」・「ナガサキ」・「沖縄」をテーマにした「戦後命の三部作」の遺志を山田が引き継ぎ、「ナガサキ」をテーマに制作された。


なお、吉永は母親役を演じるにあたり、息子役の二宮和也に「幼少期の写真をください」とお願いし大量に送って貰った写真を自宅の棚に飾って役作りしていたとのこと。

登場人物編集

浩二の母であり、クリスチャン。助産院を営んでおり、妊婦の自宅に出向いて出産や産後ケアなどをしている。浩二が生きていた頃から体が弱く、血圧の薬を服薬している。浩二が幼い頃に夫を結核で亡くし、数年前に長男はビルマで戦死、唯一の家族であった次男・浩二までも原爆で亡くしてしまう。8月9日の長崎原爆で跡形もなく爆死した浩二のことが忘れられず法事をせずに陰膳を続け、3年後に亡霊となって現れた彼と再会する。


伸子の息子で、唯一の家族。医師になるため、長崎医科大学に通う学生だったが、8月9日の長崎原爆で跡形もなく被爆死してしまう。3年後に亡霊となり、伸子のもとに現れる。本人曰く、「母さんの諦めが悪いからなかなか出てこられなかった」とのこと。


浩二の恋人で、終戦後にてんじん小学校教諭となった。体が弱い伸子のために、時折伸子の家を訪問しては家事を行い、この3年間実の母娘のようにお互いに支え合ってきた。控えめな性格だが一方で頑固な所もあり、浩二からは「賢いが世間知らず」と評されている。3年前は女学生だったが戦時中三菱重工業長崎兵器製作所茂里町工場に動員され、8月9日は腹痛で工場を休んでいたため被爆を免れる。

浩二は、死後も彼女の幸せを願っており、それが気がかりとなっている。


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