『三体』の主人公。中国科学院の院士であり、ナノマテリアルの研究に従事している。写真撮影を趣味とし自宅に暗室を作りライカM2を愛機とする。その作品はローカルなコンテストで優勝する腕前。
2007年、多数の科学者が短期間で自殺する事件が発生した際、彼らが「科学フロンティア」という組織と関係があることが判明し、彼らの自殺の調査に協力するよう警察官の史強より要請された。以後、彼は一連の異常な出来事に巻き込まれる。
ある日、写真撮影の最中に、「カウントダウン」を目撃する。科学では説明できない現象に直面し混乱した彼は、やはりナノマテリアルの研究に従事している申玉菲を訪ね、「研究を中止すればカウントダウンは止まる」と奇怪な話をされる。研究を中止し実際にその通りになり、他にも彼女に予言された奇怪な現象を目の当たりにする。
彼女を通じて、オンラインゲーム「三体」の存在を知り、汪淼は三体ゲームにログインして試行錯誤の末にゲームをクリアし、地球三体協会の集会に招待される。そこで、組織の総帥の正体を知る。