渡る世間にメガトンパンチとは、桜玉吉の短編作品である。ファミコン通信増刊号、後に「ファミコミ」Vol.1に掲載。単行本化としては「しあわせのかたち」4巻に収録。
作品解説
80年代子供向け雑誌に出てくるような未来家庭と、その隣に越してきたサイバーパンク家庭のある日のやりとり(?)を描いたギャグ漫画である。
登場人物
ラルフ家
天才科学者ラルフパパとその家族たち。ラルフパパが作成した荒唐無稽な超未来的機械に生活をサポートさせて生活している。なお、世界観そのものは現代の東京である。
ミマ
本作の主人公1。長い金髪に赤いレオタード状のスーツ姿の少女。16歳。舌足らずな口調とどこか浮ついたような思考回路が特徴だが、一家内では比較的常識人であり芯は強い。
パパ
「ラルフ」であると思われるが名前不明。一家の主。ミマの父親に当たる。ラルフ家の生活をサポートする超未来的機械の製作者であるが、考え方が未来に行き過ぎていて世間の常識にはかなり疎い。
ママ
ミマの母親。ラルフパパ程ではないがこちらもかなり世間からはズレている。単行本の人物紹介では「ラルフママ」とされているが、作中では一度だけ「洋子」という名前が出てきている。
久美
ミマの姉。20歳。茶色のボブにボディコン風のスーツ姿の娘。基本的にお色気担当。
小野家
ラルフ家の隣に越してきた一家。サイバーパンク映画の世界に生きる人々。繰り返すが世界観そのものは現代の東京である。
美真(みま)
本作の主人公2。ラフなショートカットにサバイバルジャケット姿の少女。一家では比較的常識人であるが、家庭環境の影響か粗暴な口調が目立つ。
クズ
脳改造やキメラ作成、コンピュータのクラッキングやドラッグ等、サイバーパンクな科学を趣味とするサイバー下道青年。美真の兄と思われるが作中で兄扱いされている場面は一度もない。
団平
一家の主。美真の父親。体がほとんどサイギーグと貸しており、自宅のコンピュータに常時接続されている必要がある(が、終盤の展開を見るかぎり必須ではない模様)。喋る際には頭頂のスリットからホログラム投射を行う。
千代
美真の母親。この一家には珍しい江戸っ子。