本作タイトルの元ネタである楳図かずおの作品については「ひびわれ人間」を参照されたし。
日々我人間(ヒビワレニンゲン)とは、桜玉吉による漫画作品である。
概要
週刊文春連載。作者である桜玉吉の日々の生活を、若干の創作を交えて描く私記的作品である。
桜はエンターブレインのコミックビームを始めとする各雑誌で同様の日記漫画作品を何度か連載しており、本作はその流れを汲んだ私記作品である。とはいえ刊行元がエンターブレインから文藝春秋に変わった関係と、何より本作連載開始から最初の1年半程度は東京都内の某ネットカフェに自主的に缶詰になっていた(「漫喫漫玉日記」も参照されたし)関係や、その後は伊豆の自宅においてほぼ隠棲生活に入っていることもあり、「漫玉日記」シリーズでお馴染みの名物登場人物は桜の家族以外全く出てこない(さらにその中でも「のんきな父さん」のモデルにもなったお父上が作中時期にインフルエンザにより世を去られているとのこと)。
なお、このネットカフェの住民状態を離脱した理由は、「KADOKAWAのO氏から、傘下の若手作家にいざとなれば玉吉のようにネカフェ生活をすればいいと言い始めている者がおり、示しがつかないと叱咤された」ためとのこと。
コミックスは文春文庫刊・既刊3巻。1/2ページを使用しての連載という本作の特性を活かし、B6横使いという珍しい装丁になっている。1冊に150ページほどのため、刊行ペースは約3年に1度。