物語
時は平安末期。鞍馬山に住まう大鳥の怪、シャガは気まぐれで救った童子、牛若丸の護衛を任される事となった。
平家より放たれた刺客を退けながら奥州平泉へと向かう旅路でシャガが見つける新しい自分とは――。
キャラクター
射千(シャガ)
平安京の北、鞍馬山に住まう大鳥の妖怪。
人と寿命が違い、すでに三百三十の歳を重ねている。
人間に興味を持つ。
牛若丸
父・源頼朝が平家に討たれた後、平清盛の前に連れ出され首をはねられるところを、池禅尼の願いにより、寺に預けるという事で命だけは助かる。
妖女(アヤメ)
鳥の妖怪、シャガの妹。
姉を慕っているが、人間には興味がない。
平清盛
「平氏にあらずんば人にあらず」と言わしめ
隆盛を極める平家の棟梁。
平家への不満に対し過敏になり、
京の都にかむろと呼ばれる密偵を放つ。
豊姫(とよひめ)
いつからか、清盛の側に寄り添うようになった
白拍子の姉妹の姉。
二人の美しさは、瞬く間に国を超え、遠く知れ渡った。
依姫(よりひめ)
白拍子姉妹の妹。
人当たりの良い姉とは対照的に、
無口で感情を表に出さない。
山に住む娘
人里を離れ、山の上に住んでいる娘。
麓の村の者も、滅多にその姿を見ない。
農村の男
山の麓にある農村の男。
村人の間で、山に住む娘と会っていると噂されている。
化け物
山に住むと言われている化け物。
馬をもたやすくたいらげる。