脳が無い(物理)
概要
無脳症とは先天性の奇形症でその名の通り脳がないと言うわけではなく大脳半球が欠如、全損、縮小のいずれかの状態の他生命維持に重要な役割を持つ脳幹の発達も阻害され欠如する障害である。
また大脳の他に頭蓋骨やそれを覆う皮膚なども形成されず脳が露出する場合もあり、そのほかにも眼球の突出や欠損など顔や頭での奇形症を負っている場合もある。
治療法
現在治療法、対処法が詳しく分かっておらずまた原因も判明していない。
ただ、人種や母体の栄養状態によって発現の頻度が違うため遺伝的要因、食生活など多くの物が関係していると考えられている。
水無脳症との違い
水無脳症は脳幹や小脳など一部の脳組織が残存する事があるのに対し無脳症では脳の大部分が欠如している。
また水無脳症は、胎児の脳が正常に発達しない代わりに、脳の大部分が液体(脳脊髄液)で満たされる状態で頭蓋骨や皮膚が形成されている違いがある。
原因
主に胎児期の血管の異常や感染症などが原因で脳の大部分が破壊されるなど。
症状
重度の発達障害や運動機能障害、視覚や聴覚の異常などが見られるが、脳幹が残存している場合、基本的な生命維持機能は保たれることがある。
誕生
非常に厳しいが、出生後しばらくは生存できる場合がある。
水無脳症の方がわずかに長く生存できる可能性がある一方、無脳症は通常、極めて短い寿命にとどまる。
小水無脳症
水無脳症と小頭症の特徴を併せ持った状態。
中絶と出産
このような障害のため医師は母親に中絶を進めており、例え出産使用としても75%は死産となり、一週間以上生きる事も難しい、稀に一年生きる事例もある。
また、このような幼児を他の幼児の為の医療資源(移植など)にする意見もあったがドナーとしての質が悪いらしく移植に適さない事が判明している。