子供の頃は妙に
大人というものに
幻想を抱いていた気がする
概要
本作品は、『月刊モーニングtwo』(講談社)にて2019年6号から連載中のみやびあきの(Pixiv / Twitter)による漫画作品である。
ストーリー
“大人” への憧れを抱く高校3年生・波多野貴樹。
古びた喫茶店のカウンターに佇む年上の女性に心奪われた貴樹は、「しづ」と呼ばれる彼女に会うために喫茶店『ユカリ』に通い始めるが……!?
登場人物
- 波多野貴樹(はたの たかき)
18歳の高校3年生。バレー部。
年齢に似合わず身長が低いこと(160cmもないらしい)や子どもっぽいところを気にしており、兄・正樹のような珈琲の似合う大人に憧れを抱いている。
幽霊喫茶と噂されていた喫茶店『ユカリ』に立ち寄って以来、お小遣いをやりくりし、部活や休日の合間を縫って通うようになる。
- しづ / 紫都香(しづか)
喫茶店『ユカリ』のマスター。
8年前、前のマスターが事故に遭い引退せざるを得なくなったことと以前から働いていたこともあり、後を継ぐ形で『ユカリ』のマスターになる。
仕事のときは和装エプロン姿をしており、大和撫子のような佇まいをしている。
幼少期には家庭内に問題を抱えており、今も何か悩みを抱えている様子。
- 波多野正樹(はたの まさき)
貴樹より12歳年上の兄。
立派な社会人で身長も高く、何事もスマートにこなすため、貴樹の憧れのような存在。
珈琲が好きで基本的に苦手なものはないが、深煎りのほうが好み。
貴樹や知沙希は待望の兄弟だったので二人をとても可愛がっており、今でもスマホの待ち受け画面は兄弟写真。また、これまで兄弟喧嘩もしたことないほどに兄弟仲は良い。
なお、知沙希曰く、「女の気配がする」とのこと。
- 波多野知沙希(はたの ちさき)
貴樹の妹。高校1年生。
貴樹のことをお子様扱いし、彼とよく言い合ってはいるが仲は良い。
実は寂しがりのかまってちゃんらしく、兄弟の写真を大切にしていることは内緒。
- 牧瀬保乃伽(まきせ ほのか)
20歳の大学3年生。塾講師のバイトをしている。
見た目よりも大人びているため、教え子には「32歳」と言われたことも…(かなりショックだったらしい)。
初めての喫茶店に訪れるときは、マスターの人柄や内装など色々と妄想してから入るなど、かなりの喫茶店好き。また、家で珈琲を飲むときのBGM用にオルゴールを集めたりしている。
- 健吾(けんご)
昔、マスターに告白をした男性。
- 松尾(まつお)
貴樹の友人。同じくバレー部。
- 橘(たちばな)
貴樹がカッピング会で出会った現役T大生の男性。珈琲は彼女らしい。
自分のお店を持つことを目標に、今は喫茶店で働いている。
とある珈琲の鮮やかさを「ポニーテールの陸上部の先輩がタオルで顔の汗をぬぐったあと、にっと歯を見せて笑ってくれるさわやかさにあふれてます」と例えるなど特殊な感性をお持ちだが、豆の種類を言い当てるなど実力は本物。